Rock Feel , Rock Field #2 | Get Up And Go !

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より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ







6月9日はロックの日
6と9。 語呂合わせによるものです。 国際規格ではなく日本でしか通用しない記念日ということになります。世界的には1月8日のエルヴィス・プレスリーの誕生日が、ロックの日として認知されているようです。

そういうわけで、今回は日本のロックで。J-PopではなくJ-Rock ね。あくまでも主観によって、ロックを感じる曲を選んでみました。


ACIDMAN / 赤橙 (2000)
ACIDMAN。 バンドとして活動開始したのが1997年。「赤橙」がインディーズでリリースされたのが2000年です。現在も活動中です。

この曲が一聴してアンテナに引っかかったのは、抒情的なメロディにあったのは間違いないと思います。詞の世界は抽象的でその意味は不明ながら、ひとつひとつの言葉の持つ響きとイメージが組み合わさり、それが美しいメロディと溶け合って大きなひとつのイメージを創る。そんな感じでしょうか。
とても惹かれる曲です。

。.赤い煉瓦をそっと積み上げて
。.遠き日の魔法をかけてみる
。.丸い地球の裏側なら これで行ける





THE GROOVERS / ニューエイジ (1996)
オリジナルは佐野元春です。1984年のアルバム『VISITORS』に収録されています。単身ニューヨークに渡り、日本語によるラップに本格的に取り組んだアルバムです。 当時はかなり話題となりました。日本語によるラップ、ヒップホップ手法がまだまだ確立していなかった時代です。それゆえ、技術的には発展途上にあるラップ/ヒップホップと言ってもよいアルバムです。

ラップと言われる "歌" の手法は、当時の日本の音楽シーンではほとんど見られませんでしたが、リズムに乗せて歌う(語る)、トーキング調のロックは70年代からいくつかはありました。96年にリリースされた佐野元春のトリビュート・アルバム『BORDER』で、THE GROOVERS は「ニューエイジ」をカバーしています(97年に3曲入りのMaxi Singleにも収録)。

THE GROOVERS による秀逸なカバーは、「ニューエイジ」がラップには成りきっていない、トーキング調のロックであることを証明したような形です。

。.数えきれない痛みのキス
。.星屑みたいに降ってくる
。.何も分けあえられない
。.何も抱きしめられない
。.でも今夜だけは君と輝いていたい





Dragon Ash / 陽はまたのぼりくりかえす(1998)
この曲を初めて聴いたときには、「凄いな」という衝撃はありました。ラップ/ヒップホップを完全に着こなし、さらに既存のロック/ポップ・ミュージックをセンス良くミクスチャーしていましたからね。

音楽を混合させる際にはセンスが要求されます。それが奇形にはならず、完全体の音楽として成立させることは容易いことではありません。70年代半ば頃、フュージョンという音楽が生み出されブームにもなりましたが、中には「こんな音楽が出来ちゃいました」みたいなものも生み出されましたからね。

陽はまたのぼりくりかえす。
心に響くいい曲だと思います。この曲で救われたという人もきっと多いはずです。

。.さあ 窓を開け僕はただ手を振るよ
。.さあ 外へ出てもう少し歩けばいい
。.陽はまたのぼり繰り返していく
。.僕らの上を通りすぎてゆく