カール・ウォリンジャー | Get Up And Go !

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ワールド・パーティー、ウォーター・ボーイズでの活動で知られるカール・ウォリンジャー氏が今月10日に亡くなりました。66歳。死因については明かされていません。

カール・ウォリンジャーは1957年、イギリス・ウェールズ出身。マイク・スコット率いるウォーター・ボーイズでの活動後、1987年にソロ・プロジェクト、ワールド・パーティを立ち上げ、ソロ・アーティストとしての活動をスタートさせています。

好きなアーティストでした。60年代から70年代のロックの匂いを発している曲が特に好きでした。1stアルバム『PRIVATE REVOLUTION』は、一聴してすぐに好きになりました。 2000年までに5枚のアルバムをリリース。 最もよく聴いたアルバム『GOODBYE JUMBO』(1990)の中から数曲を選んで、カール・ウォリンジャーを偲びたいと思います。





WORLD PARTY / Way Down Now
ワールド・パーティーというのはパーマネントなバンドではなく、ウォリンジャーのソロ・プロジェクトです。基本的にすべての楽器を自分が弾くマルチ・プレイヤー。 最低限のサポートを得てアルバムは制作されています。 ワールド・パーティーというのはツアー・バンドの名称と言っても良いようです。

この曲からはストーンズの影響を感じますが、彼の歌そのものがミック・ジャガーを思わせる部分があります。





WORLD PARTY / Put The Message In The Box
アルバム・タイトル『GOODBYE JUMBO』にあるJUMBO とは像のこと。象牙乱獲による像の絶滅が危惧されていた時代のなかで、環境破壊の問題をメッセージとして曲に盛り込んだようです。PV映像にはその JUMBO も映し出されています。

ワールド・パーティーの音楽は多様な要素が入り混じったものです。コンピューターやシンセサイザーを使った80年代洋楽の要素もありますが、ビートルズの音楽(とりわけジョン・レノン)からの影響も感じさせます。





WORLD PARTY / When The Rainbow Comes
同時代に登場したレニー・クラヴィッツにも、60年代ロックの焼き直しのようなものを感じましたが、カール・ウォリンジャーの音楽には、レニー・クラヴィッツの音楽にはない牧歌的な雰囲気もあります。

声はミック・ジャガーに似てはいますが、ボブ・ディランからの影響も感じます。「When The Rainbow Comes」でのスライド・ギターはジョージ・ハリスンを思わせますね。

2001年に脳動脈瘤を発症したために活動は一時中断。アルバムは2000年リリースの『Dumbing Up』が最後のものとなりましたが、ライヴツアーは2015年まで続けたようです。

イギリス特有の少しねじれたポップ・ミュージックが、玉手箱のように次から次に登場する新作アルバムの登場を待っていたのですが。





走りながらふと後ろをみてごらん
振り向いてごらんよ
ほら、虹がかかっている
なにもかも捨てていくんだ
空に虹がかかったら
あらゆる視点から世界を見るんだ
空に虹がかかったら
空に虹がかかったら

Cast an eye bask as you run
Turn around boy!
See the rainbow come
You'll be leaving on all siders
When the rainbow comes
See the world from all siders
When the rainbow comes
When the rainbow comes