BUDDY GUY's LEGENDS | Get Up And Go !

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音楽を中心に、映画、文芸、スポーツ など・・・。

より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ







久しぶりブルースの記事。 はじめの頃はけっこう記事にしていたのですが、「ブルース」 という言葉が悪い反応となって、みんなきちんと読んでくれないんですね。 僕自身は、もっとも得意とする分野なのですが・・・。

B.B. キングが3年前に亡くなり、オーティス・ラッシュも病気をしてからはほとんど引退状態。 シカゴのブルースマン、バディ・ガイこそがブルース界 最後のレジェンドと言えるひとです。最近 Facebook を始め、フォローしているバディ・ガイのニュースが頻繁に伝えられてきて、とても嬉しく思っているのです。地元シカゴでのライヴも一部配信されて、元気で活動中のようです。




BUDDY GUY / Born To Play Guitar (2015)
バディ・ガイは、1936年7月30日、米国・ルイジアナ州出身。 「俺はギターを弾くために生まれた。 血管にはブルースが流れている」 と歌っています。


バディ・ガイと言えば、本来60年代にチェスやヴァンガードに残した作品や、ジュニア・ウエルズと共に作った作品から語らなければいけないのですが、そのあたりはどこのブルース名盤書でも紹介されているので、今回はパス。 しばらく音沙汰のなかったガイさんは、90年の復活アルバム 『Damn Right, I've Got The Blues』 のヒットあたりから日本でも人気が沸騰し、実は僕自身もこのアルバムがブルースへ傾倒していくきっかけとなりました。

エリック・クラプトンの人気再燃と、スティーヴィ・レイ・ヴォーン人気によるブルースブーム再興の動きにリンクするかのようにリリースされたこのアルバムは、メジャー系列のシルヴァートーンからリリース。 契約に際しては、クラプトンの後押しもあったようです。 クラプトンやストーンズの面々は、60年代から陽の目を見ないブルースマンたちを表舞台に引っぱり上げる、みたいなこと常にやってきた人たちです。






『Damn Right, I've Got The Blues』 は、かなりロック寄りの音で、そのあたりでロック・ファンの気持ちを掴んだのだと思います (僕自身もそうであった)。 と同時に、従来からのコアなブルース・ファンからは、以後のバディ・ガイは批判の対象にもなったんですね。

92年4月に、渋谷のクラブクアトロで初めてバディ・ガイのライヴを体験しましたが、ジミヘンやレイ・ヴォーンの音を真似て演奏したりの大音量のギターに圧倒されて完全にKOされてしまいました。 また客の歓声も野太い声ばかりの絶叫で、ああいう硬派なノリのライヴって初めての体験でしたね。




BUDDY GUY & ROLLING STONES / Champagne & Reefer (2006)


BUDDY GUY , Chicago 1997
1997年に、シカゴでのバディ・ガイのライヴに行ったことがあります。会場は、シカゴのグラントパーク内で開催されていた「シカゴ・ブルース・フェスティヴァル」 でのメインステージでした。 この時は、出来るだけ多くのブルースマンたちの生の演奏を聴き、この目でその姿を拝んで来よう、というただその一点の目的の為、10日間ほどシカゴを旅したのです。

バディ・ガイは、地元ファンの大歓声に迎えられてステージに登場しました。 ブルースマンというより、ロック・スターに近い佇まいでした。 地元シカゴの英雄であり名士でもあったのだと思います。




1997年6月5日 シカゴ・グラントパークにて (撮影は自由でした)


興奮に煽られて、皆がステージ前方へと移動していくのにつられて、僕も前方へとダッシュしました。 ですが、アメリカ人とのフィジカルの差はいかんともし難く、すぐ前に立たれるとジャンプしてもバディを拝めません (つまりは身長差)。

その時! それを見かねたのか (あるいは哀れに思ったのか) 黒人のセキュリティ(このひとがまたデカかった!) が、手招きしてステージすぐ前へと導いてくれたのです。目の前にバディを観ての興奮状態で、残念ながら何を演奏したかを憶えていません。

あれから20年経ちましたが、それ以来 生のバディ・ガイの演奏を聴いていません。最後のレジェンドの姿をもう一度 拝みたいんですけどねぇ (^ε^)♪




BUDDY GUY & B.B.KING / Stay Around A Little Longer (2010)
王様B.B.との共演 (感涙)