冬の新宿御苑
桜がまだ黒い幹と枝だけの季節に
満開を迎えている花があります
スイセン ペーパーホワイト
大寒の冷たい空気に 冴える美しさ
花弁中心が黄色の日本水仙と違って
際立つ白さが凛とした冬の花を思わせます
スイセンの学名Narcissus(ナルシッサス)
ギリシャ神話に由来します
美少年Narcissosは、
水面に映る自分の姿の美しさに恋をして
そこから動けなくなり死んでしまいます
その後には水仙が俯きがちに咲きました
このギリシャ神話から、
水仙のことをナルシッサスと呼び
自己愛=ナルシシズムの語源にもなりました
水辺で咲くスイセンは
悲しい神話を連想させます
水面のキラキラが照らす
ナルシッサスの美しさ