さて、いよいよ明日の火曜日からFIVB Nations League 2024第3週福岡大会が開幕しますが、本日、この福岡大会に参加する全日本代表選手の登録メンバー14名が公表されました!!


以下の14名です。

https://www.jva.or.jp/topics/20240610-2/

 

 

【セッター】 2名

 1 岩崎こよみ 選手/埼玉上尾メディックス

 6 関 菜々巳 選手/元東レアローズ

 

【OH】 6名

 2 林 琴奈 選手/JTマーヴェラス

 3 古賀紗理那 選手/NECレッドロケッツ

 4 石川真佑 選手/元イル・ビゾンテ・フィレンツェ(イタリア)

10 井上愛里沙 選手/ヴィクトリーナ姫路

16 黒後 愛 選手/埼玉上尾メディックス

21 和田由紀子 選手/元JTマーヴェラス

 

【MB】 4名

 7 渡邊 彩 選手/元日立Astemoリヴァーレ

11 山田二千華 選手/NECレッドロケッツ

15 宮部藍梨 選手/ヴィクトリーナ姫路

20 荒木彩花 選手/久光スプリングス

 

【リベロ】 2名

 8 小島満奈美 選手/NECレッドロケッツ

12 福留慧美 選手/デンソーエアリービーズ

 

以上、14名

 

 

登録メンバーは、第3週も第2週と全く同じになりましたね。

https://ameblo.jp/seagullsfan/entry-12853499582.html

 

また、サブメンバーとして、松井珠己選手(13/S)山岸あかね選手(5/L)田中瑞稀選手(9/OH)オクム大庭冬美ハウィ選手(14/OH・OP)の4人が選出されていることも同様です。

 

第2週に何度か入替えがありましたように、第3週もこの4選手がベンチメンバーに入られる試合もあるかもしれませんね。

 

 

 

この、予選ランウド最後の週となる第3週は、日本は初日がお休みで、2日目(水)に韓国戦、3日目(木)がカナダ戦、再び一日休みを挟んで、5日目(土)がセルビア戦、最後の6日目(日)にアメリカ戦、と続きます。

 

この最後の4試合は、どれも非常に大事な試合になりますね。

 

 

まずは、韓国戦(WR38位)は、相当下位のランキングのチームですので、これは絶対に勝たなければなりません。

 

何度か書いてきていますが、世界ランキングは試合結果ごとに加点減点がなされますが、下位のチームに負けたときには、大きな減点がなされることとなり、多分、現在6位(又は対戦時には7位)の日本と38位の韓国では、32位離れていますので、万一この試合に負けたときには、負け方にもよるとは思いますが、20点前後の減点があり得なくはないのではないかと思います(減点数は想像です)。

 

ちなみに、今大会の第1週(大会第6日)で、当時13位だったタイが43位だった韓国に1-3負けを喫したときには、13.69点の減点となりました。

https://ameblo.jp/seagullsfan/entry-12852660813.html

 

このときのタイと韓国はちょうど30位の違いがありましたが、今回はそれ以上に開いており、かつ、1-3負けとストレート負けでは減点数が大きく違うようですので、ちょっと考えにくいとは思いますが、万一日本が韓国にストレート負けを喫するようなことがあったときには、まさに20点前後、あるいはそれ以上の減点があってもおかしくはないですね(なお、ランキングポイントの計算においては、正確には過去の両チームの対戦結果も考慮される仕組みになっていますので、対戦両チームのランキングの格差と勝ち方が同じであったとしても、ポイントの加減数が同じ結果になるわけではないようです)。

 

また、ストレート負けでなくとも負けたときの減点数は、相当大きくなり、この一試合のみで、オリンピック出場権獲得に黄信号が点灯しかねません。

 

そして、ここが大変大事だと思いますが、他方で逆に日本が、この試合にキッチリと勝利することができれば、その後の大幅な減点の可能性はなくなりますので、日本のオリンピック出場権獲得は、ほぼ確定するくらいになるのではないかと思います。

 

そうした意味で、この試合は、非常に大事な一戦になりますね。

 

 

*2024.6.11am7:53追記

 

TBS Newsの記事によりますと、日本と韓国との対戦結果によるランキングポイントの増減は、以下の計算になるそうです。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1221099?display=1#:~:text=%E3%83%91%E3%83%AA%E4%BA%94%E8%BC%AA%E3%81%AB%E5%87%BA%E5%A0%B4%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B,%E5%87%BA%E5%A0%B4%E3%82%92%E6%B1%BA%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82

 

日本が3-0で勝ち +1.01
日本が3-1で勝ち +0.01
日本が3-2で勝ち +0.01
日本が2-3で負け -13.99
日本が1-3で負け -16.49
日本が0-3で負け -18.99

 

コンサバティブな予測ほどではありませんでしたが、ストレート負けを喫したときには、18.99点の減点になるようですね。

 

その場合の、日本(310.63点になる計算です)と、現時点での圏外のカナダ(288.74点)の点差は、21.89点差になります。

 

それでも、残り3試合(日本は、カナダ、セルビア、アメリカ戦です)で、カナダとオランダの双方にこの点差を翻される可能性は低いのではないかと思いますが、日本はカナダとの直接対決を残しているだけに、やや危険信号が灯り、ヒヤヒヤしなければならないことになる可能性はありますね。

 

 

 

次いで、第2戦のカナダ戦(WR10位)ですが、カナダは、現在、オランダ(WR9位)と激しく出場権獲得争いをしているチームです。

 

両チームの差は、わずかに2.21点差で、現時点ではオランダが出場権を獲得し、カナダは出場権を逃す状況です。

 

そのため、この両チームは、まさに一試合一試合の結果が非常に大事で、カナダは日本戦にも、絶対に勝ちたいと思って強烈な気迫で臨んでくることは明白です。

 

また、日本にとっても、この前日の韓国戦の結果いかんによって状況は異なりますが、現時点で出場権獲得圏外のカナダとは、世界ランキングの点差(現時点では、40.88点差がありますが、この前日の韓国戦の結果如何で大きく減点になっている可能性も全くあり得なくはありません)を詰められたくはありません。

 

現在下位に位置する10位のカナダに負けますと、日本は、やはり相当な減点があるとともに、カナダに同数の加点がありますので、一気に差が縮まることになります。

 

と同時に、日本は、現在、中国と世界ランキング6位7位を僅差で争っています(現時点では、わずかに2.05点差で、日本が6位、中国が7位となっています)。

 

最終的に予選ラウンド終了時点で日本が世界ランキング6位を確保し、あるいはさらに上位の5位を狙うためには、ここは絶対に負けられない試合になりますね。

 

そうした意味で、このカナダ戦も、日本は、絶対的に勝利を掴み取りたく、全力を投入する必要がありますね。

 

 

そして、第3戦のセルビア戦(WR8位)です。

 

パリオリンピック出場権の獲得の有無という観点からは、ここまでの2試合がどうなっているかによるところが大きく、おそらくは、ここまでの時点で、日本の出場権獲得は確定しているのではないかと期待しますし、その可能性は高いと思います。

 

しかし、万一この時点で確定していなかったとすれば、それは大ごとで、このセルビア戦は、絶対に負けられない超絶真剣勝負になります。

 

また、仮にそうでなくとも(すでに日本が出場権を獲得する計算になっていたとしても)、世界ランキングの維持又は上昇という意味で、この試合も譲ることはできません。

 

現在8位のセルビアとは、現時点で5.62点差ですので、現状の点差を前提としますと、このセルビア戦に負けたときには、順位が逆転し、日本は8位まで下げる可能性が高いですね。

 

その意味でも、このセルビア戦も、日本はぜひとも勝って終えておきたいところです。

 

なお、今大会のセルビアは、第2週までの間も高さとパワー、それに気迫もあり、非常に強いですが、それでもメンバーは、幾分落として臨んできたと思われます。

 

セルビアチームは、こうした大会では、しばしば前半ではメンバーを落とし、終盤に強力補強をしてくることがありますので、そうした補強がなされたときには、今でも強敵のセルビアが、日本との対戦時には超々強敵になる可能性がありますね。

 

 

そうして、最後の第4戦が、アメリカ戦(WR5位)です。

 

この試合の重要性も、ここまで日本がどのような戦績できているかによってきますし、またアメリカがどのような経緯できているかも関係してきますので、何とも言えないところはありますが、仮にここまで目論見通りに日本が勝利を重ねてきていれば、このアメリカ戦は、もし日本が勝てば、世界ランキングを5位まで上げることのできる試合になる可能性がありますね。

 

そして、仮に日本が今大会の予選ラウンドを世界ランキング5位で終えることができれば、パリオリンピック本戦におけるグループ分けにおいて、幾分有利になるだろうと思われることは、第2週最終日の記事の末尾に書きました。

https://ameblo.jp/seagullsfan/entry-12854398205.html

 

現時点において、WR6位の日本と5位のアメリカとは、17.16点差ありますので、この先日本がこの点差を詰めて、逆転するまでに至るのは、至難の業と考えられます。

 

しかし、アメリカの第4週の対戦相手は、フランス(WR19位)→オランダ(WR9位)→イタリア(WR4位)→日本(WR6位)の予定となっています。

 

アメリカは、フランス(WR19位)には多分勝つと思いますが、それによる加点は大きくなく、次のオランダ(WR9位)にも勝つ可能性が高いとは思いますが、オランダはカナダと激しく出場権争いをしていますので、負けられない試合が続いており、やってみないと分からないところはあります。

 

また、次のイタリア(WR4位)は、現時点ですでにオリンピック出場権の獲得は心配なくなっていると思いますが(イタリアは、現時点で358.51点で、圏外のカナダとは69.77点差あります)、イタリアチーム自体が非常に力を上げてきており、強くなってきていますので、仮に真剣勝負をしたときには、アメリカといい勝負か、あるいは上回る可能性もあると個人的には思います。

 

そして、最後に下位の日本が上位のアメリカに勝利したときには、勝ち方にもよりますが、日本には一定の多めの加点がなされ、かつ、アメリカには同数点の減点がなされることになりますから、最後の最後に日本がギリギリ逆転して5位に上昇する、ということも、全くあり得ないわけではないかもしれないと思いますね。

 

そうした意味で、このアメリカ戦も絶対に勝ちたい試合になる可能性がありますし、仮にそうした世界ランキング等がかかった試合でなかったとしても、世界のアメリカを相手に、今大会の予選ラウンド最終戦を挑む以上は、日本は、必ずこの強敵を倒して次に進みたいところです。

 

したがって、このアメリカ戦も、全く外せない大事な試合になりますね。

 

 

いろいろ先の分からないことについて、少し妄想的なことを書いてきましたが、いずれにしましても、我らが全日本代表チームは、第2週までの好調と勢いを大事に、この第3週は、4戦全勝を目指して頑張って頂きたいですね!

 

また明日からの第3週が大変楽しみです!!

 

 

 

 

 

*なお、世界ランキングの推移を見るために、第3週開幕直前の2024.6.10時点の世界ランキングを残しておきますと、以下のようになっています。

https://en.volleyballworld.com/volleyball/world-ranking/women

 

 

 

2024.6.10時点 世界ランキング

 

 

 

見にくいですので、上位陣を転記しますと、以下のようになっています(今大会の予選ラウンド後に出場権を獲得できるのは、獲得済みを除いて上位4チームで、〇番号が現時点の該当チームです。全部で12ヵ国がパリオリンピックに出場します)。

 

 

 1位 トルコ 388.69点(獲得済)

 2位 ブラジル 382.13点(獲得済)

 3位 ポーランド 373.16点(獲得済)

 4位 イタリア 358.51点 ①

 5位 アメリカ 346.78点(獲得済)

 6位 日本 329.62点 ②

 7位 中国 327.57点 ➂

 8位 セルビア 324.00点(獲得済)

 9位 オランダ 290.95点 ➃   

10位 カナダ 288.74点   

11位 ドミニカ共和国 267.49点(獲得済)

12位 ドイツ 217.83点

13位 タイ 209.11点

14位 ベルギー 206.26点

15位 プエルトリコ 181.90点

16位 チェコ 178.53点

17位 アルゼンチン 177.17点

18位 ウクライナ 172.15点

19位 フランス 167.11点(獲得済/開催地枠)

20位 ケニア 162.42点(獲得予定/アフリカ大陸枠)

 

 

 

上位陣は、第2週終了時点から全く変更はありません。

https://ameblo.jp/seagullsfan/entry-12854398205.html

 

15位のプエルトリコ以下は、別に行われています「CEV Volleyball European Golden League 2024」や「CEV Volleyball European Silver League 2024」(https://ameblo.jp/seagullsfan/entry-12853499582.html)での試合結果によって、若干の変動があるようですね(なお、韓国は、第2週終了時点では、39位でしたが、その後、当時は37位だったボスニアヘルツェゴビナが42位まで順位を下げた結果、現時点では、韓国は38位になっています)。

 

 

日本は、今大会の開幕前は、305.09点9位でしたから(https://ameblo.jp/seagullsfan/entry-12854398205.html)、現時点の329.62点(24.53点の増加)で6位という成績は、ここまでの日本の好調ぶりを示していますね。

 

第3週も、ぜひとも好調を維持し、勝利を重ねていって頂きたいですね!!