向井夫妻「子供の幸せ考えられる判断を」 | ニコ生観測所&その他の画像庫

向井夫妻「子供の幸せ考えられる判断を」

記者会見する高田延彦、向井亜紀さん夫妻


 東京都品川区は、タレントの向井亜紀さん(41)と元プロレスラーの高田延彦さん(44)夫妻が代理出産でもうけた双子の出生届受理を命じた東京高裁決定を不服として10日、最高裁への許可抗告手続きを申し立てた。向井さん夫妻は同日夜、都内で会見し「許可抗告は驚かない。子供の幸せを考えられる判断を最高裁でしてほしい」と述べた。

 「来たな…という感じです。頑張っていこうと受け止めている」。向井さんと高田さんは都内で行われた会見で笑顔で意気込みを語った。

 向井さんは、まず裁判を起こした一番の動機について、子供たちへの説明責任を挙げた。「将来『どうしてぼくは日本人じゃないの』と聞かれたとき、きちんと説明できる親でいたい。不受理の理由を区役所は答えてくれなかった」

 先月29日。東京高裁は出生届を受理するよう品川区に対し命令。だが今月5日に今度は法務省が「最高裁の判断が必要」とした。そしてこの日の許可抗告。しかし「高い確率で予想していた」と想定内であることを高田さんは強調した。「我々は待つ身。アクションを起こすことはしない。是が非でも親と認めてとは言っていない。納得できる判断がほしい」

 もうじき3歳になる2人の息子への思いは次々とあふれた。「毎日が体力勝負。親が倒れるか子が先に寝るかです」と目元をゆるませる高田さん。向井さんも「レスラーになりたいと言ったら『わたしを倒してからいけ』と言う」と笑う。

 DNA検査も受け2人の子であることを確認。母子手帳も国民健康保険証も発行された。今年8月に向井さんのバッグが盗まれ中に入っていた保険証が紛失。再発行に出かけたときに区役所職員から書類の続柄に「母」と書くように促されたこともあった。「それほど(行政も)混乱している」と向井さんは語った。

 高田さんは「今までくじけそうになったことはない」と話し向井さんも「医学の進歩で、分娩(ぶんべん)しかなかった昔とは違う。母、父、親子、そして母性、父性とはなにか? それが議論されるようになれば」と穏やかな表情で話した。

 先月29日の東京高裁決定後、向井さんのブログには多くの書き込みが寄せられたという。「女性の体を道具にしたつもりはない。おなかを貸してくれた女性も金を稼ぐ道具にしたわけではない。それも伝えたくて裁判をした」。向井さんはひと言ひと言に力を込めた。

 浜野健品川区長「子どもがほしいという向井さんの気持ちには動かされるものがあるが、医療の進歩に社会的コンセンサスが得られていない状況を考えると、司法の最終判断に委ねたい」

 ◆許可抗告 民事裁判で高裁の決定や命令を不服として高裁の許可を得て最高裁に抗告すること。高裁は決定や命令に最高裁判例と相反する判断など、法令解釈の上で重要な事項を含むと認められる場合、抗告を許可しなければならない。最高裁は審理の上、裁判に影響することが明らかな法令違反があるときは高裁決定などを破棄する。


(2006年10月11日06時03分 スポーツ報知)