血液検査の結果で
「白血球」という欄があります。
白血球の分画(種類)には、
好中球とリンパ球というのがあります。
好中球は、細菌と戦う白血球です。
怪我をした時などに出動します。
リンパ球は、ウィルス感染時やガン、アレルギーなど、
体の中でちょっと高度な相手に対処してくれます。
間接的に、
好中球は交感神経を、
リンパ球は副交感神経を反映します。
交感神経は緊張モード、
血液検査の結果を見た時に、
自律神経のバランスが理想的なのは、
好中球:リンパ球=60%:30%(白血球に占める割合)
の時です。
好中球の数値が60より上がってくると、
交感神経が優位な緊張状態になります。
ストレスが多く、冷えがあり、
胃腸が動かず、食欲が落ちます。
リンパ球が減るので、
アトピー性皮膚炎がひどくなったり、
ガンへの防御が弱くなります。
リンパ球の値が30より大きくなると、
運動不足や血流が悪い状態を表します。
リンパ球の値がさらに高くなると、
リラックスモードを通り越し、
体を休ませるべく、
強制リラックスモードに入ります。
これは、
硬直モードともいわれ、
長期にわたるストレス(身体的、精神的、環境等のストレス)
にさらされた結果、
思考や行動がシャットダウンする状態です。
体が省エネモードになるのです。
お腹があまり動かず、
肝臓にエネルギー貯蔵ができなくて、
食後眠くなるなど低血糖を起こしやすい状態です。
先日高校野球少年二男の血液検査の結果がきました。
好中球とリンパ球の比が
38.5:51.8でした。
リンパ球の値が高くなっています。
こういう場合、まずは、
血液検査を受ける2~3週間前に
コロナなどウィルス性の病気にかかっていなかったかを考えます。
そうではない場合、
強制リラックスモードになっていないかを考えます。
二男に関しては、
日々の様子を見ていると、
強制リラックスモードの傾向は強いです。
高校生にして
「温泉に行ってゆっくりしたい」
が口癖の二男。
小学生の頃は
きっちりしていて、
整理整頓もできていて、
忘れ物などもあまりなかったのに、
今はその逆をいっています。
部屋が片付けられずぐちゃぐちゃだったり、
忘れ物が多かったり、
やるように言われたことがやれていなかったり、
勉強に身が入っていなかったり、、、
一見だらしがなかったり、
怠けているような状態が
実はお疲れモードですよ、
というサインなのかもしれません。
そういう場合は、
ストレスの原因を取り除いて
ゆっくり体を休め、
元気になるものを食べましょう。
体が本来の状態に戻ってくると、
元来の自分がかえってくるはずです。
だらしないのは性格ではなく症状の結果かも
ということが分かると
お子さんの行動を理解して対処できるようになります。