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地域包括で働く社会福祉士のBlog

福祉の現場のこと、介護のこと、読んだ本のことや子育て奮闘記など日々の気づきの記録です。

自己啓発書は多読するのではなく3冊程度をとことん読み込んだほうが良い??」、というのが勝間和代さんの言葉ですが、その勝間和代さんがマッキンゼー時代に読みもっとも影響を受けた本のひとつとしてあげた本がこの本です。

史上最強の人生戦略マニュアル/フィリップ・マグロー
¥1,785
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以前にも翻訳版が出されたことがあるらしいのですが、今回はその勝間さん自身の翻訳により再登場です。

まずは目次を紹介します(Amazonより引用)

はじめに
プロローグ
第一章 問題がひとりでに解決することは、絶対にない
第二章 本当に生きるということ
  人生の法則1 《ものがわかっているか、いないか》
第三章 自分の選択と態度に焦点をあてる
  人生の法則2 《あなたの人生体験を作るのは、あなた自身である》
第四章 「見返り」が行動を支配している
  人生の法則3 《人はうまくいくことをする》
第五章 問題は、あなたが認めるまで悪化していく
  人生の法則4 《自分が認めていないことは変えられない》
第六章 違うことを「する」
  人生の法則5 《人生は行動に報いる》
第七章 過去の出来事を言い訳にしない
  人生の法則6 《事実なんてない。あるのは認識だけ》
第八章 今すぐに人生計画を立てる
  人生の法則7 《人生は管理するもの。癒すものではない》
第九章 「見返り」を断つ
  人生の法則8 《私たちは自分の扱い方を人に教えている》
第一〇章 憎しみはあなたの心を変えてしまう
  人生の法則9 《許しには力がある》
第一一章 あなたのゴールラインはどこか?
  人生の法則10 《自分が求めているものを明確に知る》
第一二章 ガイドつき人生の旅
第一三章 目標設定の七つのステップ
第一四章 自分の公式を見つけよう


この本、インパクトのある題名からもわかるように自己啓発本です。それも強烈に啓発してきます。甘い言葉はかけません。ズバズバと本質をついてきますので、精神的にまいっている人などが読むと逆に打ちのめされるかもしれません。でも、やっぱりこの本に書いてあることは本質だと思います。その本質とは「自己責任」にあると思います。世の中で起こる、人生で起こる様々なこと、良いことも悪いこともあります。そのことが起こること事態は決して本人の責任ではないものも多くあります。例えば災害や犯罪に巻き込まれること。巻き込まれたことに本人の責任は無いですが、この本で触れているのはその巻き込まれたということをどう認識するかです。認識はあくまでその人本人の管轄内ですから、悪いことと認識しようが、それを糧にしようと認識しようがそれは本人の責任なわけです。

なかなか物事をプラスに認識するということは難しいことですが、それが自分の人生をコントロールし、人生に責任を持つことであるとこの本はストレートについてきます

そういえば以前読んだこの本「原因」と「結果」の法則/ジェームズ アレン も文体はまったく違うものの(こちらは非常に優しく美しい語り口です)、内容は似ていました。大切なのは「自分自身がどう捉えるか、どう行動するか」なのです。たしかにそうですよね。自分がコントロールできるのは自分自身だけなのですから(他人へのコントロールもある程度可能ですがどうしても不自然な力が加わってしまいます)、そこに責任を持つことは大切なことですよね。私はもともと他者に責任を求めるより、自分でどうにかしちゃいたいと思う性格なので、特にこの本の言葉はひとつひとつは私の心に響きました。

ちょっと強烈な薬ではありますが、確かに自分を啓発してくれる本です。精神が病気になるほどまいっていない方は読んでみてはいかがでしょうか。

私が受けたフォトリーディングの講師は玉川一郎先生でしたが、その際に茂木健一郎さんの著作である「ひらめき脳」という本を使用しました。フォトリーディングは潜在意識を活かすことが一つのテーマですから、脳科学とは関係があるのですね。それで、その時以来私も茂木健一郎さんの著作を何本か読んできました。今回はそのうちの一冊です。


脳を活かす仕事術/茂木 健一郎
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前作脳を活かす勉強法/茂木 健一郎 に続き、今作もかなり売れているようですね。


さて目次です

 はじめに 脳の能力と出力のサイクルを回す

 第1章  脳の入力と出力のサイクルを回す

 第2章  茂木式「脳の情報整理術」

 第3章  身体を使って、脳を動かす

 第4章  創造性は「経験×意欲+準備」で生まれる

 第5章  出会いが、アイデアを具現化する

 第6章  脳は「楽観主義」でちょうどいい

 第7章  ダイナミックレンジが人生の幅を広げる

 第8章  道なき場所に道を作るのが仕事である

 おわりに 脳は何度でもやり直しがきく

さてこの本ですが、題名にもある「仕事術」という言葉からノウハウを期待するとややがっかりします。というのはあまり具体的なノウハウは記載されていないからです。記憶はパソコンに任せるとか、セレンディピティについてとか茂木さんの著作や番組などになじみがある人にとっては既知の物が多かったです。

ただこの本、仕事に関する脳の機能や特徴について説明した本として捉えると非常に興味深い内容でした。私は先にも述べたように茂木さんの著作をすでに何冊か読んでいます。主に新書の作品ですが、正直言って結構難解な内容が多いです(私の理解力が低いからだとは思いますが…)。ですが、この「脳を活かす仕事術」は広く万人向けに書かれた本なので、脳のことがとてもよくわかります。仕事術というように、具体的な場面に結びつくように脳について取り上げられているので「なるほど」と手を打つような内容も多くありました。たとえば、最近様々なビジネス書でアウトプットの重要性について強調されています。この本では脳の「感覚系学習」と「運動系学習」という説明を通して、アウトプットとインプットを繰り返す重要性について説明されていました。

ですからぜひこの本を読むときは「仕事術」への期待は控えめにして、「脳について知りたい」という目的で読んでいただきたいと私は思います。

いまさら私が書くことではないかもしれませんが、最近の経済金融情勢はすさまじいものがありますね。日本は比較的ダメージがすくないとのことですが、それでも景気は悪化しているようです。またそれ以前から少子高齢化や年金問題などもあり、先行き不安なことが多いですね。


そこでそんな時にちょっと気になって読んでみた本がこれです。

持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想 (ちくま新書)/広井 良典
¥819
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私はこれまであまり政治や経済について興味を持ってこなかった人間なので、的外れなことなのかもしれませんが、これからさき、経済成長を前提とした社会づくりは無理ではないかと考えています。平成不況の時も同じことを感じましたし、今また同様に感じています。あくまで私の少ない知識から導いた考えなのですが、昨今の日本の様々な状況をみていると以前のような高い経済成長を持続していくことはありえないと考えています。仮に再び景気が上向いたとしても、それ以上に少子高齢化や人口減少、多額の借金など抱えている問題が大きすぎて、日本という国を明るい方向に持っていくことは非常に困難だと考えています。


そこでこの本の中で提唱されている定常型社会の中での福祉社会の構築という考え方に非常に興味を持ちました。定常型社会とはようは経済成長を前提としない社会のこと。そんな社会でも維持可能な社会づくりについてこの本では述べられています。


遅くなりましたが、目次を紹介します。(Amazonより引用)

 プロローグ 「人生前半の社会保障」とは
 第1章 ライフサイクル論
 第2章 社会保障論/雇用論
 第3章 教育論/「若者基礎年金」論
 第4章 福祉国家論/再分配論
 第5章 定常型社会論/資本主義論
 第6章 環境論/総合政策論
 第7章 コミュニティ論
 エピローグ グローバル定常型社会へ


この本では先ほども書いたように「定常型社会の中でも持続可能な社会」について、述べられたものですが、その社会とは少子高齢化社会と環境親和型社会であると述べられています。この中でとくに私にとって印象深かったのは、事後的所得再分配から事前的所得再分配へという説明です。


一般に福祉制度というのは身体機能や金銭面などにおいて、社会の一定水準より下回ってしまった方に対して審査を行いサービスを給付するという形をとっています。ようは事後的対応です。対応が後手になる分どうしても問題の根本的解決にはいたらないことが多くあります。予防的に対応するもの制度の数少ないものとして教育というものがありますが、それも昨今様々な問題が叫ばれているようにうまく機能しているとは思えませんし、ここでも貧困による格差が生まれてきています。


この本で述べられている事前的所得再配分というのはその辺に配慮したものなのでしょう。ただ、これも

難しいですよね。著者は若者基礎年金というものを提言していますが、私はただのバラマキになると思います。


なにはともあれ、年金や少子高齢化におびえることのない社会を作るというのは、私のような地方公務員にとっても大切な大切な仕事だと思っています。今後もこの問題についてはアンテナをはっていろいろな文献にあたってみようと思います。