いよいよアメリカ初の黒人大統領誕生がもうすぐになりました。
昨今の金融危機から発した景気後退が世界中に広がっている中、アメリカのみならず、日本やその他の国々でも、バラク・オバマ大統領への期待は過剰すぎるほどのものになってきているように感じます。
でも私はあのようなカリスマ性がある方にはとても興味があります。なので、おそかれながらオバマ本を2冊ほど読んでみました。
- ブラック・ケネディ オバマの挑戦/フォン・クリストフ・マーシャル
- ¥1,575
- Amazon.co.jp
- 合衆国再生―大いなる希望を抱いて/バラク・オバマ
- ¥1,995
- Amazon.co.jp
1冊目『ブラック・ケネディ』はドイツ人記者による、オバマ大統領の伝記のような内容です。不良だった高校時代や、政治を志すに至った経緯など、決して平坦な道ではなかったオバマ大統領の半生がよくわかります。
福祉の技術でもあるのですが、その人の現在や未来、考え方などを知るために、成育歴は非常に参考になります。どのような経験をしてきたか、どのような環境の中に身を置いてきたかが、人格や考え方をつくるからです。
この本を読むことで、オバマ大統領のピュアな誠実さに惹かれます。それもこの本を書いたのが本人でもアメリカ人でもないから余計説得力が出ます。
2冊目の『合衆国再生』は2007年12月と、まだ民主党の候補戦でヒラリー・クリントン氏と戦っていたころに出版された本であり、バラク・オバマ氏自身による、彼の考える様々な政策などについて記された本です。日本では選挙戦や、彼のカリスマ的な演説ばかりが報道されて、いまいちどのような政策を考えているのかということは報道されていなかったように感じます。かくいう私もよく知りませんでした。
この本では、社会政策、イラクなど対外政策などについてバラク・オバマ氏の考えが細かく書かれています。特に私が興味深かったのは、憲法というものに関する考え方でした。「憲法とは未来について議論する場」ということが書かれていました。私は法律についてよくわからないので、この言葉の意味を深く理解することもできませんが、私が漠然と考えている憲法についての考え方とは異なります。未来を志向するというのは非常に魅力的です。
これら2冊を読むことで、私自身も非常にバラク・オバマという人物に惹かれていきました。どんなことをしていくのか、歴史にどのような足跡を残していくのか、非常に興味があります。
しかし同時に、オバマ大統領への期待が大きすぎることに非常に怖さも感じます。期待が大きいほど、それにこたえきれなかった時の失望もきっと大きいでしょう。現在は世界的な不況です。いまは世界中がオバマ大統領にその危機打開への期待を託しているように感じます。当たり前のことですが、彼も万能ではないでしょう。世界中の期待のすべてにこたえられるとは思えません。期待に添えなかったからといって大きな批判が集まり、つぶされてしまうのではないかと心配しています。
私はバラク・オバマという人物を長く見ていきたいです。期待しつつも冷静に見ていきたいと思います。

