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試写会002: ビリーブ 未来への大逆転

試写会2019/002:
ビリーブ  未来への大逆転(監督:ミミ・レダー) ☆☆☆★

『運び屋』に続く試写会での鑑賞です。

現在も米最高裁判事に名前を連ねるルース・ベイダー・ギンズバーグの若き日の話。
女性であるがために弁護士事務所に勤めることができなかった彼女が、それまでなかなか裁判において破られなかった男女の権利の不平等さに関して、初めて風穴を開けたことが題材になっています。

後から他の方の解説を読むとわかってきたのですが、途中なかなかストーリーや人物関係について行きにくく、しかも、この人があまりに頭脳明晰なため、どうせ頭のいい人の話なのね、とあきらめてしまいがちになりました。
そんな中、これも弁護士である主人公の夫が、頭脳では彼女に勝てないものの、頭のやわらかさとユーモアのセンスで切り抜けていくのが印象的でした。しかも、料理を作るのは彼であったりとなかなかのイケメン。

裁判で取り上げた事例は、男性が女性よりも不利をこうむっている件であり、最初はピンと来なかったものの、確かになかなかの策士と言えます。
裁判の描写では、前半は判事たちが彼女の主張に乗ってこなかったのですが、相手方の弁護士が前例を持ち出すばかりでまったく面白みがなく、その結果主人公側に風が吹いた描写であると受け取りました。

観る前は、女性の権利を声高に主張するばかりの内容かと思っていたのですが、結構ひねりが加わっていたのは評価します。
それと、最後のシーン、ギンズバーグ本人なのでしょうか。だとしたらかなりかっこいいです。

3/2付 se2CHART Top 10

3月に入りました。ようやく昨年の曲は少なくなり、今年らしさが出てきます?

1. With You -Mariah Carey (←1) ** 3 weeks at no.1 **
2. 7 rings –Ariana Grande (←5)
3. imagine –Ariana Grande (←4)
4. I O U -Me You At Six (←6)
5. Money –Cardi B (←7)
6. Beautiful –Bazzi feat. Camila Cabello (←3)
7. Polaroid –Jonas Blue, Liam Payne & Lennon Stella (←9)
8. Trip –Ella Mai (←2)
9. Speechless -Dan + Shay (←10)
10. Lie -NF (←12)

1位はこれでV3のマライア。そろそろこの辺まででしょうかね。
全米ではTop3を独占したアリアナですが、se2CHARTでは2位、3位を占めました。2曲目の全米No.1となったセブンリングスは音程のない1stヴァースに3連符をかます2ndヴァースなどやたらとかっこ良く、次のse2CHART1位に完全に照準を定めました。イマジンは勢いでは劣りますが、いい曲度では上です。未だに聴くと持ってかれます。

4位は2つ戻してミー・ユー・アット・シックス。ちゃんとアルバム聴いてみることにします。
5位のカーディ・Bはピアノのバッキングがかっこいいです。あまりにいろんな曲に出てくるのには若干閉口気味。
6位はバッジ/カミラがダウン。昨年の曲だしこの辺までですね。

7位はジョナス・ブルーがアップ。だいぶ耳にこなれて来ました。日本ではかなり人気があるようですね…。
8位は2位から大きくダウンでエラ・メイ。勢いがないわけでなく、周りのレベルが高いので押し出されました。アリアナのアルバム曲を含む数曲がTop10圏外にいて入れないくらいです。

9位はダン+シェイが1ランク・アップ。それにしてもいい曲です。公式ビデオがウェディングビデオになっていますが、そういう曲なのか、そういう戦略なのか?



10位はNFが入ってきました。かつてのエミネムを思わせる割舌の良いライムに耳を奪われます。




試写会001: 運び屋

最近「試写会」ではなくて実費で行くことが多く、久しぶりの試写会です。

試写会2019/001:
運び屋(監督:クリント・イーストウッド)☆☆☆☆★

映写前に、シークレット・ゲストで舘ひろし氏が登場し、客席は大盛り上がりでした。

実はクリント・イーストウッド作品を観るのは初めてだったりします。

新聞記事になった「90歳の運び屋」に着想を得て作り上げた作品ということなのですが、かなりよくできていました。
イーストウッド演じる主人公は、ユリ(百合)の栽培で高い評価を得ていた人物なのですが、インターネット販売の波に押されて事業は傾き、ユリ園は差し押さえになってしまいます。それまでユリに打ち込みすぎていたため、これまで蔑ろにしていた家族からも相手にされない彼は、車を運転さえすれば大金が入るという話を持ちかけられます。実際に行ってみると、銃を持ったあやしげな男たちがいて、いかにも怪しそうなのですが、「仕事」を終えると仰天するような大金が手に入り、その金で早速ユリ園を取り戻すことができました。
彼はその後も、友人が金さえあればもう一度店を開けられるのにというのを聞き、再び「仕事」を行い、だんだん深みにハマっていきます。でも「仕事」中はラジオをガンガンにかけ古いカントリーソングらしいものを歌うなどなんとも自由な雰囲気。ある時、荷物の中身を見てしまい仰天。しかもそのタイミングで麻薬犬を連れた警官に声をかけられ大ピンチに!ここの彼の切り抜け方がさすがです。

そのうちに、「組織」から「担当」のコンビがつき、運転中も見張られることになるのですが、彼はその自由なスタイルを崩しません。タイヤがパンクして困っている人のタイヤ交換を手伝ったり、ポークバーガーが美味しいからと急に店に入ったりと、「仕事」中とは思えない自由さに「担当」のメインの男はイライラして、ボスにこの「運び屋」を「消し」た方がいいのではと言ったりします。そんな「担当」にも、彼はいかにもこの人らしいアドバイスを与えます。この自由さが警察側の捜査の網にかかりにくい結果になっていたこともあってボスは彼を買っており、メキシコの組織の本拠地に招待して、綺麗なねえちゃんを2人もつけてくれたりします。この辺りなかなか面白く観れました。

ある「仕事」の途中、この一帯の麻薬の摘発を担当していた捜査官(ブラッドリー・クーパー)とモーテルのカフェで会話を交わすシーンがあります。

そうしているうちに、組織ではボスが側近に取って代わられ、主人公の自由さがよしとされなくなります。そして、「仕事」の途中、主人公は突如として「選択」を迫られることになります、一方で、先ほどの捜査官の捜査の手もすぐ近くに迫っており…そしてストーリーは終局に向かって進み始めます。


それにしても味わい深い作品でした。ストーリー運び、主人公の含蓄のあるセリフ(やたらインターネットをディスりはしますが…)、運転中に歌うカントリー・ミュージック、アメリカの荒涼とした風景、などどれを取ってもすばらしいです。イーストウッドは初見、いくらなんでも年だろ!と思いますが、結構すぐに慣れ、キャラクターの妙味に徐々に魅了されてしまいます。ブラッドリーは最近アリーで観たばっかりですが、今回は普通にかっこいいです!
ストーリー的に、いつ組織の人に襲撃されて身の回りの人ともどもみんな全滅するのではないかと心配になってしまいました。『ローガン』の影響と思われます。途中からは早く捕まえてやってくれと祈っていました。最後はある意味「天に召された」感じがします。

なお、単なるよくできた映画という受け取り方だけではなく、あくまでも白人/右寄りの立場をとる制作者の視点に立った映画ということはしっかり頭に入れなければいけないのでしょうね。困っているのは白人の高齢層であり、麻薬組織はメキシコ系であり…とか。