こんばんはキラキラ

 

皆さまは「怒る」と「叱る」の違いは分かりますでしょうか?

 

療育の場面でも、指導員さんや保育士さんの口からも「叱る」ではなく、「怒る」と使われている方が多々いらっしゃる印象はありますが、療育や教育、保育の場面でも職員がお子様に行う支援手段は正確には「怒る」ではなく「叱る」です!

 

それでは違いを説明すると…

怒る…相手に自分の感情を相手にぶつけること

叱る…相手の立場に立ち、教育的立場で相手に注意を促すこと

 

この説明でお分かりだと思いますが、相手に自分の感情をぶつけても療育にはなりませんえーん

 

お子様が不適切な行動を取ったら出来る限り感情的にならず、叱ることが大切です!

 

 

 

ただここからは、意見が別れる部分かも知れませんが、私はただ「叱る」だけでは療育的にはあまり効果はないと思っています。

 

何故なら「叱る」という行為は相手に気持ちを委ねる行為である為、相手が気持ちをくみ取ることが出来て初めて成立する行為であるからです。

 

神経発達症のお子様は、相手の気持ちをくみ取る能力が乏しい傾向があります。

 

ただ「叱る」という行為をしたところで、何故叱られたのかをきちんと説明していかなくては、お子様に残るのは支援者に「怒られた」という感情だけです。

 

これでは本質的な解決にはなりません!

 

 

 

そもそも何故叱る必要があったのでしょうか??

 

多くの方はそのお子様の不適切な行動を止めさせる為と仰るかもしれません。

 

しかしそれ以上に大切なのは、次にその不適切な行動を繰り返さないことであると私は思います。

 

ABA(応用行動分析)の説明の際にもお伝えしましたが、ただ「叱る」のではなく、きちんとそのお子様に寄り添い、代替行動を伝えたり、一緒に考えていかなくてはなりません。

 

 

お子様の発達支援において私が知っておくべきだと思う考え方その2(ABA(応用行動分析)) | 児童発達支援・放課後等デイサービス事業所の社長ブログ (ameblo.jp)

 

 

その際に大切なのは、良い行動をした時はお子様を「褒める」ということを忘れないことです!

 

特に神経発達症のお子様は、どうしても不適切な(と思われてしまう)行動が多くなってしまい、叱られてしまうことが多いものです。

 

支援者の方は、そのお子様の良いところを見逃さず、「叱る」だけでなく「褒める」癖をつけるべきだと私は思います。

 

褒めることって意外と意識していかないとできません!

 

「褒める」については、また別の投稿で詳しくお伝え出来たらと思いますキラキラ

 

ではまたバイバイ

 

 

今回のポイントは下のようになります。

 

・怒ると叱るは違う。

怒る⇒感情的になること

叱る⇒相手の立場に立ち、注意を促すこと

・「叱る」とは、相手が気持ちをくみ取ることが出来て初めて成立する。

・不適切な行動を止めるのではなく、今後繰り返さないことが大切。

・「叱る」だけでなく「褒める」癖をつける。

 

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