はじめまして。
私は放課後等デイサービスで勤務をし、脱サラし、独立。
現在、児童発達支援・放課後等デイサービス事業所を運営しています。
私自身、理想と現実の間で悩むことばかりで、まだまだ未熟者ではありますが、福祉の現場で働いた上で経営者となった自分だからこそ、伝えられることもあると思い、ブログを始めてみました。
少しでも皆様に有益な情報を提供できたらと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。
その1はこちらから⇓
こんばんは
今回もABA(応用行動分析)の考え方について簡単ではありますが説明させていただきます
今回はそもそも何故問題行動が起こるのか?についてより詳しく解説したいと思います。
まず問題行動を起こす原因となる問題は主に5つあります。
①コミュニケーションの問題
②他者との関わりの問題
③同一性保持・常同性の問題
④感覚過敏性
⑤認知的特性
ではそれぞれ解説します
まず①と②の根底にあるのは本人がその行動をすることにより何をしたいのかが着目点となります。
・要求:何かが欲しい、やりたい
・注目:見てほしい、かまってほしい、触ってほしい
・逃避:やりたくない、止めたい、逃げたい
これは人間が生きていく上で必要なコミュニケーションの機能です。
例えば、オモチャ屋さんで欲しいオモチャを買ってもらえずに泣いてしまっているお子様がいるとしたら、その行動の原因となるのは「オモチャが欲しい」という要求からくるものです。
続きまして③~⑤は本人の特性から生じます。
・感覚の機能:気持ち良いから(快感覚の獲得)、「痛み、苦しみ、痒み」を取り除きたいから(不快な感覚の除去)
※主にASD(自閉症スペクトラム)の方は感覚が過敏だったり、敏感だったりします。
・行動の未獲得:間違った物の使い方や行動の仕方⇒そもそも教えてもらっていない。
前回もお伝えしましたが、問題行動とは、誤って学習されてしまったコミュニケーションであるというのがABAの基本的な考え方です。
そこで支援者は、対象児の問題行動について何故問題行動をするのかを調べていかなくてはいけません。
それはABC理論をいう考え方で調べていきます。
A(きっかけ)⇒B(行動)⇒C(結果)
基本的に人は行動した後に、その人にとって良い結果が生じると同じ行動を繰り返します。
A(きっかけ)⇒B(行動)⇒C(結果)
(未来) ⇓ 学習する
A(きっかけ)⇒B((未来)再び行動する)
少し分かりずらいと思うので、先ほどのオモチャの例で言ったら、泣いて要求した為にそのお子様にオモチャを買い与えた場合、そのお子様は学習し、また同じ場面に遭遇した際に、同じように泣いて要求してしまう可能性が高くなります。
ここで支援者に求められるのは記録したデータを分析し、何故その行動が起き、このような行動しかできなかったのか(知らなかったのか)を考え、その(問題)行動とは別の代替行動を伝えることです
例えば、他者への注目(かまってもらいたい)で人を叩いてしまうお子様がいるとしたら叩くという行動ではなく、名前を呼ぶという行動だったり写真や絵カードを用いるという手段があること等そのお子様の特性によりそのお子様に合った代替行動を考えていきます。
本人が行った行動が的外れであり、効率の悪いものであることを知ってもらうことが大切です。
ただABC理論をご自宅で行うのはとても大変なので、そこは児童発達支援や放課後等デイサービス事業所等の療育支援者に相談してみましょう。
大切なのは一言に問題行動として処理するのでなく、その行動をする根底にあるものを理解しようとすることだと私は思います
療育をする上で対象児の気持ちに寄り添うことはとても大切です。
もしかしたらその子の「問題行動」には何かのSOSがあるかもしれません。
適切な行動に繋げるには根気強く続けていくことも多々あると思いますが、焦らずにゆっくりとお子様の成長を見守ってあげればと思います
以上でかなり簡単ではありますが、ABA(応用行動分析)についての説明を終わりにします。
このブログでは私の拙い知識中ではありますが、日々感じる事も踏まえ色んなことを発信していこうと思っています
最後まで読んで下さりありがとうございました。