はじめまして。
私は放課後等デイサービスで勤務をし、脱サラし、独立。
現在、児童発達支援・放課後等デイサービス事業所を運営しています。
私自身、理想と現実の間で悩むことばかりで、まだまだ未熟者ではありますが、福祉の現場で働いた上で経営者となった自分だからこそ、伝えられることもあると思い、ブログを始めてみました。
少しでも皆様に有益な情報を提供できたらと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。
こんにちは。
私は児童発達支援、放課後等デイサービスで療育を行っていく上で職員さんに最低限知っておくべき療育の考え方が3つあると思っています。
それがABA(応用行動分析)、TEACCHプログラム、感覚統合です。
今回はABAについて少しばかり説明しようと思います。
ABA(応用行動分析)とは簡単に言えば
一つの「行動」に対して、その「行動」だけに着目するのでなく、それに伴う「きっかけ」と「結果」にも着目していき、こんな行動をすればこんなに良い結果が起きるということを学んでいくという考え方に基づく支援方法です。
例えばお友だちを叩いてしまうという行動が見られるお子様に対してお友だちを叩いたという行動だけを着目するのでなく、
①お友だちを叩いたきっかけ→②お友だちを叩く→③喧嘩になるなどと
①きっかけ
②行動
③結果
とそれぞれ分析をし、その「行動」を望ましい行動にするために①と③を改善していくことが大切です。
「叱る」という支援はあまり効果的でないのは、結局この①と③を着目していない場合があるからでもあります。
例で言えば叩いたきっかけを分析して、そのきっかけをなくしていけば、お友だちを叩くことはないでしょうし、お友だちを叩く以外の行動をとれば(これを代替行動と言います)、お友だちと喧嘩になるという結果よりもなくなります。
因みにこれはABC理論と言います。
もしお子様に所謂「問題行動」が見られましたらその「問題行動」ばかりに着目するのでなく何故この「問題行動」をしてしまったのか?を考えてみてください。
「問題行動」とは誤ったコミュニケーション方法なのです。
ただ叱るのでなく、正しいコミュニケーション方法をきちんと伝えていきましょう。
大切なのは、その場でその行動を止めることでなく、同じ行動を繰り返さないことなのだと私は思います。
ABAについてはまだお話したいことはあるのですが、今回はこの辺で終わりにします。
最後まで読んで下さり誠にありがとうございました。