Locking Stad(ロッキング・スタッド) | 山アリ谷アリ平地ナシ

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少し前にD'ERLANGERの再結成10周年を記念して、FERNANDESより受注生産にて新しいCIPHERモデル、現在本人が使ってるのと同仕様のものが販売されるってのをブログで紹介したと思う。

その際に、ストップ・テイルピースがFIXER(フィクサー)のロッキング・スタッドになってる事を少し触れたけど、あれから俺はロッキング・スタッドが気になってしまった(笑)



っんで、アレコレ調べて、先日the Grail of Sicsのライブに行く前にFIXERを購入、そして後日TONEPROS(トーンプロズ)を購入した。






左【FIXER Tailpiece Lock System】
右【TONEPROS SystemⅡ #205 SCS-1C】

どちらもストップ・テイルピースをロックするスタッドになる。

通常、ストップ・テイルピースは弦の張力のみで固定されていて、張力の方向によりストップ・テイルピースがスタッドに対して平行では無く、斜めになってたり、隙間が出来る事で音のボディへの伝達を無駄にしてる事実がある。

ロッキング・スタッドによってストップ・テイルピースを固定する事でストップ・テイルピースを平行に保ち、テイルピースとスタッド間の隙間を埋める事でボディへの音の伝達、鳴りを高め、チューニングの安定とサスティーンの向上を謳ってる。



さて、FIXERだけでなく、何故TONEPROSまで購入したかと言うと、TONEPROSと言えばアメリカのハードウェアブランドとしてはお馴染みで、販売してるクルーソンペグはクルーソンから公認されてたりする。(TONEPROSクルーソン・シリーズは生産終了が決定してる。)

そして近年ではGIBSONがTONEPROSのチューン・O・マチック、ストップ・テイルピースを採用し始め、SLASHモデル(RossoやVermillion)にも採用されてる事で知ってる人も多いだろう。

そして、何より俺と同じZakk Wylde好きであれば、image010.jpg
WYLDE AUDIO

に於ける、チューン・O・マチック、ストップ・テイルピース搭載ギターは全てTONEPROSが採用されてる。

BLACK LABEL SOCIETYの前任ギタリスト、
Nick Catanese

もWashburn時代にTONEPROSだしね!

他にもESPのMETALLCA James Hetfieldモデル(IRON CROSSやTRUCKSTER等々)や7弦ギター、日本のヴィジュアル系ギタリストのモデルに採用されてる。

今挙げたギターに搭載してるTONEPROSは今回購入したロッキング・スタッドでは無く、チューン・O・マチックやストップ・テイルピースにイモネジが両端についていて、絞め込んでスタッドに固定すると言うもの。





っで、FIXERの他、TONPROSでもロッキング・スタッドがある事を知った俺はどちらにするか相当悩んだ(笑)

TONEPROSの方が良い様な気もしたり、ネット上で参考記事にて、TONEPROSの不安要素が出たり、FIXERも不安要素あったり。

っんで、結局FIXERは¥2,700(税込)、TONEPROSは定価は¥4,000だけど売価は¥3,369(税込)って事で、「安いもんやし、両方買って、両方使ってみて良い方にしよう!」と安易な考えに至ったって訳(爆)

ちなみに、どちらもインチサイズのクロームカラー。

両メーカー、インチサイズ、ミリサイズにて、ゴールド、ニッケル、クローム、ブラックのカラーに加え、アルミ素材もラインナップとしてある。

値段もカラーや素材で異なる。










では、早速使ってみようと思うが、使用ギターは俺のメイン、2000年製のGibson Les Paul Standardで、最終的に弦交換をするけど、取り敢えず純正、FIXER、TONEPROSの順に弾き比べる為に、弦は交換せず今の状態でスタッドだけ取り替えて見る事にした。

まず現状である純正を十分チェック。





そして、


【FIXER Tailpiece Lock System】

大阪にあるGUITAR WORKSより販売されているオリジナル商品になる。

FIXERはストップ・テイルピースの受けが無く、受けを付属のスペーサーをはめ込む事で、その用途を成している。

スペーサーはスタンダードなタイプで2.5mm、4mm、5.5mmが付属していて、この中から選ぶ事になる。

そう、これはFIXERの欠点でもあって、テイルピースの高さをこの3種類からしか選べない。

FIXERはロングタイプのスタッドも販売されていて、そちらでは7mm、8.5mm、10mmのスペーサーが付属。




俺は基本、ストップ・テイルピースは一番下の所謂ベタ付けなんで、2.5mmのスペーサーを選択。



スペーサーを置き、スタッドを上から締めて行く。
ある程度締めたら、逆側も。

ストップ・テイルピースをはめ、スタッドを締め込んで行くと、
この様になる。

スペーサーの構造上、一番低い2.5mmでも純正より1mm程上に出る為に、ストップ・テイルピースが今までより1mm高くなった(笑)

チューニングして、弾いてみる。

音は確実に変わる。

どう変わるか? っと言うと、音が締まると言うか、まとまると言うか、硬くなると言うか、ブレが無くなると言うか、そんな感じ。

弾いていてかなり良い感じに思える。 特に低音弦はシャキっとなって輪郭がハッキリ。

FIXERはスペーサーを使う事により、スペーサーとストップ・テイルピースの間を上下でしっかりロックする以外にも、ストップ・テイルピースとアンカーの間もしっかりロックするので、ガッチリ感はFIXERに軍配が上がるだろう。

中々に良いかも!



















次に、


【TONEPROS #205 SCS-1C】

アメリカのメーカーだけど、韓国で製造されている。

そして、「100% RoHS Compliant」で、高級パーツとしての売りにもなってる。

日本輸入代理店は神田商会。



TONEPROSのロッキング・スタッドは、FIXERとは違い、スタッドの頭がネジになっていて取れる。

なので、


スタッドの受け部分にストップ・テイルピースをはめて、スタッドの頭ネジを締め込む事で、ストップ・テイルピースをロックする。

その為、スタッドの受け部分は丸では無く、少し角がある形になる。




そして、TONEPROSには欠点があり、俺の2000年製のLes Paulに於けるアンカーとTONEPROSのアンカーとではアンカーの径や長さが異なる為、GIBSONのアンカーを抜き、TONEPROSのアンカーをはめても、GIBSONのアンカーの方が径が大きい為にTONEPROSのアンカーは穴にスカスカになってしまう(笑)


しかしながら、インチを合わせていればGIBSONのアンカーにTONEPROSのスタッドを締め込む事は可能だが…。





っで、スタッドの頭がネジで外れる為、スタッドをアンカーに締めて行く際は、
付属のミニレンチで回して行く事になる。

FIXERとは違って、普通のスタッドと同じなので、スタッドの高さは自由に任意の高さに決める事が出来る。

これはTONEPROSに軍配が上がる。



例によって、ベタ付けにする訳だが、先程のアンカーの形状の違いの為、
これ以上は締め込む事が出来なかった(爆)

見た目がダサい。
コレが俺が不安要素に思ってた事でもあったけど、「やっぱりなぁ~」と言った所。





そして、ストップ・テイルピースをはめ、スタッドの頭を締め、チューニングすると、
こうなる。

スタッドが一番下まで締めれないので、ストップ・テイルピースが2mm程高くなってしまう。



さて、音の方だが、弾いてみると、やはりロックする事によって音が締まるのは共通の様だが、TONEPROSはFIXER程シャキっとはなってない印象。

FIXERはやっぱガッチリなんで、TONEPROSとの違いが出るのだろう。

TONEPROSの方が少し柔らかさがある感じやね。 FIXERでは音が硬過ぎると言う人には良いかも。










FIXERとTONEPROS、共通してロッキング・スタッドはストップ・テイルピースを固定する為、チューニングが安定するらしいが、ちょっと弾いただけではそんなには分からない(笑)

長く使う事で実感はするだろうと思う。



そして、一番便利なのが、


ストップ・テイルピースをロックするんで、弦を外しても、ストップ・テイルピースが外れる事は無い(笑)

これは便利!

まぁ音云々以外に、これを理由にロッキング・スタッドに替えるってのも1つの選択だと思う。





スタッドを比べてみる。


左からGIBSON、FIXER、TONEPROS。

スタッドのストップ・テイルピースを掛ける部分の径はFIXERが一番細い。

TONEPROSはストップ・テイルピースの厚み分の幅が無い為、スタッドの頭ネジはネジ部が出た状態になってしまうのは見た目はダサいかも(笑)





















っと言う訳で、

俺がFIXER、TONEPROS、どちらを選んだか?

っと言うと、

今回は、






FIXERで!


FIXERにした理由はTONEPROSはスタッドが下まで締まらなく、ストップ・テイルピースが2mm程高くなる事が原因。

ベタ付けしない人はTONEPROSでも十分OKだろうけどね。

うむ、使って見る前は結構TONEPROSに気持ちは傾いていたのにな(笑)

FIXERで弦交換、調整も行い、弾いてみたが、やっぱ低音弦の輪郭のシャキリ感は良いかも。 俺は太い弦を使ってるから余計にね。



このロッキング・スタッド両方共に見た目には殆ど変わり無くで変化を付けれるのが利点でもあるね。

ただ、コレだけは言っておくけど、ロッキング・スタッドで確実に音は変わるけど、劇的に音が変わるってもんでもないって事(笑)

今回替えて思ったのは、チューン・O・マチックのサドルをKTSチタンにした時程の驚きや感動は無かったからね。

なんでまぁ、ロッキング・スタッドに過度な期待はしない方が良い(爆)

ギターにも寄るだろうし、少なからず鳴りは良くはなるので、それが自分にとって良くなるとは決して言えないのでね。

鳴り過ぎない方が良い人もいるだろうから。

選択肢の1つとしてロッキング・スタッドを試してみるのはお薦めする。










俺的には中々だったので、今後、TONEPROSのチューン・O・マチックを試してみるかも!?

知れない

かも

知れない。





ってな訳で!