映画 『生きる街』

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『生きる街』


この映画で特に印象深いシーンは
劇中に、朝早い霧の中、視点が定まらず、でも強張った表情で自分の手を体に廻し、窓から朝の風景をながめる夏木マリさんの姿は圧巻であり、素晴らしいシーンである。
過去を魂が彷徨っているのか、これからおきる奇跡を期待し慄いていてるのは・・・神秘的な表情であり、そういえばオープニングの出だしの朝方の風景も、彼女が窓から見ていた風景であることに気がつく。


次の良さは、彼女の娘への言葉と、息子への言葉は強さ、気使いの違いが微妙に有ったことに気がつく、映画を観終わって考えると、親子の関係や同姓の娘か息子で対応も変わるのは当たり前で、自然に悟られないゆとりで演じてる彼女の力量に感心する。


昔、歌手として映画に出て驚きの演技をみせた「白蛇抄」の小柳ルミ子さんや「突然、嵐のように」の郷ひろみさんの旨さに、驚かされた思い出がありますが、この映画でも夏木マリさんも然りであり、この映画は夏木マリさん無くては成り立たないものだと思います。


舞台挨拶で知ったことでは、監督からは、この映画は別のラストシーン(その後の各々の明日へ向かって生きていこうという姿)も撮影されており・・・最終的には、家へ戻る夏木さんのシーンで終わるのが映画が拡散せず、締まるという監督の采配も素晴らしく思えたし。夏木さんはエプロンを自分で何着も用意して、シーンに合う服装を選んで撮影に臨んだという事を聞いて、その熱意にも感動しました。


ぜひ、この映画で、夏木マリさんを堪能して下さい^^)。

■映画解説
東日本大震災で被災した町に暮らす4人の家族と、周囲の人びとが未来を信じて生きる姿を、夏木マリが約10年ぶりの映画主演を務めて描いたドラマ。佐藤千恵子は生まれ育った海沿いの町で漁師の夫と2人の子どもと幸せに過ごしていた。しかし、そんな生活も2011年3月11日に一変する。あの日から夫は帰ってこない。千恵子は避難所生活ののち、別荘を借り受けた民泊の営業に乗り出す。しかし、被災のトラウマから子どもを持つことを恐れる娘、何でも震災のせいにして人生から逃げる息子と、家族の心はすれ違い始めていた。そんな千恵子たちの前に、かつて同じ町に暮らしていたドヒョンが韓国からやって来る。ドヒョンの口から、これまで千恵子たちが知ることのなかった夫の姿が語られる。夏木が主人公の千恵子役を、ドヒョン役を韓国のロックバンド「CNBLUE」のイ・ジョンヒョンが演じる。監督は「捨てがたき人々」「木屋町DARUMA」「アーリーキャット」などでメガホンを取り、俳優としても活躍する榊英雄。

*映画.com:https://eiga.com/movie/87094/  から転記させて頂きました。