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みなさんは「X」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?
伝説的なロックバンドであるX JAPANが2018年以降バンドとしての活動しなくなって、7年。
今ではメンバーのソロ活動がメインなのかな。
昨今では「DX」と呼ばれるデジタルトランスフォーメーションの「X」が知られたところでしょうか?
実は仙台の「X」といえば、代名詞のような建造物が仙台駅の近くにありました。
その名は「X橋」。
珍妙なネーミングと誰しもが頭に「?」が浮かぶと思いますがこれは通称でありまして、正式には宮城野橋(みやぎのばし)と呼びます。
ではなんでX橋なのかと言いますと、初代の橋が開通した大正時代(1921年)ごろ、橋の両側の取付道路が二方向に分かれていて、橋全体を含む界隈の道路の形状が**「X」の字**に見えたことから、通称として「X橋」と呼ばれるようになり、東西を結ぶ跨線橋(こせんきょう)として、長年仙台市民に親しまれてきました。
残念ながら、老朽化と交通量の増大に対応するため、2013年から2017年にかけて新しい橋(現在の三代目・宮城野橋)に架け替えられました。
架け替え後の橋は直線化され、かつてのX字型の道路形状は失われましたが、地元では今も「X橋」という愛称で呼ばれることがあります。
かつてのX橋の歴史を伝えるため、橋の遺構の一部が、アエル前広場のモニュメントや、新たに整備されたX橋公園(宮城野区元寺小路)のモニュメントとして再利用されています。


現在では、このように公園になっております。
仙台の歴史や文化を語る上で欠かせない、象徴的な存在でもある「X橋」。
仙台を訪れたなら、ぜひとも立ち寄っていただきたい場所の一つです。


