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歴史上の人物と言うのは数多くの名言を残しているものです。
当然、我らが伊達政宗様も数々の名言を残しているんですが、その名言の中でも特に有名であり、Tシャツやタオルなんかにもプリントされている言葉がこちら。
仁に過ぎれば弱くなる(人を大切にし過ぎると、相手のためになりませんよ)
義に過ぎれば固くなる(正義を振りかざすと融通が利かなくなりますよ)
礼に過ぎれば諂となる(礼儀正しすぎると、嫌味になり失礼ですよ)
智に過ぎれば嘘をつく(頭が良すぎると嘘をつくよ)
信に過ぎれば損をする(他人を信じすぎると損をしますよ)
どうです?うんうん納得だと感じた人、手を挙げてぇ!
これは「五常訓」とも呼ばれるんですけど、かなり物事の核心を突いているとは思いませんか?
「仁・義・礼・智・信」は儒教の教えの中で、人が常に守るべき5つの項目として、武士道にもこの考え方は取り入れられています。まあ、いわば武士の掟みたいなもんですかね。
でも、それをあんまし純粋に守りすぎると、やけどするよ!と政宗様は言いたいんだと思うんです。
「火」だって、上手に使えば暖を取ったり、食べ物を温めたり、灯りになったりといいことばっかだけど、
度を越せば、やけどもするし、火事になって全てが灰になってしまう。
要は腹八分目、周りを見渡しながら、フォア・ザ・チームの精神でやっていきましょうよ。
度を超したからって、良いことばっかりじゃあないんだよと。
今回の北京冬季オリンピックでカーリングを見ていて感じたんですが、あれは後攻の方が有利な競技。お互いの読み合い探り合いでゲームは進むのですが、自分が先行の時はあえて相手に1点を取らせてそのエンドを終わらせるのがベスト。1点も積み重なると大きいんですが、それは最大の防御。
次のエンドは後攻が回ってくるので、そこで相手を上回る点数を狙うのです。
つまり、時には引き、時には攻める。
人を大切にするのも、正義を振りかざすのも、礼儀をわきまえるのも、賢いのも、人を信じるのもほどほどにしておくことで、バランスが保たれる、得てして間違いというものは、バランスが崩れることから生じるということを、政宗様は分かっていたんでしょうね、きっと。!(^^)!