某社員?

某社員?

私的な考え

最強クラスの最新技術!
電気・消防のプロが選「自火報の落雷対策」の決定版。


受信機そばに“独立SPD(避雷器)”でドンッ!⚡
みなさん、夏場の雷は大丈夫でしたか? 

今年は山沿いや海沿いの現場から、
「雷で受信機が壊れた」「誤報が増えた」という声をよく聞きます。
 

今回は
主幹ブレーカ二次側→“SPD(電気サージ抑制装置)専用の独立回路”をド新設。
受信機の“すぐ横”でサージを受け止める作戦(クランプ→熱として消散です。
※サージ=雷などで一瞬だけ跳ね上がる過電圧(電圧の“衝撃波”)

※自火報の専用回路には一切さわっていません

 

アース工事?いりません。
だから、【短工期で、現場が喜ぶやつ。】


写真で一発
Before


After

分電盤もリニューアル。ELB(漏電ブレーカ)も新品へ。
右のウインドウ箱にSPD×2+CKS(カバー付ナイフスイッチ
見える・切れる・守れるみんなの雷の門番、ここに配置完了。

 

↑主幹二次→独立回路で真っすぐゴールへ。寄り道なし。

(※自火報の専用回路には一切さわっていません

↑アース工事?今回のSPD(電気サージ抑制装置)には不要。
ただし、写真の緑線は“金属箱の感電防止アース(保護接地)”です。

SPD用の接地ではありません。
今回は
箱のPE端子を母線の“中継点”として使い、筐体・扉まで確実にボンディング

保護接地=感電対策SPD接地=サージ逃がし(←今回は“不要タイプ”なので未使用)。
用途を混同しないのが安全のコツ。

左のグレー2台=CKS(切離しスイッチ)
測る・交換する前は“開放”→作業→“投入”で復帰。
今回は遮断器型CKS(2P/15A相当)保守用の隔離に採用。
過電流保護のためではありません。 自火報の専用回路にはノータッチです。

 

ランプOK=正常運転。 受信機そばの独立SPD(電気サージ抑制装置)が待機中。
右の緑線は**箱の保護接地(感電防止)**で、地面への導雷SPD用ではありません。


↑分電盤の注意テプラ。絶縁測定時は右の盤内CKSを開放
まずはここで声かけ。


ウインドウ箱の注意テプラ。
測る・交換前はCKSを開放→作業→投入で復帰

 

テプラで“運用も見える化”

  • 作業前に読む場所(分電盤)と、作業する場所(ウインドウ箱)の二重表示でやらかし防止。

  • 合言葉は 「開放→測る(or交換)→投入」

  • **門番(SPD×2+CKS)**は装備だけじゃなく、ルールも一緒に常駐です。

↑今回のSPD(電気サージ抑制装置)は相間中和方式
1ナノ秒級(実測限界≈3ns)の応答で立ち上がりを叩き、サージ電圧を約300V以下に抑制
配線側サージを入口で処理します。

雷の発生は止められない。
でも、雷などの電気サージは止められる。

  • 独立回路×受信機そば入口でストップ(自火報回路にはノータッチ)

  • アース工事不要+CKS短工期・点検ラク

  • 見える化(ランプ)+注意テプラ運用ミス0へ

Before → After
ヒヤヒヤ復旧 → “雷の門番”で安心運用
原因あいまい → 切り分け早い(責任分解点クッキリ)

 

期待できる効果

  • 故障・誤報を激減:配線側サージを入口で吸収 → 事後対応が減少

  • 機器寿命がのびる:過電圧ストレスを常時抑制 → 受信機・周辺機器の長寿命化(環境依存)

  • BCPが強くなる:雷雨時でも止まりにくい系へ → 重要設備の継続稼働性UP

  • ノイズ/EMCが安定高速クランプで微妙な誤作動・リセットを抑制(通信・制御が安定)

  • 現場負担が小さいアース工事不要タイプなら短工期施工OK

雷は読めない。サージは止められる。
これが、みんなの雷の門番の価値です。

 

【電気サージ抑制装置(SPD)】
サージプロテクトという名称でINFINITY8株式会社が販売しています。
 

注:サージ=雷や切替時に発生する瞬間的な過電圧。
数μs〜msだけ電圧が跳ね上がり、誤作動や故障の原因に。SPDはこれを入口で抑える装置。

 

備考
今回の“主幹二次側から新設したSPD専用の独立回路+受信機直近で処理(自火報専用回路には非介入)”という方式は、法令の趣旨に整合しており、一般に適合を取りやすい構成です。採用SPDはJIS C 5381-11準拠の安全性能を満たす機種で、CKSは保守用切離しとして運用します。

なぜ“適合を取りやすい”と言えるか

  • 自火報の常用電源は「専用回路」であることが技術基準の定番要件(例:東京消防庁の技術資料では「電源は専用回路とすること」と明記)。
    今回、自火報の既存専用回路には手を入れていないため、この趣旨を損ねません。東京消防庁

  • SPDは別系統(独立回路)で受信機“直近”に設置し、配線側サージを入口で処理。
    受信機側の電源系統・保安機能を乱さない構成です。
    (海外規格ですが、NFPA 72でも外部導体のサージ保護が推奨・要求されており、設計意図の裏付けになります)。

  • 採用SPDはJIS C 5381-11(IEC 61643-11整合)の安全要求(TOV・短絡耐量・分離器との組合せ等)に適合。
    さらに
    最新UL 1449(Ed.4相当)およびCE(LVD/EMC)に対応し、JISのクラスI/II/III試験
    (※Iimp[10/350μs]、In[8/20μs]、Uoc[複合波])に
    準拠するモデルを選定
    しています。

この記事は『落雷対策・建物の電気火災対策』シリーズの「証明と保証」編です。
全体像や基礎から確認したい方は、Amebaのテーマ「落雷対策・建物の電気火災対策」を開き、
**「全体像 → 基礎(SPD/コヒーラ型) → 業界別(相間中和法)」**の順にご覧ください。

 

まずは40秒で要点だけhttps://youtu.be/nIAgFKJ9N5Y?si=RbXdZwkVPTIcF0Cd
詳しくはLP(解説・実験・図表等):https://inazuma-spd.com/

 

 

なぜ「証明」と「保証」を分けて考えるのか

  • 証明(Conformity/Evidence):第三者評価や規格整合で、製品の安全・性能要件を満たしていることを示すもの。
  • 保証(Warranty):導入後、所定の条件下で規定性能を維持することをメーカーが約束するもの。
    → 稟議・PL(製造物責任)・監査では両輪が必要です。

証明の基本:UL/CE/JIS・IECの整合

  • UL(例:UL1449)
    • 北米で広く使われるSPDの安全・性能規格。VPR(保護電圧)MCOVSCCRなどの評価指標が揃い、仕様根拠の一次資料になります。
  • CE
    • EU適合宣言(DoC)。対象指令(LVD/EMC 等)への適合を示す自己宣言が基本(対象により第三者機関が関与する場合あり)。
  • JIS/IEC(例:JIS C/IEC 61643)
    • 国内案件や官公需で要望されやすい。クラス/タイプ対比を提示し、**二段保護(入口+機器直前)**の妥当性を図で示す。

 

仕様根拠の書き方(コピペ可)

仕様根拠

  • MCOV/Uc は系統電圧に適合。
  • VPR/Up は機器耐圧の安全域、目標 ≤ 300 V(例:8/20( μs )2( kA ) 時 300 V、10/350( μs )10( kA )時 1,250( V ))。
  • 応答< 1 ns クラス。
  • SCCR は設置盤/上位遮断器の定格以上(例:ヒューズSCCR 500 A または 内蔵遮断器SCCR 200 kA)。
  • 規格:UL1449 / JIS・IEC 61643 / CE に整合。

※コヒーラ型(相間中和法)の採用により、低クランプ×超高速でL–N差を瞬時に均衡化。追加接地が難しい現場でも後付けしやすい——この一文を補足すると技術審査が通りやすくなります。

 

 

保証(性能保証)の考え方と境界

目的:所定条件下で保護電圧/応答/表示機能が規定値内で動作することを保証。
有効条件(例)

  • 適正選定(MCOV/SCCR適合、用途・環境)。
  • 正しい施工(配線長・接地/等電位)。
  • 点検・交換ルールの遵守(表示灯・履歴管理)。

免責の代表例

  • 規格外のサージ・誤配線・過電流/過電圧の印加。
  • 想定外環境(腐食性雰囲気・浸水等)や改造。

運用上のポイント

  • 表示灯/サージカウントで寿命兆候を把握。
  • 交換基準を文書化(例:表示灯消灯、定期交換年数)。
  • 不具合時は設置写真・点検票を添えて連絡すると処理が早い。

 

受入〜点検の実務フロー(現場で使える要点)

  1. 出荷前書類:外観検査、同梱物リスト。
  2. 現地受入:型式・数量・外観・表示灯点灯の記録。
  3. 初期運用確認(1〜3か月): UPS/PDU組み合わせの再確認。
  4. 定期点検
    • 半年〜1年毎(雷多発期の前後は重点)
    • 点検項目:表示灯、端子緩み・変色、配線回り込み、周辺腐食。
    • 交換:基準到達/表示灯消灯/外観異常時は計画停止で交換。

 

稟議・検収でそのまま使えるテンプレ

提出物(パッケージ例)

  • 規格:UL1449/CE DoC/JIS・IEC 61643 抜粋
  • 取扱説明書・仕様書(MCOV/VPR/SCCR/応答/耐量)
  • 点検・交換基準
  • 受入検査票定期点検票(ひな型)

受入検査票(抜粋|コピペ)

① 型式・数量・外観合否 ② 表示灯点灯 ③ 施工者/日付 ④ 写真添付(盤外観・機器ランプ表示灯)

点検票(抜粋|コピペ)

① 表示灯:□正常 □消灯 ② 端子:□増締不要 □要増締 ③ 変色・腐食:□無 □有(部位)④ 配線の回り込み:□無 □是正要 ⑥ 次回点検予定:__年__月



 

よくある質問

Q. ULとCE、どっちを出せば良い?
A. 国内案件ならUL+JIS/IECの整合表が分かりやすい。EUや海外輸出が絡む場合はCE DoCも添付。両方あると最強です。

Q. 5年保証の範囲は?
A. 正しい選定・施工・運用下での保護電圧・応答・表示機能の維持。交換基準に達した場合は計画停止で交換が実務的です。

Q. 接地が弱い現場は不利?
A. **相間中和法(コヒーラ型)**は差電圧中心の制御なので、追加接地が困難な現場でも導入・保守を簡素化できます。

 

※本記事は実務向けの一般的なガイドです。個別案件では、系統電圧・SCCR・配線経路・UPS/PDU構成・環境を踏まえ、詳細設計と社内基準に合わせて調整してください。

 

次の一歩

 

この記事は『落雷対策・建物の電気火災対策』シリーズの診断編です。
全体像や基礎から確認したい方は、Amebaの「落雷対策・建物の電気火災対策」テーマを開き、
**「全体像 → 基礎(SPD/コヒーラ型)→ 業界別(相間中和法)」**の順にご覧ください。

まずは40秒で要点だけhttps://youtu.be/nIAgFKJ9N5Y?si=RbXdZwkVPTIcF0Cd
詳しくはLP(解説・実験・図表等):https://inazuma-spd.com/

 


 

使い方(1分)

  • 下のチェック20項目に「はい/どちらとも…/いいえ」で印をつけ、はい=1点、どちらとも=0.5点、いいえ=0点で合計。
  • 16–20点:A(概ね良好)/11–15点:B(要改善)/6–10点:C(要計画)/0–5点:D(早急対応)
  • そのまま稟議・見積依頼に転用できるテンプレも載せています。

5分チェック(20項目|コピペ可)

入口/受配電(分電盤)

  1. 入口(分電盤)にSPDを設置している(Type1/2相当)。
  2. 系統電圧に対し MCOV/Uc 適合
  3. 盤/上位遮断器の短絡条件に対し SCCR が同等以上
  4. 端子の緩み・変色・腐食がない(点検票あり)。
  5. 屋外から入る長配線(空調・アンテナ等)を分離・保護。

機器直前(ポイント保護)

  1. 重要機器の直前に Type3(JIS Type2/3) を配置。
  2. クランプ目標 ≤300V(実測≈280V)
  3. 応答 1ns未満 クラス。
  4. UPS/PDU 構成下でも機器直前保護を入れている。
  5. 表示灯やサージカウントで交換時期が分かる。

接地・配線

  1. 等電位ボンディングでラック間・盤間の電位差を抑制。
  2. 接地が弱い場所でも差電圧中心の相間中和法等で実用域へ。
  3. 屋外・長距離・弱電ライン(通信/同軸など)の保護を検討済み。
  4. 雷道の回り込みを避ける配線取り回し。
  5. 雷害の履歴や停止要因を記録。

運用・証明・BCP

  1. UL1449/JIS・IEC 61643/CE などの適合・試験レポートを保管。
  2. 性能5年 等の保証・PLに関する文書を添付できる。
  3. 点検周期・交換基準が文書化(チェック表あり)。
  4. 代替機/予備SPDの準備がある。
  5. 停電・雷多発期の BCP(連絡・手順) を整備。

 

判定の読み方(30秒)

  • A(16–20点):概ね良好。年次点検と記録継続。更新時は低クランプ×超高速・証明整備を維持。
  • B(11–15点):要改善。機器直前の低クランプ、点検票の整備、弱電ライン保護の追加を優先。
  • C(6–10点):要計画。二段保護の不足や配線の回り込みが典型。入口+ポイントの同時見直し。
  • D(0–5点):早急対応。**Entrance(分電盤)+Point(機器直前)**を同時に。証明・保証も稟議に添付。

稟議・見積依頼のテンプレ(コピペ)

件名:落雷・電気火災リスク簡易診断(スコア:__点)/二段保護の見積依頼
本文:チェックの結果、**入口SPD(Type1/2)/機器直前SPD(Type3)**の整備・更新が必要と判断。
要件:MCOV/Uc適合、VPR/Up目標≤300V、応答1ns未満、SCCRは盤/上位遮断器と同等以上。
併記:UL1449/JIS・IEC 61643/CE性能5年、PL対応。相間中和法(コヒーラ型)の提案を希望。
納期・在庫・施工条件・型式資料の提示をお願いします。


↑上記要件を電気サージ抑制装置(コヒーラ型/相間中和法)で満たせます。

 

 

よくある質問(抜粋)

  • Q. 避雷針だけで十分? → 直撃は避雷針、配線侵入のサージはSPD。役割が違うので併用が基本
  • Q. UPSがあれば不要? → UPSは電源品質を補う装置。雷サージの差電圧機器直前で抑えるのが前提。
  • Q. 接地が弱い現場は?相間中和法(L–N差を瞬時に均衡化)で追加接地が難しい現場でも導入しやすい。

 

次の一歩

 

※このチェックは簡易診断です。実設計では規格(UL1449/JIS・IEC 61643)・設備条件・配線経路・SCCRなどを踏まえ、詳細検討してください。