大地震等の復電による電気火災である復電火災(通電火災)、
原因は様々ですが、SCCRの問題があります。
日本国内の電柱の柱上変圧器の底に書いてある数字があります。
この柱上変圧器の「最大供給電力値」です。
電柱の引き込みヒューズより先の電線が短絡しても大丈夫ですが、
そうされていない場合もあります。
そうされていない場合、各家庭のブレーカのSCCRを変圧器の
最大電流値を超えるものとしなければなりません。
そうされていない場合、地震で潰れた家電製品などがある、
配電線そのものが潰れているなどのさまざまな理由で、
復電したら出火してしまいます。
復電火災が都会地で多く発生するのは変圧器が大きく、
その最大供給電力値が大きいためでもあります。
電力会社の皆様は、各ブレーカのSCCRに気を使っており、
変圧器のアップには、ものすごく気を使われております。
また、復電火災には2種類あることを余り知られていません。
1.アーク放電によって引き起こされる復電火災
(ブレーカは開いていた(OFF)が、復電による異常電圧の発生によって、
ブレーカが開放している間をアーク放電が飛んでしまったことによる
アーク溶接(電気溶接)によって電気(主電流)が流れ続けて火災が発生する)
2.単純に変圧器が大きくて、異常電流によるもの。
(ブレーカが閉じない(OFFにならない))
電線がショートしたとき、その電線には1000Aくらいの電流が流れ、
ヒューズはその大電流をしゃ断しなければなりません。
ところがヒューズには、しゃ断できる最大電流というものがあり、
適当に拾ってきたヒューズのそれが500A程度であったとしたら、
このヒューズは電線がショートしたときに短絡して動作しなくなり、
1000Aの大電流をしゃ断できません。
結果、ショートした電線には1000Aの電流が流れ続け、
導線が赤熱して出火します。
これはノーヒューズブレーカなどでも同じです。
この考えには過電流しゃ断器のSCCR(Short Circuit Current Rating=短絡電流定格)の
概念が無ければ理解できませんが、
世の中では積極的なSCCR提案されたり、認知されていないと思います。。
雷は高電圧ということは皆さんご承知のことであると思います。
この高電圧が電気機器にかかったらどうなるか。
例えばその接点を開放しているスイッチの間ですらも放電し、
それをきっかけにして低い電源の電圧による続流が発生し、
これが過電流となって一瞬にして電気機器を壊してしまいます。
いわゆる直撃雷の場合は、その電流も大きいことから、
その電流で壊れますが、そうでない場合の雷被害のほとんどは
この現象によります。
核EMPも全く同じであり、
EMP核兵器は、「人工雷発生爆弾」として作られています。
放電電流を「続流」とも言いますが、
とにかく復電火災の問題の解決の一つとして
工事不要の復電火災抑制器を作ります。
というか、出来ました!
名前は
INAZAUMAクエイクSPDガード
今後お披露目するサイトも作っております。
https://denkikasai.sdb-kaminari.com/
(今後、作り込んでいきます。)
尚、サイトには
INAZUMA雷震SPDシールドと書いておりますが、
地震による復電(通電)火災抑制がわからないという声が多かったので、
雷震をやめましたので、ご了承下さい。
世界基準+自己消火機能を持った日本製の部品で組んでおります。
コンセントにさすだけの工事不要でランプの点灯・消灯の容易な目視確認。
雷対策と復電(通電)火災抑制できる画期的な機器です!
単相用と三相用の2種類完成しております。
今週、三重県で初お披露目されます!
間に合えば、東京ビッグサイトで10月に開催される
危機管理産業展(RISCON2024)
で、さりげなく資料を置く可能性があります。
(防災食を展示する可能性がありますので、
この製品に興味のある方は、事前に資料がほしいと
当社(信越電気防災株式会社)へメール連絡して下さい。
当日、実物をお見せして説明します!)