避雷針があるのに機器が壊れるなら、
それは“避雷針の仕事じゃない雷(誘導雷=サージ)”です。
「避雷針がある=雷対策は万全」
そう思っている人は多いです。
でも実際の現場では、避雷針がある建物でも、
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パソコンが壊れた
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ネットが落ちた
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監視カメラが死んだ
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制御盤が止まった
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自火報(受信機)が誤作動した/壊れた
…が普通に起きます。
結論から言うと、雷被害は 2種類 あります。
そして 守り方が違う。
ここが「避雷針とSPDがごちゃごちゃ」の正体です。
1)直撃雷:建物にドン!(避雷針の担当)
直撃雷は、雷が建物・電柱・避雷針などに直接落ちるタイプ。
このとき困るのは、
建物の外側の破損、火災、大電流の流れ込みなどの
「外側のダメージ」です。
✅ 直撃雷に強いのが、避雷針(外部雷保護)
避雷針は、雷を受けて流すルートを作り、
建物の破損や火災リスクを下げる“盾”の役割が中心です。
ここで言いたい本質は同じです。
「直撃雷=外側を守る仕組み」 という役割です。
2)誘導雷:直撃してないのに壊れる(サージの担当)
ここが“現場で多い”やつです。
雷が近くに落ちると、直撃していなくても、
電線や通信線(LANなど)に
一瞬だけ異常な電圧(サージ)が乗ることがあります。
それが建物の中に入り込むと、
機器の中身(電子部品)がやられます。
✅ 誘導雷(サージ)は、言い換えると
「電源や通信から入る、見えない衝撃」です。
そして重要なポイント。
避雷針は大事ですが、
誘導雷(サージ)をゼロにする設備ではありません。
(避雷針が悪いのではなく、“役割が違う”だけ)
じゃあ誘導雷(サージ)から
機器を守るのは何?
そこで出てくるのが、SPD(サージ保護)です。
そして最近は、
「プロが現場で使う」ことを前提にした、
電気サージ抑制装置(サージプロテクト)のような製品が、
実際に取り付けられ始めています。
サージプロテクトは、電源ラインに入り込む過電圧(サージ)を
入口で抑えて、機器まで届きにくくする考え方の装置です。
たとえるなら、
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避雷針=建物の外側を守る盾(直撃雷)
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サージプロテクト=配線から入る衝撃を止める門番(誘導雷)
雷対策がスッキリするのは、ここを分けた瞬間です。
「避雷針がいらない建物」でも、
雷対策ゼロでいいわけじゃない
ここも誤解が多いです。
避雷針が必須かどうかは、
建物の高さ・用途・構造・地域・計算条件などで変わるため、
避雷針が必須ではない建物も普通にあります。
でも、
✅ 避雷針が“必須じゃない”=雷被害が起きない、ではありません。
誘導雷(サージ)は、
近くの落雷でも電源や通信から入ってきて、
機器を止めたり壊したりします。
だから「避雷針の要否」と「機器が壊れる問題」は、別の話です。
図面がない(古い)・盤が見れない現場でも、
前に進めやすい理由
雷対策は、本当は全部調べて設計できたら理想です。
でも現場はこうなりがちです。
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図面がない/古い/更新されていない
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盤内を見せられない(止められない・機密)
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侵入経路が複数で話が散らかる
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でも止められない機器だけは守りたい
そこで、サージプロテクトのように
“追加アース工事を前提にしない設計”のタイプは、
現場で助かることがあります。
✅ 大がかりな追加工事が難しい現場でも、
「まず電源から入る過電圧を抑える」という一手を
打ちやすいからです。
(※効果の出方は現場条件で変わる場合があります。ただ、現実の現場で“進めやすい”ことが強みです)
こんな症状があるなら
“誘導雷(サージ)”を疑う価値があります
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雷のあとに機器が再起動する
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通信が切れる/復旧に時間がかかる
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原因不明の故障が増える(雷の季節と重なる)
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UPSやブレーカは無事なのに、基板や通信だけ死ぬ
「避雷針はあるのに…」という人ほど、
ここが原因のことがあります。
ごちゃごちゃを終わらせる一文
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直撃雷(外側)→ 避雷針
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誘導雷(中身)→ サージプロテクト(電気サージ抑制装置)
避雷針は大事。
でも、
機器が止まるのは“別の入口”から入る雷(サージ)の可能性があります。
まずは「守りたい機器」と
「電源(100V/200V)」をチェックしてください
ここまで読んで、
「これ、うちのトラブルに当てはまるかも」と思ったなら、
その直感は当たっている可能性が高いです。
避雷針の有無とは別に、
機器が壊れる入口(電源・通信)は残ります。
だから次の対策は迷わず——
電気サージ抑制装置(サージプロテクト)を
“入口と守りたい機器の手前”に入れる案を検討してください。
守りたい機器と電源(100V/200V)が分かれば、
どこから始めるべきか(入口対策の優先順位)を最短で整理できます。
※効果は配線状況・侵入経路など、現場条件により変動します。
お問い合わせ
電気サージ抑制装置に関しましては
製品販売のINFINITY8株式会社へお問い合わせください。
※【注記】
・避雷針の要否や仕様は、建物条件や基準により異なります。
本記事は法令判定ではなく、直撃雷/誘導雷の違いと
対策の考え方を説明したものです。
・電気サージ抑制装置の効果は、配線状況・侵入経路・
機器構成などで変動します。
本記事は「どんな現場でも100%守れる」
という意味ではありません。
・電気サージ抑制装置(サージプロテクト等)は
AC100V/AC200V系統向けです。
DC系統は別途対応となりますのでご了承ください。










