起業前に準備しておくべき3つのこと | Story=Art × Logic

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前回、なぜサラリーマンから起業しにくいのか、

という記事を書きました。

 

▼なぜサラリーマンから起業するのは難しいのか?

https://ameblo.jp/sdart/entry-12421334235.html

 

その理由は至極単純でした。

シンプルだからこそ、難しいとも言えます。

 

しかし、この方程式を乗り越えて、

起業に向かっていきたいと思っている方も大勢いると思います。

 

今回、そのような方にとって、

起業後も順調に成長していけるための

ヒントとなるようなことをお伝えできればと思います。

 

 

■ 起業する前に準備しておくべき3つのこと

 

起業すると色々な面で精神的に解放されます。

なので、起業したての時は、とても気分がいいものです。

具体的には以前、以下の記事を書いていますので、そちらに譲りますが、

 

▼独立・起業することで解放される3つの感覚

https://ameblo.jp/sdart/entry-12412467274.html

 

一方で、実際問題、会社を始めると、

会社を「続けていくこと」が、

いかに大変かがわかるようになっていきます。

 

当たり前ですが、会社継続には

 

「キャッシュ」

 

が必要になります。

 

そのキャッシュをどのように得ていくのか?

という当たり前のことに気づかされます。

 

ということで、まず起業前に準備しておく第一のものは、

 

「最低1年生きていける貯蓄」

 

です。現実的ですみません。

 

(お金なんかいらねー!と言えればいいのですが、お金は血液です)

 

お金は精神安定に必要です。

お金への不安が「燃え尽き症候群」「うつ」への引き金になりがちです。

 

このようなことを書きながら、

私はほとんど貯蓄がない状態で、この世界に飛び込みました。

収入はサラリーマン時代の三分の一以下。

貯蓄ほぼゼロ。

 

これは病みます(笑)

 

ですので、サラリーマン時代は、

「毎月の定期収入」から、

「自分にお金を継続的に流すこと」

という「仕組み」をつくっておくことが非常に大切です。

 

その積み立てたり、運用する感覚は、

経営者になってもとても役立ちます。

 

最低1年分、できれば3年分。生活費があると、

気分良く立ち上がっていくことができると思います。

 

とはいっても、最初は貯金等がある程度あれば、

「貯金を切り崩す」ことでなんとかなっていきますが、

減りゆく貯金を見るのは、精神的に病んでいく原因になります。

 

ですので、そこで、2つ目の準備しておくべきこと。

 

それは、

 

「マーケティングとセールスの知識・経験」

 

です。

 

マーケティングとは簡単に言えば、

 

「誰に・何を・どのように提供するか」

 

ということです。

 

これをSTP、4Pと呼びます。

 

このようなフレームワークにそって、

自らマーケティング戦略を立案するのですが、

特に中小企業は予算がありません。

大企業のようなマス広告を用いたり、

店舗への商品押し込みをしたりといったマーケティング方法は、

できるはずもありません。
 

その点で私も非常に難儀していたのですが、

そこで出会ったのが、

 

「DRM」(ダイレクト・レスポンシブ・マーケティング)

 

でした。

 

中小企業経営者の神様とも言われる

神田昌典さんの書籍に出会い、

マーケティングの世界にどっぷり浸かっていきましたが、

起業して1年以上経って、ようやくこの世界に出会いました。

 

「もっと早く出会えていればよかった!」と、

目から鱗が落ちました。

 

具体的には以下の2冊がとてもオススメです。

 

 

▼神田さんの代表作であり、中小企業経営者の一昔前のバイブル

 

 

▼名著。戦略部分に踏み込んだ素晴らしい書籍

 

 

さて、マーケティング方法についてはなんとなく理解できていったのですが、

実は最後にもうひとつ壁があります。

 

それが、「セールス」です。

 

実際にセールス(クロージング)までを行える人というのは、

実は極めて少ないのではないかと思います。

 

特にサラリーマンの中には、

 

「セールスに対するブロック」

 

を持っている方がとても多いかと思います。

 

「ものを売るのがとても苦手」

「売り込みが苦手」

「人にお金をもらうのが苦手」

 

しかしこれは致命的です。

 

「セールスが苦手」というのは、

 

「会社にお金が入ってくることをブロックしている」

 

のです。

 

従って、小さくても「商品を売る体験」をしておくことは、

とても重要です。

 

特に、学生の頃に歩合制のセールスのアルバイトをしていた人たちなどは、

起業してから立ち上がっていくまでの時間が短いように思います。

 

また、ブラック企業でテレアポしまくって、訪問営業していた人などは、

このセールスブロックがないので、営業力だけで業績を上げていくタイプの経営者も多いです。

 

今はメルカリやオークションサイトなど、

誰でもオンラインで気軽に商品を販売できる時代になってきています。

 

このような経験は是非早めにしておき、

セールスブロックをとっておくことをオススメします。

 

 

 

■ 行動を起こし、継続するという経験

 

最後3つ目の準備しておくべきことは、

 

「小さく始めて、継続して、成果をあげていく経験」

 

です。

 

会社経営は、フルマラソンになんどもチャレンジしていく、

長時間の耐久レースのような種目です(笑)

 

なので、すぐに諦めてしまう思考癖、行動癖がついていると、

あっけなく失敗していきます。

 

3年以内に70%が消えていく・・・。

 

10年生き残れるのは5%だけ。

 

私も今年で8年目を迎えていますが、

途中何度も鬱になったり、精神的に病んだり、

すごかったです(笑)

 

だからこそなんですが、

 

「良いと思ったことを小さく始め、

少しうまくいったら、それを継続していく」

 

という「スロージョギング」のような考え方、行動方法がとても重要です。

 

私も起業してから1年以上は鳴かず飛ばずでした。

 

しかし、少し好転し始めたきっかけは、

100万円のアート作品が売れたこと

でした。

 

マーケティングを学び、セールスを実際に行い、

経験値がある程度蓄積してきたときに、

現実が動く。

 

ひとつの実績が、次のステップへの足がかりとなっていき、

結果、一ヶ月で700万円以上の売上をあげることができたりして、

次の実績に結びつくようになっていきました。

 

少しずつ状況は好転していきます。

 

この間約1年半。そのあと少し余裕が出てきたのは、

約3年以上がたったときでした。

 

つまり、約3年間は、「低迷する期間」を覚悟しておく必要があります。

 

このように、起業するよりサラリーマンでいた方が「楽」です。

人間はわざわざ苦痛になりそうな道を選択しない。これは本能です。

 

でも、独立して生きていく道は、やはり「人間的自由」を得られる人間らしい道とも思います。

 

自由と責任は表裏一体だけれど、

逆に言えば、自ら「価値を提供できる力」を見につけることができれば、

いつだって自由になれる。

 

それが起業してよかったことだと思います。

 

何かのご参考になれば幸いです。

 

 

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