独立・起業することで解放される3つの感覚 | Story=Art × Logic

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私が会社員をやめたのが、2012年3月。

 

それからもう6年以上の月日が経ち、

ようやく独立してからの年月と会社員の経験年数とが、

同じくらいになってきました。

 

会社員時代の苦悩と、

現在の苦悩は種類がまったく違うけれど、

今の方が「生きている感覚の苦悩」が多いのが特徴。

 

会社員として働いている時は、

働く意味とかばかりを考えていた氣がするけど、

経営者になると日々がむしゃらで、

気づいたら、

 

「意味はいつの間にか見つかっていたな」

 

という感覚。

 

これは一例ですが、

最近、起業したいという人が多くなってきたので、

会社員時代の苦悩で、独立・起業すると、

解放されることをさらっとご紹介したいと思います。

 

 

■ 独立・起業すると解放される3つのこと

 

① 組織カルチャー的制約からの解放

企業には明確な決まり(社会的常識やルール、社内ルール等)以外に、

なんとなく「暗黙の了解」でやっていいこととダメなことの線引きがあります。

「独特な空気」とも言い換えられるかと思います。

 

私は「空気」を読むタイプでしたが、意外とあっけらかんと、

この空気を引き裂いていくタイプでもありました。

 

それでも、やはり

 

「飲み会は設定すべきだ」

「彼と話す時は、お茶を用意すべきだ」

「若い人が一番気をきかせるべきだ」

 

みたいな、「組織の中のなんとなくな総意」みたいなものが形成されていて、

その総意にことごとく賛成しかねる私は、息苦しさを感じたことが多々ありました。

 

これは明文化されていないけれど、

「その会社の雰囲気」言い換えると「組織文化、カルチャー」ともいえる不文律で、

それは、なんとも得体の知れない、

でも、組織の太宗が意向として持っている「組織的集合無意識」みたいなものでした。

 

この「みんなやってる感」が、

私にとってはどうしても馴染めなかった理由のひとつでした。

 

私が追求するのは、

 

「独創性」「私にしかできないこと」「私なりのValue」

「世の中があっと驚くこと」「社会的な大きなインパクトに広がっていくような先進的な考え方や方法」

「オリジナリティーと美意識」

 

これじゃ、会社員に馴染めるわけないな、と今更、このワードたちを見ていて思いました(笑)

 

今は自由に動けているので、組織的な雰囲気をつくるのが私の仕事であり、

それは私の自由な性格が反映されるような雰囲気にしたいといつも思っています。

 

 

② 時間的制約からの解放

例えば、

今は自分が好きなMacで、好きな時に、好きなDOUTOR(笑)で、好きな時間に起きて仕事をしています。

もちろん、そうじゃない時もあるけれど、これができるように、

人に仕事をお願いしたり、チームをつくったり、これまで進めてきました。

 

「朝早く起きなければならない」

「夜遅くまで働かなければならない」

「昼ごはんは1時間で食べなければならない」

「時間がないから、朝早く運動しなければならない」

 

このような「べき」や義務が、時間の面で私の周りに存在していることに、

とても息苦しさを感じていました。

 

「時間ではなく、成果ではかってほしい」

 

無意味な時間的感覚から解放されたのは、とても幸せでした。

 

逆に今は、

時間がいくらかかっても成果(=売上や利益)があがらないと、

「明日のごはんを食べられない」

という状況にもなっていきます。

 

時間が限られている中で、無意味な「時間の浪費」がもっとも憎むべき感覚になってきて、

通勤時間とか、コアタイムとか、意味のない会議とか、

ある意味幸せだったなとも思います(危機感がないから)。

 

今は、生きるか死ぬかの中で(日本では死ぬことはありませんが)、

日々進んでいる感覚は、「時間を忘れて夢中になっている感覚」でもあります。

この状態を「フロー」と呼ぶのでしょうが、

半永続的なフロー状態に入ることで、さらにその状態を研ぎ澄ませていくこと。

 

これが今の愉しみでもあります。

 

 

③ 空間的制約からの解放

 

最後は、「オフィス」という空間。

 

私がもっとも苦しんだのは、「無意味な通勤」です。

 

「週5日通勤しなければならない」は、未だにテレワークの普及率が4%程度との衝撃的な調査があるくらいなので、

私たちにとっては、常識なのでしょう。

 

また、テレワーク先進国だったアメリカ等でも、

テレワークより、出社して仕事する方がやはり良い、という結果が出ているようです。

 

そりゃそうだなと思う一方で、

アメリカと日本では、通勤の実情がまったく異なります。

 

日本人は往復2時間程度かけて会社に出勤するのが平均的だそうですが、

この2時間は、時間的な浪費ももちろんそうですが、

 

「過酷な満員電車」

 

は精神の浪費とも言うべき負の習慣です。

 

私は本当に人が多いところが嫌いで、また、満員電車のような

 

「殺伐とした現場(笑)」

 

は、もうそれこそ、「死んでも二度と経験したくない」現場です。

 

今でもたまに通勤時間帯にどうしても電車にのる必要がある時などは、

乗る前から本当にどっと疲れます。

 

「じゃあ会社の近くに住めばいいじゃん」

 

と言われるかもしれませんが、

いや、いっそオフィスなくせばいいじゃん、と私は思ってしまいます。

 

今の時代、みんなで顔合わせて仕事する必要があるのなら、

ZoomやSkype、Slack、Chatworkなど、様々なツールがあります。

 

空間的な束縛は、「時空間」という言葉があるように密接にリンクしていて、

切っても切り離せないものなので、この2つから解放されることは、

人間が「自由に生きていく」もっとも大切な条件かと思います。

 

さて、今回は解放される3つの感覚についてご紹介しました。

 

まとめると、私にとっては、

 

「時空間の自由と、無意味な暗黙ルールからの自由」

 

という「自由」が得られたことが、私にとって最も重要なことだった気がします。

 

しかし一方で、

「金銭的な自由」というものについては感覚的に自由になるのに、

それ相応の年月等がかかると思います。

 

これははっきり言えば「自分次第」だからです。

 

好きな時間に起きて、仕事して、好きな人とだけ集まって、

仕事の報酬がもらえれば良いですが、現実的にそれが成り立たないから、

独立・起業する人が少ないのでしょう。

 

私も最初、年収が3分の一以下になり、

一定期間給与ゼロになったり、

様々なことを経験しました。

 

でもまぁ、それを乗り越えてきた結果、

死ななければなんとかなるかなぁという気持ちにもたどりつくようになってきました。

 

現実的に、

もしマーケティングや、自分の価値を最大化したい、起業独立したいという方には、

以下の2冊の本をご紹介したいと思います。

 

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お役に立てば幸いです。

 

今日のようなお話を、

実は私の本業であるアートにまつわる読み解き方を学びながら、

エッセンスとしてお伝えしたりしています。

 

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よければ覗いてみてください。

 

↓

 

 

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