ショパンの『夜想曲第2番』を

弾いていると犬(黄色大犬)が

やって来て練習時間を

終わらせようとする件について。

 

 

愛犬アーシーは夜ご飯を

早めに欲しくてそういうことを

するのかな、だとすると

『ピアノの邪魔をすれば

ゴハンが貰える』と

犬を誤解させてしまうのは

飼い主として間違っとる、と

練習前に犬に餌をやる、

というようなことも

何度かしてみたのですが

・・・お腹が

いっぱいになっても

犬はやはりやって来て

私の左手を

鼻で追いかけて邪魔をする。

 

犬の邪魔を阻止しようと

気が付くと私は

脚をものすごく広く開いて

(左脚をほぼ真横に放り投げて

犬の身体を抑えている感じ)

鍵盤を叩いていることがあり

これは演奏姿勢として

どう考えてもよろしくない。

 

それと最初に因果関係を

疑っていたラジエイターの

稼働の有無(ラジエイターが

停止したのを『ピアノの

練習終了の合図』と

犬が理解しているのでは、

という推察)は犬の

この行動にどうやら関係が

ないみたいなんですよね・・・

 

あと、アーシーが執拗に

私の左手を鼻で狙うのは

ショパンの『夜想曲第2番』を

練習している時に限られる。

 

 

 

 

何だこれは、ショパンの魅力は

犬にも通じるとかそういう話?と

夫(英国人)に疑問を呈したところ

「アーシーはピアノに

嫉妬しているのでは

ないでしょうか」

 

「嫉妬?」

 

「ほら、アーシーって僕が

ストーブに薪をくべようとすると

必ず僕とストーブの間に

体を入れてくるでしょう。

あれ、アーシーはストーブに

嫉妬していると思うんですよ」

 

いやだから嫉妬?と

一瞬首を傾げた私ですが、

なるほど、ほら、ピアノの

練習をしている時って人の

視線はどうしても譜面台でしょう?

 

アーシーからすると

「・・・あの、何故アナタは

私のことじゃなく、その黒くて

馬鹿でかい変なものを

見詰め続けているんですか?」

みたいな状況になり、

それで犬の視線から見ると

私が鍵盤の上で手を

動かしているのって

まるでピアノを撫でている

みたいじゃないですか、

それでまたピアノがその間

ずっと猫の

ゴロゴロ声じゃないですけど

(犬にしてみたら)妙な声を

上げ続けているじゃないですか。

 

「あなたは何故

愛犬である私の腹も撫でんと

その角ばった変な生き物のことを

ずっとずっとずっと

撫でさすっているのですか?

もうその生き物は十分

満足したんじゃないんですか?

さっきからそいつ、ずっと

変な声を出し続けていますよ!」

 

それにしても何故

『夜想曲第二番』のみで

この反応、と

つらつら考えたところ、

あの曲は左手が定期的に

低い音の鍵盤をおさえる。

 

 

 

 

私の左に位置する

アーシーからすると

「1・2・3,1・2・3」の

リズムの「1」のところで

私の左手が頭上に飛来する。

 

犬としてはあれが

鼻先追いかけっこの誘いに

思えるのかもしれない・・・!

 

「私のショパンに

犬もメロメロ」説も

捨てがたくはあるのですが

たぶん正解はこっちです。

 

練習、続けています。

 

 

わがお散歩仲間の

元・毒舌夫人のところの

牧羊犬ちゃん

夫人が『編み物』を

する時だけ俄然甘えん坊になり

夫人と編み棒の間に

自分を挟み込もうと

体当たりをかましてくるらしいです

 

やっぱり人間の視線が

自分以外の何かに

注がれるのが嫌なんでしょうか

 

犬の気持ちがわかるアナタも

私のピアノ演奏姿勢が

不安なあなたも

奥様の編み物の

出来栄えが心配なアナタも

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