あなたは知ってる?パーキンソンの法則とは? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
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どうも、すこっちです。(^o^)

 

世の中には自分が知らない言葉ってたくさんある。

 

ある日突然、思いもしないところでそんな言葉に出会うことがある。

 

でも、それをただスルーするのか?気になって調べるのかで人の思考や行動、強いては人生までも変えてしまうこともあるのかも知れない。

 

先日、アタシはある税理士の方のYouTubeを観ていたら、大変ためになる内容だったんですけど、その中にこんな言葉が出現した。

 

「パーキンソンの法則」

はぁ?なになに「パーキンソン病」?なら知っているけど、あのマイケル・J・フォックスがなったやつでしょ!

 

いえ、ぜんぜん違うんです。パーキンソン病は1817年にイギリスの医師パーキンソンにより、筋肉の硬直と振るえを特徴とする病気として最初に報告され、当時は”振戦麻痺”と呼ばれていたんですけど、 その後フランスの神経内科医シャルコーにより、第一発見者の名前をとってパーキンソン病と名付けられたので、第一発見者のお医者さんの名前から来ている。

 

一方今日の主役である「パーキンソンの法則」はイギリスの歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した法則なんで、一応見つけた人の名前から名付けられたという点では一致している。(イギリス人にどんだけパーキンソンさんがいらっしゃるの?)

 

では本題。

 

パーキンソンの法則とは、主に仕事や予算に関する人間の行動パターンを説明するものです。

パーキンソンの法則には2つの側面があると定義されています。

第一の法則:仕事量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
与えられた時間が長いほど、仕事は複雑化し、時間がすべて使い果たされるまで膨らんでしまうというものです。


例えば、1日のうちに終わる仕事でも、1週間の期限と伝えられると、1週間かけて仕事を進めてしまうことがあります。


第二の法則:支出の額は、予算を満たすまで膨張する。与えられた予算がある場合、その予算をすべて使い切るように支出が膨らんでしまうというものです。


例えば、10万円の予算で旅行を計画すると、10万円ちょうどを使い切るような旅行プランを立ててしまうことがあります。

 

はい、はい、みなさんここまで読んで仕事をするうえで思い当たることがありませんか?

 

例を上げるとね、イマイチ仕事を円滑に進めることが出来ないB子さん。彼女はいつも締め切りのある仕事をギリギリになってから仕上げる。いくら「もっと段取り良く」とか「余裕を持って」と指導をしても相変わらず仕事に追い立てられていて、じぇんじぇん余裕がない。

 

例その2 国や地方公共団体なんかはまさに予算の使い切りゲームを毎年やっているような感じだよね。民間会社でも経費に関しては似たようなところがある。

 

つまり、パーキンソンの法則というのは、人間は自分に与えられた枠=許容範囲が自分が使える最大限の枠だと認識してしまって、要は「期限までやりゃあいいんだろう」という開き直りの境地で、仕事をギリギリにまでに仕上げるという思考に陥ってしまう傾向。もしくは「予算の範囲内なら文句言われる筋合いはないんだろう」という開き直りの境地で、節約することよりもMAX使い切らないともったいないという思考に陥ってしまう傾向のことなんだそうです。

 

でね、じゃあなんでパーキンソンの法則が生まれてしまうのか?

これって、人間が与えられた資源(時間、お金など)を最大限に活用しようとする傾向があるってことなんですわな。これは、人間が与えられた課題に対して、必ずしも最短の経路で解決しようとするとは限らないという心理的な側面が大きく影響しているんだそうです。

 

これにより、次のような弊害が生まれる。


1.時間の無駄遣い: 与えられた時間を有効に使えず、結果的に生産性が低下する。

 

2.予算の超過: 予算を計画的に管理できず、無駄な支出をしてしまう。

 

3.仕事の質の低下: 時間に追われて、仕事が丁寧に行えず、ミスが増える。

 

もうね、いい加減してよパーキンソン!って感じ。

 

んじゃあ、このパーキンソンを克服する方法ってあるの?

 

例えば、締め切りを意識して仕事をする: 締め切りを意識することで、無駄な時間を省き、効率的に仕事を進めることができる。


予算を細かく分けて管理する: 予算を項目別に細かく分けて管理することで、無駄な支出を防ぐことができる。


優先順位をつけてタスクを実行する: 重要なタスクから優先的に行うことで、時間の無駄を減らすことができる。

 

いや、そんなことすでにやってるだろうし、対処作になっていないような、、、。(-_-;)

 

まあ、結局のところ、パーキンソンの法則というのは、人間が持つ普遍的な性質の一つなので、すでに、私たちの生活に深く入り込んでいるんで、そう簡単に改善をしていけるものではないってことなんですな。

 

でも、前述したB子さんみたいな人、周りには意外といるもんです。

 

なので、そういう人を見かけたら、「あーこの人はパーキンソンの法則の傾向が強く出ている人なんだな」と認知して頂いて、それこそ二人三脚で問題解決に取り組んでいくっていうスタンスの方が上手くいくんではないでしょうか?

 

世の中コスパだタイパだと合理主義をパワハラみたいに押し付けてくることが当たり前にまかり通っているけれど、世の中ねぇそんなに器用な人ばっかじゃないんだよって。

 

筋肉の震えと硬直が伴うのがパーキンソン病だけど、目に見えないプレッシャーに押されて気持ちばかりが焦って、仕事を進めることが硬直、停滞するってこともあるんだよってことを一角に立つ立場のみなさんには理解していただく必要があると、アタシは思います。