どうも、すこっちです。(^^)
日経新聞のスポーツ欄で「逆風順風」というコラムに目が留まった。
題名が「人生はノーサイン」。
夏の高校野球の県予選が決勝を迎えていた頃、青森県大会の決勝戦は青森山田対弘前学院聖愛。
この試合をネットで観た筆者がなんか違和感を感じたんだそうです。
不思議なことに聖愛のバッターやランナーがベンチを見ないんだそうな。
なんでも選手が自分で状況を判断し、バントするかヒッティングか、ランナーは走るか自重するかを決めるんだそうです。事前にゲームプランを練って、試合中も絶えず監督と打ち合わせをしていて、主導するのはあくまでベンチの監督ではなく選手。
監督さんが企業人の研修会で「人の指示でしか動けない人間は今後通用しない」という話を聞いてから、こうした取り組みを始めたんだそうです。
今年の決勝戦の結果は残念ながら不運も重なり、青森山田に軍配が上がったそうですが、いや大健闘ですよ。っていうか、監督さんと自分で判断して決められるその選手たちにあっぱれです。
今どきの社会人って、みんながみんなではないんでしょうけど、どこか指示待ち人間だったり、指示されたことはするけど、そこから先は、、、。みたいなことを感じてしまうもの。
チームが勝つためには昔の軍隊じゃないけど、命令は絶対で逆らったらきついお仕置きがまっているみたいな伝統というか風習がどことなーく残っているのが体育会系の運動部だったりする。
仮に新しい取り組みにチャレンジしてみようとしても、必ずと言っていいほど抵抗勢力に押し切られて、潰される現実の多いこと、多いこと。
それはスポーツの世界だけじゃなくて、会社でも同じようなことが言える。
よくビジネス用語として引き合いに出されるのが、「クモとヒトデ」
従来型のトップダウン構造をもつ「クモ型」の組織に対して(クモは中枢がやられたら終わりということの例え)、「ヒトデ型」(ヒトデは真っ二つにされても死なずに分裂して2匹のヒトデになることの例え)リーダーがいない分権型の組織の方がこれからのVUCA時代を生き抜くには適しているとよく言われている。
弘前学院聖愛の監督さんのチャレンジは、まさにこの「ヒトデ型」組織を目指していたんですかね。