どうも、すこっちです。(^o^)
日本列島、どこに行っても暑い日が続きますねぇ。
こう暑い日が続くと、よく耳にするのが「暑気払いしますか?」という会話。
コロナ禍になる前は、当たり前のように真夏の風物詩か季語のように使われていたこの「暑気払い」というキーワードが、感染予防のために人との接触を避け、外出を避け、お店も休業を余儀なくされ、閉店していったお店も数知れず。
最近では昔ほど頻繁に暑気払いをするなんて空気も無くなってしまったような気がする。
土用の丑の日にうなぎを食するというのも、物価高騰の煽りでうなぎの値段も上がり、庶民には年に一度の贅沢だと食する人と、高嶺の花だと諦める人の分断が起こっている。
思えば、コロナ禍が訪れる前まではデフレで懐が寒いサラリーマンであっても、なにかに付けてお祝い会や残念会のような「プチアニバーサリー」にかこつけた飲み会が多々あったように思う。
・社内の誰々が結婚する
・社内の誰々が定年する
・社内の誰々が会社を辞める
・社内の誰々の昇進祝い
・楽天イーグルスが交流戦優勝
・橋本真也の命日(?)
・三沢光晴の命日(?)
・オリンピックで金メダルゲット
・◯◯のごくろうさん会
・忘年会
・暑気払い
・新年会
・同期会
・ボージョレ・ヌーボー解禁
でも実は、コロナだけが悪者な分けではない。
もう一つの共犯者は「コンプライアンス」通称「コンプラ」である。
何かって言うと、コンプライアンス違反という錦の御旗を振りかざして、正義の味方呼ばわりをする連中が闊歩するようになって、本当に世の中に潤いがなくなった。やりにくいったらありゃしない。
そういうことを掲げて飲み会を開くということが、社会通念上理解を得られることなのか?とかなんとか理屈を無理やりこねくり回す奴らというか、親会社だったり会社の上層部から型にはめようとしてくるから、力関係上それに従うしかなくなる。結果誰もが拳も振り上げずに口をつぐむというお通夜モードになる。
そして、もう一つの共犯者がSNSなどのネット社会の普及である。
もうね、あの人もこの人もあのおじいさんもおばあさんも子供たちもスマホをいじってりゃあ、心が落ち着くし、とにかく満足。そりゃあそうだ、電話という扱いになってはいるが、パソコンと一緒だもん。なんでも出来ちゃう。人とのコミュニケーションが煩わしいなあとか、苦手だった人たちは、一目散にネットという防空壕に籠もっちゃって出て来ない。
間違いなくこのネット社会が人と人とのコミュニケーションの機会を奪い、社会の分断を生み出したことは紛れもない事実である。
だからせめて、アタシ的にはどんな小さなことでもいいから、独り相撲と言われようとも「プチアニバーサリー」の精神を大事にして、何かにかこつけてお祝いをしたり、慰労したり、残念がったりという昭和の伝統行事を継続していこうかなと最近思っている。
一喜一憂しながらお酒を酌み交わし、会話を楽しむ。これこそ人間だけがなし得る究極のリーサルウェポン(最終兵器)なのだと思っている方は、ぜひご賛同いただきたいものです。