どうも、すこっちです。(^^)
ニュース報道でご存じの方もいるかとは思いますが、上岡龍太郎さんがお亡くなりになられました、享年81歳。
2000年に芸能界を引退されているので、今どきの人たちは知らないでしょうね。
アクの強い個性的な芸人というイメージが強かったですが、彼の頭の回転の速さから繰り出される毒舌やマシンガントークは、他の追随を許さいない際立った素晴らしさがあったとアタシは思っています。
まあ、彼の出演番組でアタシが一番記憶に残っているのが、日テレ系で深夜にやっていた「パペポTV」ですかねぇ~。
ご存知ない方のためにサラッと説明をしますと、この「パペポTV」の内容はと言うと、出演者は上岡龍太郎さんと笑福亭鶴瓶さんの二人だけ。でね、この二人がですよ、思いついたことを延々とフリートークをするだけという至ってシンプルな番組なんです。だいたいは、1週間のうちに鶴瓶さんが身の回りに起きた出来事で面白そうなことを話して、それに上岡龍太郎さんがツッコミを入れたり、話を膨らませたりという調子で番組が展開するっていう感じなのですが、
これがまたものすごく面白いんです。(観た人でないとこの麻薬感は分からないかも)
この二人にしか作り出せない世界観、阿吽の呼吸、話の切り口、どれを取っても間違いなく一級品でしたし、トークだけでこれだけ面白い番組を作れる二人は本物なんだろうなぁと関心しておりました。(まあ、面白いし外さないというだけで録画して観ていただけですけど、、、。)
数々の面白トークの大半は忘れてしまったのですが、アタシが上岡龍太郎さんの発言で唯一覚えている話があるんです。
それは、確かこんな内容でした。
「よく、短い横断歩道なんかで、赤信号でボーっと信号が青になるのを待っている人たちがいるやないですか?あれね、別に車が来てないんだったら、さっさと渡ったらいいじゃんと思うんですよ。だって、車は来ないんだから。車は機械だからね、機械は機械の示した赤信号は守らなきゃいけない。でも、信号は人間が造ったものなんだから、仮に目の前の信号が赤であったとしても、車の来ている、来ていないを判断して渡る権利はあると思うんです。
だって、世の中には信号が青でも渡ってはいけない青もあれば、赤でも渡ってもいい赤もある。
それを機械は識別できないけど、人間はちゃんとそれが識別出来るんだから。」
みなさんはこの発言、どう思われましたか?
たぶんアタシがこれを未だに覚えているということは、それだけこの発言がアタシの腑に落ちたというか、それまで感じていた自分の中のモヤモヤに一発回答をくれた感じがしたからなのです。
だって、そう思いませんか?確かにね、ルールでは決まっていますよ”赤”は止まれだし、”青”は進めってね。そんなこと小学生いや未就学児の頃からさんざん叩き込まれて来てます。でもさ、大人になると、むしろルール通りには進まない理不尽なことが次から次へと目の当たりにするわけですよ。「なんで、そうしなきゃいけないの?」みたいなね。でも、そんな理不尽な経験を積み重ねて、一丁前の人間に人は育っていく。当然、それを悟ったときには、進んでいけない”青”も進んで良い”赤”もインストールされているのだけれど、そういう認識を果たして自分の中にきちんと落とし込んでいる人はどれだけいるんでしょうかねって。
それを言葉に出して、ちゃんと電波に乗せて発言してくれた上岡龍太郎さんはあっぱれを上げたいです。
「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」というツービートのネタがありましたが、それとはまた違ってね、、確信を突いていたのたかなぁと。
そう言えば、上岡さんの訃報を聞いて思い出しました。「パペポTV」のエンディングで掛かっていた曲「CAN'T DENY A BROKEN HEART」(ANNICA)があまりに耳に残って、調べてシングルCDを買いに行ったことがありました、選曲も素晴らしかった。(^^)