どうも、すこっちです。(^^ゞ
今日は12月30日。
大晦日イブの日であり、正月イブイブの日なのである。(世間一般にはそうは言わんでしょう)
買い物に出掛けてみましたが、どこもかしこも人、人、人でいっぱいで道路は渋滞モード。
たかだか年を一つ重ねる区切りの日だと言っても、そう簡単には割り切れず、じっとはしていられないのが日本のお正月だったりする今日この頃、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
ところで、たぶんみなさんの傍らにはネットやスマホが当たり前のように存在し、便利で超快適な毎日をお過ごしのことかと思います。
しかし、この超便利で快適なネット社会には実はこんなからくりがあることをご存じでしょうか?
今や10代~20代の方のモバイルネット利用時間は1日あたり平均156.8分。
60分で割ると、2時間半以上ですから、食事・入浴・睡眠などの時間を除くと、そのほとんどをスマホとにらめっこをしているってことになります。もはや、中毒と言っても過言ではないでしょう。
でね、いつでも情報を取り出せる、大事なことは自分で覚えないでスマホやネット上のオンラインストレージやハードディスクに記憶をさせる。ってな環境に浸ったまま、それを繰り返し続けているとどうなるか?
早い話が脳が物事を自分で記憶しようとしなくなるんですってよ。
昔、昔の昭和時代。電話を掛けるためには電話番号を知らなければ、掛けることが出来なかった。
だから、自宅はもちろん、学校、職場、実家に親戚に友達に彼氏、彼女の家の電話番号はみーんなちゃんと覚えていたし、覚えられない人は手帳にメモっていた。
ところが、今やLINEだったら電話番号がなくとも電話が掛けられる。電話番号はスマホに記憶されているので、自分で覚えるなんて無駄なことは誰もしなくなった。(当たり前と言えば、当たり前だね)
情報の記憶を外に確保すると、人は自分の脳からその記憶を消し去ってしまう。
心理学では古くから、未完の出来事の記憶は、完了した記憶より長く保持されるという「ツァイガルニク効果」というものがあって、どっかに保存されていると思うと、脳がプロセスが終了したと認識してしまう。
つまり、「情報の記憶」という作業に関して、脳の役割の大部分をネットに外注していることが常態化すると、人は情報を見るだけにして、記憶しようとするモチベーションが著しく低下する。
いつの間にか現代人の回路は情報を見ただけで作業は完結したことになり、むしろ積極的に記憶から抹消してしまおうという方向に誘導され、脳への記憶の蓄積がされなくなってしまう。
本来の「参考書を繰り返し読んで暗記しようぜ!」とか、「ブツブツ言いながら一生懸命覚えましょ!」という汗をかく行為を疎かにし、怠惰な習性を繰り返していくと、知識が構造化しない=体系的な知識が身に付かない=ネット頼みの脆弱な「ヘタレ脳」の一丁上がりとなる分けだ。
これはヤバいよ~。そんなことを偉そうに言っているアタシも正直、思い当たる節はあるもんなー。
ネットサーフィンで眺めただけで、覚えた気になってる。いざとなれば、また検索すりゃあいいじゃん、ぐらいに思ってる。みなさんはそんなことってありませんか?
ズバリ、脳の甘やかしは良くない、ってことだ。
さらにさらに、ネット浸りによって関心領域が視野狭窄に陥るという問題もある。
今やネットのコミュニケーションの主流はSNSである。
SNSでやりとりされるのは、大半が友人やネット上の仲間とのたわいのないおしゃべりがほとんどで、社会一般に関する情報への接触が減少する。=ニュースに興味・関心を示さなくなる。
確かにネットで検索すれば、ありとあらゆる情報を入手出来る便利な世の中にはなったが、検索で出てくる情報には制約が課せられている。例えば、Google検索では、一般的な利用傾向に加えて、個々の利用者の過去の検索履歴も勘案し、一定のアルゴリズムから予測変換機能が作動して、バイアスの掛かった情報空間に連れて行かれてしまう。(これをフィルターバブルというそうな)
さらに、その人の趣味や好みや検索履歴から、いらないターゲッティング広告がバンバン表示される。
Yahoo!ニュース一つとっても、タイムラインに並ぶ項目は利用者の閲覧履歴、年齢層、性別によってパーソナライズされておりまして、アタシが見ているタイムラインのニュース見出しとみなさんが見ているタイムラインのニュース見出しはそもそも違っている、自分寄りの情報ピックアップということなのです。
ズバリ、あなたがネットで見ているニュースや情報はあなたの好みや傾向をコンピューターが分析して、あなたに寄せたフィルターを通した情報であり、「ありの~ままの~姿」を見せてはいないのだ。
自分好みの暖かい部屋にいるあなたは「少しも寒くないわ」と思っているのは自分だけで、本当は外は極寒なのかもしれない。(-_-;)
でね、結論から申し上げると、
①このまま脳を甘やかし続けていると、記憶をするという行為そのものを放棄した脳になっていくよ!
②ネット情報は巧妙な情報操作によって、あなたをおびき寄せようとしているかもしれないよ!
ということなんです。
①の予防策としては、活字を読む、読書をするってことかな。どーでもいいことでもなんでもいいから、なんか必死に覚える努力をしてみましょう。脳に楽をさせてしまってはいけません。お正月の見たいTV番組のスケジュールを覚えておくっていうのでもいいんじゃないですか?
②の対抗策としては、①とダブるんですが、ネット記事は話半分程度に耳には入れておきつつ、活字媒体(新聞)の購読を心掛ける習慣を常に意識するってことになるのかな。
新たな年のカウントダウンのこのタイミングだから、年度替わりのこのタイミングだから
試みてみる価値はあるかと思います。
エルサさんもこう言っておられます。
「どこまでやれるか 自分を試したいの そうよ変わるのよ 私」ってね。
映画『アナと雪の女王』松たか子が歌う本編クリップ - YouTube
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