「コーヒー大化の改新」に見るトップと現場の温度差。 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^^ゞ

 

アタシはラジオ好きである。最近はラジコなるスマホ用のアプリが普及したお陰で、リアルタイムで聴き逃したとしても、好きな時間に拝聴出来る。これほど、ありがたいことはない。m(_ _)m

 

さて、敢えて番組名は伏せておきますが、アタシのお気に入りのラジオ番組の中で、パーソナリティーと放送局の上層部との間でこんなやりとりがあったことが電波に乗って流れていた。ちなみに、このやりとりは結果的に2週間越しのやり取りとなった。

 

先週の放送でメインパーソナリティの方が、こう発言された。

 

このラジオ局では社員であろうがタレントであろうが、コーヒーを飲むのに各々が自分の財布からお金を出して、自販機で購入している。他の局ではこういう光景にお目に掛かることはない。番組の出演者が、飲みたいときに自由に飲めるように、局側がケータリングのものを用意するとか、コーヒーサーバーなどが用意されていたりするんだよ、改善できないのかねぇ?

 

こうした発言は本来、番組中で喋るべき事ではない。不満や要望があったら、オンエア中ではなく、別の場できちんと筋を通して提案して、判断を委ねるべきものである。しかし、この番組のリスナーはご承知なんでしょうが、そんなぼやきも番組の面白さとして取り込んでしまうところが、このパーソナリティーの妙というか魅力なので、こればっかりはご容赦願いたい。

 

そんでもって、翌週つまりは今日、冒頭からこんな発言があった。

 

先週、コーヒー一杯も自分の身銭を払って飲まなきゃいけないのか?って発言をしたら、局のお偉いさん(社長なのかそれに準ずる位の方)から直々にメールがあり、実は番組を聴いていたと。そんでもって、自分には決裁権があるから、早速改善しますということで、この放送からコーヒーサーバーが設置され、自由にコーヒーが飲めるようになったんだそうです。

 

なんともねぇ~。(-_-;)みなさんは、どう思います?

 

これには二つの見方があると思うんです。

 

一つ目は、「パーソナリティーの分際でわがままなことを言いやがって」という彼の誹謗中傷論。

 

二つ目は、「局側はそんなことにも気付かないで長年放置しておいたのかね」という局側への批判論。

 

アタシは断然、二つ目の方を支持しますね。

 

だってさ、早い話がこのパーソナリティーが言わなかったら、何も改善されなかったって事でしょ。関係者は当たり前に自販機に小銭を入れて、出てきたコーヒーを買って飲んでたんだよね。そりゃさ、ドリンクを飲みたいとか飲みたくないは個人の自由だから、「そこまで局が面倒見るのかよ!」って反論も分からないわけではない。

 

でもさ、例えばねそのラジオ番組に内閣総理大臣が出演する、大臣が出演する、あり得ないけど天皇陛下が出演する、若しくは芸能界の重鎮が出演するとしたらさ、ひょっとして気を遣って用意するんじゃないの?そんなにいらないよっていうくらい、種類とか豊富にそろえたぐらいにしてね。

 

番組は多くの方の協力によって作られている。その中でもパーソナリティーの存在は重責であり、大役である。決してVIP扱いをしたからといって、誰からも文句を言われる筋合いなど無いとアタシは思う。

出演者が心地よく、快適に感じてより良い番組になったら、何の不服もないはずだ。

 

アタシはこの「コーヒー大化の改新」を目の当たりにして、思った。

 

しょせん、世の中のトップと現場の温度差というのはこういうものなのだと。

 

会社の社長や役員クラスと平社員。校長先生と一生徒。一流有名企業のトップと末端の一般ユーザー。いろんな上下の関係があるけれども、決裁権のあるトップの人が常に現場にも興味関心を持って、定期的にウオッチをするとか、ヒアリングをして、気付いたら即断即決で自分が良いと思ったら改める。

部下任せにしない。「報告が上がって来ないから」的な言い逃れをしない。なんだったら、一般社員であっても、トップに意見の奏上がしやすい仕組み作りや雰囲気作りを模索し、確立する。

 

そういう大事なことをお国を始めとした、数多くの大樹のトップたちがまるっきりやれていない、いややろうとしていない。寄ってきたピープルズをことごとく、上から目線でしか見つめようとしないし、分かろうとしない。だから、気が付かないんでしょ、そんな些細なコーヒー目線なことにもさ。(-_-;)

 

まずは、ご自身の「蟻の一穴」で見事にコーヒーサーバーをGETした某番組のパーソナリティー氏には、あらためて「おめでとうございます!」とアタシから祝福の拍手を送りたい、👏あっぱれである。㊗

 

そして、大なり小なりトップという立場にある方がもし、このブログをご覧になっていたら、何かを感じて欲しい。下々の者から陰口を叩かれるトップではなく、「あーあの人が社長の会社に来て、良かった」と心から思われる存在で無ければ、結局あなたも合理至上主義の奴隷ということですからね。

 

たかが、コーヒーサーバー されどコーヒーサーバーである。(-_-;)