人は生き恥をさらせる人ほど、魅力的なのにね。 | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。(^_^)

 

突然ですが、職場にこんな人がいます。

 

彼は飲み食いが好きで、雑誌に取り上げられるような美味しいと言われるお店の情報をこれでもかっていうぐらいインプットしています。だから、職場でその手の話が出ると、待ってましたとばかりに食い付いてきて、さも自慢げにお店の情報を聞いてもいないのに話しまくります。

 

また、サブカルやパソコンも好きで、同じようにその手の話に首を突っ込んで来ては、自分の持ちネタを得意げに披露し、話の主導権を握りたがります。

 

でもね、結局のところこういう人って「パーソナルネタ」は極端に乏しいのよね。(-_-;)

 

そんな光景を俯瞰で見ていると、アタシにはこう映る。

 

自分からはパーソナルネタを持ち出せない。自分の自虐ネタを言ったり、自分の人生や生き様を公の場で披露することが出来ない。逆にパーソナルなことに触れられは困る。いや、むしろ触れられたくない。(だって、つまんないんだもん)だから、みんなが興味を持ちそうなネタでもって情報武装をする。そして、みんなが知らないネタを披露することで、「うわぁー○○さんてよくそんな事を知っているね~」ともてはやされることで、自分へのパーソナルな部分への接触を遠ざけようとしているように思えてならない。

 

ある意味、寂しいな~。(-_-;)

 

だってさ、誰しも失敗や人前で恥をかいたような経験はある。苦い恋心や失恋を経験したこともある。無駄遣いをして、大金をドブに捨てるようなことをしたこともあるだろう。ギャンブルで失敗した人もいる。

悩みだってある。親の介護、夫婦間の問題、子育て等々、挙げたらキリが無い。

 

ある意味、こうした「生き恥」みたいなことの一つ一つが実はその人の魅力そのものなのである。

 

飲み会で初対面の人とどんな話題で一番盛り上がるのかと言えば、それは間違いなく「パーソナルネタ」なのである。流行の音楽や映画やTV番組やゲームなんかの話はどこまで行っても、お通しや刺身のツマ程度のものなのである。目の前にいる人がどこで生まれて、どんな育ち方をして、どんな考え方を持っていて、どんなことに興味があるのか?まさにジャストナウ!!それこそが、自分が一番知りたくて、一番盛り上がれるツボなのだ。

 

と、いうことは、自らをさらけ出して裸の自分を人前で披露出来ない人は魅力を感じられない。だって、そんな人の話なんてどこまで行っても水っぽいだけの気の抜けたサイダーみたいなもんだもの。おそらく、お酒飲みのみなさんなら、この辺の感覚はいまさらアタシが説明をしなくっても、当然分かっていらっしゃるものと思う。

 

いくら時代が変わっても、科学が進歩しようとも、こういう感覚は変わんないんじゃあ、ないのかな。聖徳太子も中大兄皇子も中臣鎌足も平清盛も源頼朝も織田信長も秀吉も家康の時代も駆け引きをするようなヤツよりも自分の素を開けっぴろげに話すヤツの方が仕事が出来る出来ないは置いといて、好かれていたんだとアタシは思いたい。

 

自分をさらけ出し、多くの人と関わり、多くの話をし、多くの気付きを得ることで人は成長する。お互いの人となりを知ることで、相手に興味を持ち、共感を得ることでよりつながりが深まる。昨今、コミュニケーション不足なんてことが言われるけれど、良い人間関係の構築なんてぇものは、実はとってもシンプルなのかもしれませんよ。まあ、そうは言っても今だと腹を割って話せるところに近づけるのが難しい世の中だったりするのかな。

 

そうそう、伊達政宗様なんてまさに生き恥をさらして実を取ってきた見本みたいなもんなのよね。

 

さて、みなさんはどこまで人前で生き恥を披露出来ますか?