どうも、すこっちです。(^_^)
以前、アタシが1回だけ参加したことのある「はせくらナイト」。ご存じない方の為にこのイベントについて簡単に説明をしますと、今をときめく「伊達武将隊」。この中でひときわ光る博識を持つ支倉常長様。彼が毎週水曜日に伊達家のことや仙台藩のことについて大変ためになる講義をしてくれるイベント、それが「はせくらナイト」なのである。
ふと気が付けば、今はコロナ禍。以前であれば、残業当たり前の職場だったので参加はお盆休みぐらいしか出来なかったが、今なら仙台で夜7時開始のはせくらナイトになんとか間に合う。
なので、早速9/16から9/30まで勢いで「はせくらナイト」の予約を入れてしまった。(-_-;)
思えば今年は、仙台城ガイドの活動休止でアタシもじぇんじぇんガイドとしてのステージに立つことが出来ない。さすがにね、しばらくお客様の前に立たないとですね、感覚も鈍るし、覚えていた口上もどんどん忘れていく。
これじゃあ、いかん。多少なりとも、穴の空いたバケツから水が漏れるのを食い止めなければ、、、。という気持ちもあり、新ネタを仕入れるいいきっかけにもなるかなあと思い、参加を決めた次第です。
今日のテーマは「仙台藩の経済事情」。
あれ?これって確かアタシも同じようなことを以前ブログに書いたような、、、。https://ameblo.jp/scotch0711/entry-12261989867.html
https://ameblo.jp/scotch0711/entry-12265375161.html
まあね、アタシが取り上げるネタと一線級の支倉さんが取り上げるネタでは天と地ほどの差があるんでしょうから、ここは少しでも謙虚にレアなネタをインプットさせて頂くとしますかね。
と言うわけで、スタートした「はせくらナイト」当然のごとく、支倉さんもマスク着用。
講義の内容はというと、なるほどアタシが以前お勉強した内容とだいたい同じような内容だった。
ただし、「これ知ってる?」というトリビアなネタを必ず仕込んでくるのが、支倉さんの良いところ。
今回の掘り出し物のネタはこちら!
「仙台藩の石高よりも家臣団の禄高の合計が多いってどういうこと?」
これは、衝撃的な事実である。
あなたの会社に例えてみてくれたまえ。
会社が一年間に上げる水揚げ。いわゆる営業収入よりも社員に払っている給料の方が多かったとしたら、、、。当然赤字だわね。っていうか、そもそもそんなことをする経営者がいるかい?会社が倒産するのも時間の問題だよね。
実は、そんな信じられないようなことを我が仙台藩はやっていたのである。
支倉さんの資料に元にした説明によると、仙台藩の出入司を務めた茅場木工氏章の「古伝密要」によりますと、仙台藩の石高が62万石56万4斗4号。それに対して、一関藩及び一門衆から緒士凡下、御扶持人まで給したお米の合計が62万159石5斗。これだけでも、103石ぐらいは赤字だったのね。
その他に参勤交代の費用とか、江戸の上屋敷で暮らす妻子やら家臣が暮らすための費用、さらには天下普請と呼ばれるパワハラ土木工事、さらにはロシア警戒のための蝦夷地警備費用って、どんだけ用意すりゃあ気が済むの?ってな感じだった。
結局のところ、あれやこれやと手は打つものの、仙台藩がやった経済政策と言えば、商人の用立ててくれた借金をパワハラよろしく、踏み倒すことぐらい。それで、大文字屋という商人は自己破産。升屋さんもうまく立ち回ってはいたけれど、明治維新のどさくさに紛れて借金は回収不能となってしまった。
大文字屋や升屋に「半沢直樹」がいたら、こんなの絶対に許すはずが無い!っていうか、10倍返しでも足りないぐらいだよね。文献に残っている記録によると、伊達政宗の代にこさえた88千両(およそ88億円)の借金のうち、2代藩主で息子の忠宗公に借金の取り立てに伺ったら、なんとか一万両(10億円)は返してもらったけど、差し引き残りの78千両(78億円)は債権放棄したんだってさ。
ほとんどやってることが、「電脳雑技集団」と変わんない。
まあね、身分制度のある時代が時代ですから、ヘタをしたら相手に殺される可能性もあった分けで、泣き寝入りするケースの方が多かったんでしょうね。(そもそも、半沢君みたいなこと、フツーは出来ないからね。それにしても、額が巨額過ぎ)
お金のないズブズブの借金まみれだったのに、「伊達男」としてのプライドは高かったらしく、見栄で浪費を続けた伊達家。
これで、ガイドの時に「借金は怖いよ~」、「仙台藩みたいになるな」って話をする時のさらなる裏付けが取れたね。
ああ、でもガイド解禁の日はいつの日か、、、。(-_-;)