「おんな城主直虎」にみる借金事情!これって伊達家も!? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。

 

最近、我が家では「おんな城主直虎」を地上波の午後8時からではなく、

BSで一足早く午後6時から鑑賞している。

 

この方が、休日の日曜日から月曜日に切り替わるサイクルとしては

とっても、体も気持ちも楽なんです。

 

そうして、早速今日の「直虎ちゃん」でも取り上げられていたんだけど、

いわゆる商人が農民やらお侍に貸し付けた「借金」。

 

「銭は力です。」と言うセリフが今日の放送でも商人の口から出てくるんだけど、

これって、貨幣経済というものが成立してから、永遠について回る、切っても切れない

頭の痛い問題でもあったのです。(-_-;)

 

その昔、お金と言えば硬貨しかなかった。

ポピュラーなところで言えば、「永楽通宝」とか「寛永通宝」なんかかな。

 

当然、銀行もキャッシュディスペンサーもないこの時代。

高額なお金を移動するためには、この重たい硬貨を馬に積んで

運ぶしか手段が無かった。

 

これって、とんでもない手間だし、余計な労力とお金が掛かるし、

現実的じゃないし、非効率。

 

だいいち、昔は秋になって年貢が徴収できないとそれをお金に変えられなかったわけだし。

 

そこで、手っ取り早くこの硬貨を調達するのに一役買ったのが商人達だったのです。

商人達は、

 

「いやー、ここにサインだけしてもらえれば、いくらでもご用立てしますよ~。」(^○^)

 

ってな感じで「借金証書」と言う名の「錦の御旗」を1枚、

また1枚と増やしていったのですね。

 

実は、我らが伊達政宗の伊達家もこの借金とは、

大変「円」じゃなかった「縁」が深いのです。

 

藩祖政宗公に始まり、4代綱村公も「箱モノ」いわゆる寺社建築などに

お金を掛けるのが好きだった。

 

おまけに天下普請と呼ばれる德川家からの圧力による土木工事。

 

そのため、5代目の伊達吉村公のときには、43万両という借金があったのです。

これを1両=10万円に換算すると、

10万円×43万=43,000,000,000(430億円)

これって、途方もない金額、、、。(-_-;)

 

でも、中興の祖と言われる吉村公は

な、なあんとこの借金を返済しちゃうんです。

 

どうやって返済したのか?

 

これは、仙台藩が積極的に進めていた買米制(ググってみてね)というによるところが

大きかった。(早い話が仙台藩で獲れた米を江戸で売ってたのね。)

 

1732年 西国凶作の影響で江戸の米相場が上がり、このとき仙台藩は約50万両

の利益を上げたという記録が残されている。

 

ってことは、50万両-43万両=7万両(70億円)

 

おー、これってひょっとして、奇跡の大逆転?カイジもびっくり!

っていうか、超儲かったんじゃない!(人の不幸に付け込んでだけどね)

 

これにて一件落着、伊達家も安泰!のはずだったのですが、、、。

 

実は、この先伊達家はこの「買米制」に依存しすぎて、借金地獄への道を

突き進んでしまうことになるのです。

 

「しくじり先生」人生のスタートです。(-_-;) 

 

つづく~。