臆病・小心者マインドが命を救う? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

どうも、すこっちです。!(^^)!

 

さて、昨日は3・11でしたね。皆さんもいろいろと思うところもあったかもしれません。

 

私は昨日、塩釜のエスプ塩釜で開催された「POWER OF LIFE」という震災イベントに参加して来ました。

 

なんでも、このイベント今年で7回目だそうだから、震災直後からやっているんだそうです。

(実は、知りませんでした。初参加です。)

 

震災をきっかけとして塩釜にゆかりのある人が中心となって始めたイベントなんですけど、いつの間にか私の好きな言葉でもある「袖すりあうも多生の縁」なんでしょう、いろんな人がつながってイベントに協力をするようになったようですね。コンサートは大変興味深い内容でしたが、その中で私の心を虜にしたのが、Dragon Ashのアツシさんのダンスでした。

 

実を言うと私、Dragon Ashというグループがあるのは知っていましたが、このアツシさんが何者でどんな顔をしているのか、今日初めて拝見したのです。歌を唄う人なのかな~、あ~それとも楽器?と思っていたら、なんとダンスをする人だったのね。

 

ノリノリのヒップホップみたいな楽曲は無かったので、どういう踊りを披露してくれるんだろうかなと思っていたんですけど、何とも妖艶というか独特の表現力と言うか、ある意味「能」に通じるものがあるようなその彼の踊りは、ある種シャーマン(巫師・祈祷師)の踊りのようでもあり、引き込まれる魅力を感じた。

 

明日が月曜日だからと、安全パイな日曜日の過ごし方をしていたら17:30から始まるこのイベントには参加していないわけだから、あらためて私の好奇心の「虫」に感謝だわね。(>_<)

 

さて、3・11の次の日ということもあるので、昨日に引き続き震災ネタのお話です。

 

思えば、あの日私もラジオから流れる「10mの津波が来る!」「大津波警報発令」という情報は耳に入っていた。私の勤める会社から海は目と鼻の先である。あの時、ちょっとでも避難行動に躊躇していたら、果たしてこの「すこっちのブログ」も存在していたのかどうか、、、。

 

私が避難行動を取った根本的な動機はなんだったんだろうかなあ~と振り返ってみると、それって、ズバリ「臆病者」、「小心者」、「弱虫」、「軟弱者」と言った、およそ「勇者」と呼ぶには似つかわしくない正反対の動機が「避難をしなければ!」という行動に導いたように思うのです。

 

昨日と今日の新聞をすみずみまで読んでみると、「海から数キロ離れているここまで津波が来るはずが無いよ」とか「津波と言っても数センチでしょ、大したことが無い」と高をくくっていたことが避難行動の遅れや生死の分かれ目になったというような記事もあった。

 

亡くなってしまった方や遺族の方には気の毒なのだけれど、ようは「命根性」が汚いほうが命は守れるってことなんじゃあないのでしょうか?「臆病者」、「小心者」のそしりを受けようが、自分の命は自分で守る、人を当てにしないってことだよ!だって、管理者と言われる人が100%正しい判断をしてあなたの命を守ってくれる保証なんかどこにもないんだよ。車が渋滞にハマったら反対車線を逆走してでも、車を乗り捨てても高台に逃げる!もはや、気分は映画の主人公だ!でも、そうした気持ちが強ければ強いほど極限状態の時に、自分の持っている全身全霊を使って生き延びられるってことなんじゃあないのかな。

 

「逃げるははじだが役に立つ」というドラマは震災から6年後に放映されたものだが、この「逃げるは~」

というコピーがまさに震災時の避難行動をズバリ言い当てているような気がしてならない。

 

三十六計(さんじゅうろっけい)逃げるに如(し)かずという言葉がありますね。

形勢が不利になったときは、あれこれ思案するよりも、逃げてしまうのがいちばんよい。転じて、めんどうなことが起こったときには、逃げるのが得策であるということ。

 

「津波てんでんこ」という言葉も震災の時にずいぶんと取り上げられていたけれど、これだって、昔の人の教訓としては、とにかく誰彼にかまわずに逃げなさい!という教えだった。

 

やっぱり、なんだかんだ言っても「命あっての物種」ってことなんだよ。

生きてさえいれば、何度でもやり直しは効くんだからさ。