先輩ガイドとして伝えたいこととは? | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

昨日、仙台城のガイドボランティア会の懇親会があった。

 

これは、8期生(ちなみに私は6期生)の方の歓迎会を兼ねてのものだった。

今シーズンは私も仕事の関係で、まだ2回ほどしかガイド活動に参加できていないのですが、

こうした懇親会と言うのは大事な機会でもあるので、参加させて頂いた。

 

8期生とは言っても、私よりも人生の先輩がほとんどなもので、どこまで行っても未だ

このガイドボランティア会の中では最年少(!?)の私の立ち位置は、まあ足軽か良くて

御小人衆ぐらいであることに変わりわないんですけど、、、。(-_-;)

 

とは言え、いくら人生の先輩方と言っても、私のフリップを使ったりとか、まとめてある資料に

興味を持って頂いて、ガイドとしてのアドバイスなんかを求めてくれる8期生の方も

いらっしゃるのです。

 

いやー、人生の先輩を前にして恐れ多いとは思いながらも、そういうこと関係なく

吸収できるものは吸収したいという、貪欲な姿勢って素晴らしい!!(^^)!

いくつになっても、謙虚さと真摯な姿勢と言うのは大事なものですよね。

 

そこで、一番の質問としてあがったのが、

 

「どれだけ知識をインプットしたらいいんですか?」

「お客さんに自分の知らない質問をされたどうしますか?」

「うまくガイド説明をするコツってありますか?」

などなど、やはりガイドをするうえでの不安がつきまという部分のようです。

 

うちのボランティア会のはっきり言って、あんまし関心しないところが

新規入会した方に懇切・丁寧に教育と言うか、指導をしようとしないこと。

 

いわゆる昔流の「自分で勉強した方が頭に入る」、「先輩を見て盗んで覚える」という

職人肌手法ってやつ。まあ、これも一理ある。実際のところ、私も人に教わったことよりも

自分なりに考えて自分で勉強して、自分のやりたいようにやる方がすんなりやれた気がする。

 

だけど、これって考えものである。

 

ある意味、こうした指導方針ってそもそも時代にそぐわなくなってきていると思うのです。

 

だって、みんながみんなこの方法がしっくりくると言う分けではないわけで。

中には、マニュアルと言うか順序立ててレクチャーをしてもらって、きちんとした

ノウハウを教えてもらった方がやりやすいという方だっている。

 

以前、瑞鳳殿に言った時にたまたまガイド指導をしているっぽい場面に直面した。

 

ずいぶんと若いガイド新入生にベテラン陣がなかなか筋の通った厳しい指導をするもん

なんだなあ~と感心した印象がある。たぶん、これが本来の形?

 

いくら「私、ボランティアですから。」というスタンスであったとしても、そこにお客様という存在がある以上、仙台城ガイドとして、いい加減な説明でお茶を濁すようなことがあっては

いけいない。

 

そのためには、最低限の知識とノウハウは本来きちんと教えてあげるべきなのだと

私は、思うのであります。

 

さて、一応先輩(!?)ガイドとして質問を頂いた方に私が回答した「ガイドとしてのコツ」は

次の3つ。

 

その1 「自分のワールド(世界観)を作ってお客さんを満足させて帰してあげましょう。」

 

これって、カラオケがいい例なんだけど、カラオケって点数とか、聞いている人の視線とか

そういうのを気にしだしたら、たぶん、いい唄は唄えないと思うし、何より自分が楽しめない。

 

一番歌っていて楽しいし、周りの雰囲気も◎なのはまさに自分がそのアーティストに

思いっきり成りきって唄うことなんですね。(^o^)

 

ガイドももちろん、事前の勉強や知識インプットは必要なんだけど、大事なことは自分が

「一流ガイド」だと思って、脳細胞をフルに使って「自分ワールド」を作っちゃうこと。

 

自分の世界に入れれば、多少の知識不足があったとしても、勢いでなんとかフォロー

ができてしまうものですし、自信を持ってやっていればちゃんと相手にも伝わります。

一番まずいのは、「弱気の虫」自信なさそうに説明をすること、なんだと思います。

 

自分の世界観、人生観を持たないといい仕事は出来ない。という言葉を聞いたことが

ありますが、まさにそういうことなんだと思います。

 

その2 「長々としゃべりすぎは嫌われる」

 

はい、これってその1と相反することになるかもしれませんが、そこが難しいところです。

つまり、例えば、調子に乗って騎馬像の前だけで延々30分説明をするなんてぇことは、

これ、ある意味ガイドとしてはバスケットで言う「ファウル」、サッカーで言えば「イエローカード」

野球で言えば、「危険球退場」なんですね。(>_<)

 

だって、考えてみてください。おんなじ場所にずっと立ちっ放しで30分と言うことは、

お客さんは相当疲れている、しかもガイドの話にどれだけ興味を持って聞いてくれているかも

分からないのに、そんだけ拘束したら、、、。お客さんの身になってみてください。(-_-;)

 

観光で来たお客様と言うのは、持ち時間が限られている。ひょっとしたら、仙台城の後に

行きたい観光場所もあるでしょう、お土産も買いたいでしょう、ずんだシェイクも飲みたい

かもしれません。そんな貴重なお客様の時間を、移動して場所を変えるわけでもなく、

とうとうと自分の知識のひけらかしに浪費してしまうというのでは、もうこれは本末転倒です。

 

ガイドの説明はまさに音楽と一緒!テンポとリズムが大事なんです。

適度な時間で切り上げて、次のポイントに移動してあげる。このウォーキングも大事。

そして、「え~ガイドさん、もっと話を聞かせてよ~。」と思わせるぐらいのところで切り上げる。

 

これ、以前ブログにも書いた「ゼイガルニク効果」なんですね。

http://ameblo.jp/scotch0711/entry-12182232411.html

 

その3 「常にお客様目線を意識する」

 

実は、これが一番大事なことなのかもしれません。

っていうか、これを意識して考えれば、どういう行動をするべきかというのは

おのずと分かるもの。第一、私なんかよりもはるかに人生の先輩方なのですから。

 

まあ、私のアドバイスが少しでもガイド活動の参考になればうれしい限りです。!(^^)!

 

ぜひ、仙台城に来て、ガイドの説明を聞いた事の無いという方は

足を運んでみてくださいね。

 

私も、8/6(日)と8/13(日)に仙台城でお待ちしております。m(__)m