被害者意識を持っているうちは、ダメだ! | 仙台城 謎の覆面ガイド「すこっち」のブログ

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平日はフツーの会社員、しかし週末は伊達政宗の居城「仙台城」にてボランティアガイドを務める謎の男、「すこっち」。
ウィスキー好きで名付けたハンドルネームで、ジャンルを問わず、縦横無尽にブログで語り尽くします。

あなたも「すこっち」に酔いしれてみませんか?

私は結構、講演会やセミナーなどに参加するのも好き、なのです。(^o^)

 

たまに有料のやつもあるけれど、ほとんどが無料ですからね。

 

それに、フツーの決まりきったサイクルの生活をしていたら、まず出会えないようなプレミアな方々が講師として講演してくれる。そして、これまたフツーの生活をして、フツーの休日の過ごし方をしていたら、たぶん聞けないだろうなあと思うありがた~い、「神っているお言葉」を

私達に授けてくれるのだから、いかなきゃ損、損。!(^^)!

 

今日のお話は、私が魂を揺さぶられるほどの影響を受けた時の講演を紹介します。

 

東北文化学園大学が毎年、夏前に開催するフォーラム。

たまたま、昨年申し込んだらこれがことのほか面白くって、今年も申し込んだのです。

会場は江陽グランドホテル、どうやら毎年会場は同じところらしい。(-_-)

 

そのセミナーの講師は活躍する女性経営者の方々で、その時は3名の女性社長が

登壇され、講演をして頂いた。

 

どの方もさすがに社長と言うだけありまして、大変魅力的な方なんですけども、

 

その中に一人!そのお話が大変に面白く、存在感がハンパなく、そして何より

言葉の節々に実体験がこもっていて、観客目線、そして何よりも

「この人の話がもっと聞きた~い」と思わせる魅力をひときわ放つ女性がおりました。

 

それが、福島県にある株式会社クリフと言う会社の社長「石山純恵」さんなんです。

 

この人、まず社会人としての出だしが凄い!

 

実家が商売をやっていたそうなんですが、それなりの年齢になり、就活して普通のOLに。

ところが、たまたま懸賞か何かでイタリア旅行が当たった。

 

フツーだったら、「就職したばっかりで、長期休暇はまず無理だよね~。」と思って

断念しますよね、私も、そうしちゃう。だけど、彼女と彼女の親は違った。

 

彼女は親に相談したところ、「あなたがこのタイミングでこの機会を得たのも、

ビッグチャンスの暗示!行くしかないでしょう!」ってえっ~、そう来るかい?

(まあ、いざとなれば家で働けばイイさって考えもあったのでしょうかね)

 

そうして、彼女は会社を辞め、語学もまるっきりダメなのにイタリアに旅立った。

 

ところが、なんでもその旅行が人生を変えるほどの大変素晴しいものだったようです。

さらに、凄いのが確か現地で親しくなったお土産屋の方に、「私を雇って!」とお願いした。

もちろん断られたが、「あなたがきちんと語学をマスターして来るんだったら良いよ!」

という条件を出した。そうしたら、石山さんは一念発起して帰国後、猛勉強をして語学をマスターしちゃったんだそうです。いやあー、人間やろうと思えばやれるんだね~。(>_<)

 

のちのち、その語学が活きて仕事に結び付くことになったんだそうだから、

人生と言うのは分からないものです。

 

他にも、国際結婚をして家庭と仕事を両立していたら、仕事にのめりこんでしまって、

旦那さんから離婚を切り出されたり、就活を始めた時に、面接を受けに行った会社の社長に

「私は会社のために役に立つ!どうして、雇ってくれないの?」と直談判をしてみたり、

フリーペーパーをやりたくて始めたんだけど、続かないことが分かって、出資者の方から頂いたお金を1件、1件返金に回ったりなどなど、話せばキリがないほどこれでもか、これでもかと

大変魅力的なお話が次から次へと出てくるので、私はもう見入っちゃうじゃなくて、聞き入っちゃいましたね~。(^o^)

 

もちろん、その話や存在感自体が魅力的なことは言うまでもないのですが、

石山さんは人に話をする時の大事なポイントをわかっていらっしゃる。

それは、「自分をネタにして笑いを取る、聴衆にウケる」ということ。

 

これを心理学では、「セルフ・デプリケーティング・ユーモア」(直訳すると、自分をバカにする

ユーモア)と呼び、相手にもっとも喜ばれるユーモアであることが分かっている。

 

どんどん自分をネタにして、笑いを取っていくと、実は「好かれる人」になるんですね。(^o^)

でも、それには自分の「持ちネタの引き出し」に話がいっぱい詰まっていなければ、いけないわけで、、、。やっぱり、経験値を稼いでレベルアップをするという点に関しては人生も「ドラゴンクエスト」も一緒なんですかね。(-_-;)

 

さて、その石山さんの話の中で、私の胸に衝撃を与えた言葉があります。

 

それが、表題の「被害者意識を持っているうちは、ダメ」という言葉。

 

例えば、これを仕事に当てはめた場合。

 

「なんで、俺だけこんな細かくて面倒な仕事をやらなきゃいけないの?」

 

「どうして、私だけ土曜日なのに出勤しなきゃいけないの?」

 

「なんで、私があの人の謝罪のために出張に行かなきゃいけないの?」

 

「俺、別に悪くないじゃん、なのに、どうして俺が尻拭いをしなきゃいけないの?」

 

例えば、これがプライベートだったら、

 

「なんで、私がお風呂掃除をしなきゃあいけないの?」

 

「別に私が電話しなくてもいいじゃない? なんで私が?」

 

「どうして、町内会の朝の掃除、俺が行かなきゃダメなの?」

 

もう、不満発言の連発で枚挙にいとまがありませんな~。(-_-;)

 

つまり、自分が被害者意識を持っているうちは、仕事もプライベートも半人前だということ。

 

確かに、そこには「どうして私が~」という正論を持ち込みたくなってしまう。

これが、訴訟社会のアメリカなんかだったら、とことんまで議論して結論を出すというのも

ある意味大陸的な発想で、ありっちゃあ~ありなんでしょうけど。

 

でも、ここは島国ニッポン! 聖徳太子の十七条の憲法の中にもあるけど、

「和を持って貴しとなす」(わをもってとうとしとなす)の国なんですね。

 

「なんだこいつ~」って思うような理不尽な要求に対して、「いい加減にしてよー」と牙を向けば

それは、ある意味相手の「思うツボ」。同じ土俵に上がってケンカをしても、上下関係があれば

なおさらこちらの不利は明らかなわけだし、それを否定的に考えれば溜めたくもないストレスが、どんどんどんどん溜まっていく、、、、。(-_-;)

 

そうではなくて、その要求も「いつか、自分のためになる」と肯定的に受け止めて

それをググッと飲み込めば、胃で消化(昇華や消火もあり)され、いずれは自分に良い意味で血となり肉となり帰ってくる、と言うことなんじゃあないでしょうかね。

 

ちょいと長くなってしまいましたが、私もなかなか捨てきれないんですけど、

この「被害者意識を捨てる」という発想!目からウロコでしたわ。

 

さて、皆さんも多かれ少なかれ、感じていませんか?「被害者意識」

私もまだまだ「被害者意識」の断捨離には到達していませんが、

これに気づいた人は、ある意味自分の胸に自問自答してみては?

 

P.S 余談ですが、石山さんの会社「クリフ」というのは「崖と言う意味」

常に崖っぷち、崖っぷちから這い上がるという意味らしいです。!(^^)!