在宅介護を数年やって、やっと分かって来たことがいくつかあります。
1)「どんな夫婦でも、どちらかが亡くなると、残された方はかなりガックリ来る」
父が亡くなった後、それが良く分かってなかったのです。
うちの母はしっかりやるだろうと想像していました。
母を一人で田舎の家に独りで住まわせていましたが、
人の出入りは少なく、家に人が尋ねて来ない。
家で転倒して半日後独りでもがいて、近所の人に助けてもらい入院。
退院後、兄妹の家で介護をしてもらっていたのだけど、
皆仕事に出た日にまた転倒で完全に歩けなくなった。
父が亡くなった後に、相談して、母をどこかの家族に入れるべきだった。
同居するか、私が月一は田舎に行きもう少し面倒を見るべきだったなーと。
(伴侶を失うと気力は弱る。これは将来、自分にもあるんだと悟りました)
2)介護の初期の頃は本人は元気があります、文句も言います。
この頃に本人のワガママを聞き流しながら、
介護を受けるトレーニングを本人に上手くさせてたらなーと思います。
例えば、紙オムツでトレーニングでポータブルの頻度を決める、
水分をしっかり摂るクセをつける(脱水防止、便をやわらかくする)。
主治医看護師さんと日々飲む薬を決めて行き、
それで、薬の飲み方・効き方を本人に何度も易しく話す。
(下剤だからといって、すぐ下痢になるわけでもないです)効き目も味わってもらう。
3)デイやショートステイの施設を馴染ませる。馴染む施設を探す。
自分が馴染みやすいデイサービス、ショートステイの施設での様子をチェックする。
本人が言う施設の不満点を納得しない:その不満点は機能維持のために必要なことがある。
家族がデイサービスの記録、ショートステイの記録をしっかり目を通す。
家に送り際の介護士さんの説明を聞く。
迎えた時の表情を見る、帰ってから自宅での様子、、
観察して、馴染み具合(利用満足)を知る。
どこか馴染みやすい施設があるはずです。
歩行が出来なくなり数年たち、老衰もあるのか、他の機能がめっきり落ちていきました。
脳の働きも落ちて行きます。
呼吸が深く出来ないので発声も弱くなり、
自己主張、文句(ワガママ)も徐々に言わなくなります。
赤ちゃんが、成長して、反抗期の幼稚園児になるのの、逆のことなのかなと。
私はこれから数年は介護を続けたいと思いますが、、