自分自身の原点を辿ってみた(横浜市こども植物園&児童遊園地) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

現在は埼玉県の南端に住んでいる私ですが、

出身は神奈川県横浜市の六ッ川という所で、

最寄が京浜急行の「弘明寺(ぐみょうじ)」という駅でした。

この日、能見台で午前中に仕事を終えて

時間があったので京急繋がりで久々に地元へ。

なつかしい弘明寺の駅前から、かつて母に連れられて

よく出かけたこども植物園&児童遊園地に向かいました。

 

写真が弘明寺駅前です。色々とお店は変わっていましたが

大学時代に好きだった家系ラーメン屋とたこ焼き屋は

まだしっかりと健在でした。特にたこ焼き屋は

行列ができるほど繁盛しており、非常に嬉しくなりました。

 

なお、ここの駅前ではかつてイチ議員時代の

菅義偉前総理が選挙活動をされていたこともあります。

 

 

 

 

 

これがその人気のたこ焼き

決して高くなく、そのくせ大玉かつ大変美味で

学生時代からのお気に入りです。

このブログを始めて以降も何度か弘明寺を

訪れたことはありますが、その際には必ず

このたこ焼きを購入するようにしております。

 

立ち食い(爆)して、こども植物園方面に向かいます。

道中の街並みも、当然所々変わってはいますが

お隣の上大岡と比べるとあまり開発はされておらず

昔のままの住宅街……という印象でした。

 

 

 

 

 

なお、先日アップした手抜き工事のツバメの巣

この植物園までの道中で撮影したものです。

学生時代は、こうした生きものをそこまで強くは

意識したことがなかったので判断が難しいですが、

昔(この場合ですと25年くらい前)と比べて

ツバメの巣が著しく減ったということは

多分ないんじゃないかな……と思います。

 

野良猫も減り、カラスもそこまでわんさかとは

現れなくなりましたので、子育てしやすくなったのかも?

 

 

 

 

 

 

さて、こども植物園です。

決してそれほど広いわけではありませんし

自然度が極端に高いわけでもありませんが

小学校時代にはここで色々な植物を観察し、

昆虫などを探していた記憶があります。

 

横浜市の市営の植物園で、今でも園内の構造は

ほぼ変わっておらず、バラ園、くだもの園、野草園のほか

シダ園や竹園などのちょっと珍しいゾーンもあり

いずれも私の小学校時代からあったものです。

また、季節ごとの特別展示なども行われており

この日はハナショウブの鉢が多数観賞できました。

 

あと、この植物園の最大の特徴が

園内のあちこちに配置されたクイズ(右写真)。

全部で28ヶ所あり、そこに植えられている植物について

3択のクイズに答えるというものです。

子供の頃、これにすごくハマっておりまして

答えを暗記しているくらいでした(汗)

 

 

 

 

 

バラ園はこんな感じ。それほど広くないものの

バラは横浜市の花ということもあり、

しっかりと美しく設えられています。

最近の流れといいますか、下草との混植も多く、

小学校時代よりも随分レベルアップしていました。

 

 

 

 

 

 

野草園です。ここに敷物を敷いて

ピクニックしたことがあります。

季節の山野草が色々と見られるのですが

子供の私はあまり関心を抱きませんでした(笑)

 

 

 

 

 

植物の種類が多いためか、この野草園周辺は

植物園の中でとりわけ昆虫が多く見られます。

(写真はツチカメムシ

 

 

 

 

 

森の分解者 モリチャバネゴキブリも出現。

子供の頃だったら「害虫」としか

認識できなかったかもしれません(汗)

 

 

 

 

 

ハラビロカマキリの幼虫。

まだまだ成虫までの道のりは長いです。

 

ちなみに私はカマキリが好きで

子供の頃唯一飼育したことがありましたが

そのカマキリを捕まえたのはここではなく

自宅近くの空き地(建設予定地)だったりします。

残念ながら、その空き地はもう家が建っており

影も形もなくなっております。

 

 

 

 

 

トリノフンダマシの仲間……かな?

 

 

 

 

 

驚いたのか、動き出しました。

ちゃんとクモの形をしていますね。

 

 

 

 

 

そうそう、上記のクイズ板ですが

最近作られたらしい新しいものも設置されていました。

令和らしく、QRコードから読み込むタイプで

もちろん私もまだ解いたことがありませんので

新鮮な気持ちで楽しむことができました。

 

現地に足を運ぶことがありましたら

ぜひ皆さんもチャレンジしてみてくださいませ。

 

 

 

 

 

 

ここからはお隣の児童遊園地へ。

植物園のようなクイズ板がなかったためか

子供時代の私はあまり興味を持たなかったのですが

広さはこちらの方が上ですし、生きものも豊富です。

ただ、ガビチョウなどの外来種の侵入も深刻で

あちらこちらから声が聞こえるのが気になるところです。

 

 

 

 

 

 

最近流行りの宿根草主体の花壇も(左)。

ニホンミツバチ(右)が何頭か飛び回っていました。

児童遊園地も森が主体の公園ですので

どこかに巣があるのかもしれません。

 

子供の頃は、あまりセイヨウryとの見分けとかは

できていなかった……というか

そもそもハチに近づかなかった気がします。

 

 

 

 

 

クロイトトンボのペア。

池周辺で結構よく見られます。

 

 

 

 

 

このような畑もあれば……。

 

 

 

 

 

ハーブ園も設けられており、

蜜源植物が多いのでよく昆虫も見られます。

フェンネル(セリ科)には案の定といいますか

が多数乗っかっていました。

 

こういうカメムシなどについても

子供時代は満足に識別できませんでした。

手持ちの子供向けの図鑑には

確か載っていませんでしたしね……。

 

無論、今はスマホがあれば簡単に識別できます。

それに対し色々と言いたがるジジイ大人もいますが

手軽に正体を突き止められるからこそ

昆虫への興味関心を持つ子がより増えやすくなるという

プラスの効果も期待できると思うのですが、いかがでしょうか?

 

 

 

 

 

最後に、ご開帳のヒメアカタテハです。

これも識別しようと思うようになったのは

ブログを始めてからでしたね。

 

色々と思い返してみますと

今の自分の原点は間違いなくここにありますが

子供時代に特に動植物を熱心に勉強していたわけではなく

自発的に昆虫を調べようともしていませんでした。

最近、現住所の方で小学校の子供たちと

ちょっとした仕事で関わることもありますが

昆虫に興味を持っている子はかなり多く

そうした子たちは同じ年頃だった私とは

比べ物にならないほど知識が豊富だったりします。

 

「最近の子供は生きものに興味がない」

「自然とかけ離れている」とよく言われますが

そういう先入観にとらわれて子供と接すると

思わぬしっぺ返しを食らう可能性があります。

ゆえに、講師を務める私としては

そういう子供たちに負けないよう日々鍛錬が必要なのです。

(それでも識別間違いなどはよく犯します(爆))

 

 

 

 

【6/9 横浜市こども植物園&児童遊園地で撮影した生きもの】

鳥類・・・ガビチョウ、カルガモ、キジバト、コゲラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ

昆虫類・・・アカスジカメムシ、アシナガバエ、クロイトトンボ、ササグモ、スズバチ、ツチカメムシ、トリノフンダマシの仲間?、ナミテントウ、ニホンミツバチ、ハラビロカマキリ(幼虫)、ヒメアカタテハ、ムーアシロホシテントウ、モリチャバネゴキブリ、ヤマトシジミ

その他・・・ウシガエル

 

 

 

 

【生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」開催中!】

2024年のプログラムはこちらをご参照ください。

(毎月、第3日曜日に開催しております)

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2024年7月21日(日)に開催いたします。

 行先は「舎人公園」でございます。

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 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。