昭和記念公園なみに出ていました(神代植物公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

HANA・BIYORIに訪問した日の午後。

時間が余っていたので、同じ京王線経由で行ける

調布より、神代植物公園へと足を延ばしました。

いつもは秋の菊シーズンに行く所なので

真夏に出かけるのは何気に久しぶりかもしれません。

 

到着直後、池の畔にアオサギの姿が。

ここの池では割とありふれた鳥なのですが

池が中途半端に深くて立てないらしく

こんなふうに人と同じ場所を歩くことがあります。

(まあ、人が近づけば逃げますが)

 

 

 

 

 

同じ池にいました、カイツブリの雛

もう大分大きくなっていますが、模様はまだ子供。

微妙に目つきが悪い気がするのは何故だろう?

 

 

 

 

 

 

朝ドラでおなじみ、牧野富太郎博士の特別展。

博士ゆかりの植物が展示されています。

なお、博士は複数の植物の命名者として知られていますが

展示されている植物のすべてが

博士に名付けられたものではありません。

(たまに勘違いされることがあります)

 

 

 

 

 

ちなみに、このムジナモについては

ドラマでも紹介されておりました通り

間違いなく牧野博士が発見し、直々に命名しています。

 

なお、野生のムジナモは諸事情によって

絶滅の危機に瀕しております。

もちろん私は見たことがありません。<(_ _)>

 

 

 

 

 

宿根草ガーデンを見学。

前回紹介したナチュラリスティックガーデンと違い

竣工したのは大分前になりますので

植物はそれなりに充実しています。

 

手前にいくつか黒いボール状のものがありますが

エキナセアか何かのシードヘッド(?)に見えます。

この手の花期を終えた植物もそのまま残し

季節ごとの姿を見せるのが宿根草ガーデンの基本です。

 

 

 

 

 

 

同ガーデン内で撮影した(左)と

右は、アゲハチョウの蛹の抜け殻ですね。

この日、何ヶ所かで見かけました。

 

アカスジカメムシはセリ科の植物を好み

このガーデンには実際セリ科が多め。

となると、この抜け殻の主は

セリ科を食草とするキアゲハではないかと思われます。

(ナミアゲハの好む柑橘類は植栽されていません)

 

 

 

 

 

 

深大寺方面へも繰り出します。

この日は昼食を予め済ませていたので

普段のようにお蕎麦は食べず

街並みを眺めながら水生植物園へ向かいます。

 

そういえば、観光地で最近よく見かける

謎解きイベント(右写真)が開催されていました。

散策のし甲斐がある街なので、ピッタリかも。

 

 

 

 

 

ちょうど満開期だった、

水生植物園のミソハギ群落。

 

 

 

 

 

クマバチが吸蜜に訪れていました。

重たいので、花穂につかまるとすぐに撓ってしまいます。

相変わらずおとなしく、こんなふうに手を近づけても

簡単に刺してきたりすることはありません。

 

 

 

 

 

いつになく尾の長い(ように見える)ニホンカナヘビ

まだ細っこかったので、若い個体かもしれません。

 

 

 

 

 

 

最後に、自然度が一際高い植物多様性センターへ。

池がありますが立地的に近づきにくいので

例年秋に訪問する時と同じく、草地を中心に巡ります。

 

 

 

 

 

モノサシトンボが現れました。

よく見かけるイトトンボである

アオモンryやアジアryと比較すると

恐らく一回りサイズが大きめです。

 

 

 

 

 

そして、キイトトンボも出現。

しかも上記の草原周辺でかなり多数出現しました。

タイトルの通り、昭和記念公園と比べても遜色ないレベル。

ちなみに本種は、太さが(多分)他のイトトンボより一回り上です。

平たく言うならちょっとデブ

 

ナリは小さくとも強靭な顎を持つ肉食昆虫なので

御覧のようにコバエなどをバリバリと食います。

近くに池があるので、繁殖はそちらで行っている模様。

ただし行動範囲はかなり広いらしく

この日も草むらに黄色くて細長いのが多数飛び回っていました。

 

 

 

 

 

ここからは草むらの昆虫たちを。

まず、秋によく出てくるショウリョウバッタモドキ

まだ数は少なかったように感じます。

 

 

 

 

 

休止中のナミアゲハ

吸蜜中以外でこんなふうに静止してくれるのは

珍しい……かと思いきや、屋外を歩いていると

意外とそうでもなかったりします。

(暑くて休憩しているんだろうか?)

 

 

 

 

 

最後に、いよいよ本格的に表れ始めた

オオカマキリの成虫です。ここから先、

晩秋まで長い付き合いとなります。

 

11月には深大寺での講座を組んでおりますので

そちらでも会えればいいですね。

 

 

 

 

 

【8/12 神代植物公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、オナガ、カイツブリ、キジバト、ムクドリ

昆虫類・・・アオバハゴロモ、アカスジカメムシ、アキアカネ、アブラゼミ、イボバッタ、エビイロカメムシ、オオカマキリ、キイトトンボ、キマダラカメムシ、キンケハラナガツチバチ、ギンヤンマ、クマバチ、クルマバッタモドキ、クロアナバチ、クロウリハムシ、コバネイナゴ、コミスジ、ジガバチ、シマアメンボ、ショウリョウバッタモドキ、スジクロシロチョウ、セイヨウミツバチ、ツマグロオオヨコバイ、ナミアゲハ、ナミテントウ、ニホンミツバチ、ノシメトンボ、ハグロトンボ、フタモンクロベッコウ、マユタテアカネ、モノサシトンボ

その他・・・ニホンカナヘビ

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年10月15日(日)に開催いたします。

 行先は「三番瀬&葛西臨海公園」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。