位置的には、箱根の一歩手前(小田原市いこいの森+α) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

本ブログでは酒匂川以西に足を運ぶことは

箱根旅行などの例外を除き滅多にないのですが

今回は初めて、小田原からバスに乗車し

山間部の自然公園「小田原市いこいの森」に行きました。

バスに乗車してせいぜい20分弱といったところですが

かなり坂を上るため、変に歩かず素直にバスを使います。

 

 

 

 

 

 

ニホントカゲ(左)やトラマルハナバチ(右)が出現。

まあ、このくらいであれば平野部でも出ますね。

 

 

 

 

 

カマキリの幼虫。小さなハエを食べていました。

6月下旬ともなると大分大きくなってきています。

 

そういえば卵から生まれたばかりの

全長1cm程度の子カマキリは

果たして何を食べているんだろうか?

まあ、もちろんコバエとかなんでしょうが

当方はまだ一度もそういうシーンを見ていません。

 

 

 

 

 

場所が丘陵地(というか山地の一歩手前)なので

こういう自然な雰囲気の雑木林もあります。

ただ、現地でお会いしたここの管理スタッフの方曰く

やはりナラ枯れ問題で頭を悩ませているそうです。

 

とは言え、パッと見る限りでは

完全に立ち枯れている木は見当たりませんでした。

ナラ枯れが発症しても完全に枯死に至るケースは

実はそこまで多くないらしいので

引き続き様子を見ていきたいと考えております。

 

 

 

 

 

おっと、コクワガタが現れました。

今年初めてのクワガタですね。

 

 

 

 

 

捕まえて手に持ってみました。

コクワにしては結構大型で立派です。

しっかりと探せばもっと色々見つかったのでしょうが

今回は初訪問につき色々と他も回りたかったので

これ一匹だけ撮って雑木林を出てしまいました。

 

 

 

 

 

ヤマアカガエルも現れました。

陸に上がったばかりなのか、サイズはまだ小さめ。

すぐ近くに水場がありましたので

そちらで繁殖しているものと思われます。

 

 

 

 

 

 

吊り橋があったり、園内を巡る汽車(?)があったりと

老若男女問わず楽しめる公園です。

写真はないですが、里山ガーデン秩父にある

アスレチック施設「フォレストアドベンチャー」もあります。

 

 

 

 

 

 

キッチンカー(ワゴン?)も来ていますので

軽食でお腹を満たすこともできますし

ついでにポケストップも多数設置されています。

(ブログで採り上げないだけで、ポケGOは今でもやっています)

 

 

 

 

 

 

草刈りされた園内の一角。

生きものにとっては一見有り難くないように見えますが

隠れていた小さなイ●ムシなどが表に出てくるので

それを目当てに小鳥が飛んでくることがあります。

 

この日は、ホオジロ(右)が複数

地面に下りて来て何やら啄んでいました。

右の写真は、獲物を口に咥えていますので

拡大してご覧になる際は一応ご注意ください。

 

 

 

 

 

まだカワトンボが残っていました。

鎌倉や小網代などの平野部ですと、

見られるのはせいぜい5月中旬くらいまで。

やはり標高が高いことで

発生時期が若干後ろ倒しになっているのでしょう。

 

 

 

 

 

珍しい柄ですが、これもナミテントウ

 

 

 

 

 

渓流の美しいキャンプ場もあります。

やはり「水」があるのとないのとでは

風景として見た時の清涼感が違います。

 

あと、話すと長くなるので今日は止めますが

いわゆる「ビオトープ」を作る際にも。

水場があると生きものを呼びやすいのは確か

「誰もかれも池ばかり作る」と

文句を言っていた人も以前いたのですが

それだけ水場の効果がデカいことは確かです。

(その辺、詳しくはまた後日お話しします)

 

 

 

 

 

上記の渓流に現れたミヤマカワトンボ

山岳域の河原ではありふれた昆虫で、

実際ここでもかなりの数を確認しています。

 

 

 

 

 

 

午後はいこいの森を後にして、数キロ先にある

小田原フラワーガーデンに向かうことに。

炎天下の中歩くのは酷と言えば酷でしたが

それなりに木陰もあるのが幸いでした。

 

道中、神社があったのでお参りしたところ

階段にしめ縄みたいなものが……。↓

 

 

 

 

 

と思いきや、微妙に縮れたアオダイショウでした。

猛暑だったので一瞬干からびてるのかと思いましたが

ちゃんと生きていましたし、近づいたら逃げました。

 

今年はどうもコイツと会う機会が多いです。

数が増えているんだろうか?

 

 

 

 

 

 

道中の風景です。山間部にありがちな

アップダウンのある里山という印象です。

 

 

 

 

 

メダカを撮影。尻尾の形からしてカダヤシではなく

本物の(?)メダカではないかと思われます。

猛暑につき水がお湯みたいになることもありますが

どうにか個体数が維持されてほしいと願うばかりです。

 

 

 

 

 

イソヒヨドリのメスが咥えているのは

千切れたトカゲ(ニホントカゲ)の尻尾。

積まれた枯草に飛び込んだ後に撮ったので

どうやら本体は逃げ切ったようです。

 

まあ、この尻尾だけでも

幾分か腹の足しにはなるでしょう(爆)

 

 

 

 

 

 

炎天下で歩くこと1時間強、

ようやくフラワーガーデンに到着しました。

(あまり真似しない方が良いかと思われます)

 

それほど広い公園ではありませんが

温室(後述)以外は無料ですし

軽食販売や花苗販売所、売店もある良スポット。

この日はちょうど花菖蒲が見頃でした。

なお、園内にはウメの木が多数ありますので

ウメの開花期(早春期)には一見の価値ありかも。

 

 

 

 

 

小田原フラワーガーデンのシンボルとも言えるのが

この巨大なトロピカルドーム温室です。

写真で見てもわかる通り、かなりの大きさ。

 

季節によっては、希少性が高いとされる

ヒスイカズラの花も見ることができます。

 

 

 

 

 

温室のみ入館料が200円かかりますが、

ランからブーゲンビリアまでと花の種類が多く

結構な数の熱帯植物が観賞できますので、

入って損はないように感じます。

 

以上、初めて歩いたエリアではありますが

新顔登録こそできなかったものの

自然度の高いエリアであることは実感できました。

季節を変えて、また足を運んでみたいですね。

 

 

 

 

 

【6/17 小田原市いこいの森周辺で撮影した生きもの】

鳥類・・・イソヒヨドリ、カルガモ、シジュウカラ、ツバメ、ノスリ、ヒヨドリ、ホオジロ

昆虫類・・・アオメアブ、アシダカグモ、アシナガバエ、オオヒラタシデムシ、カノコガ、カマキリの幼虫、カワトンボ、クサカゲロウ、クロアゲハ、コアオハナムグリ、コクワガタ、コミスジ、ササグモ、シオカラトンボ、シマサシガメ、セイヨウミツバチ、ツバメシジミ、トラマルハナバチ、ナミテントウ、ベニシジミ、ホソメヒラタアブ、ミヤマカワトンボ、ムラサキシジミ、モンシロチョウ、ルリシジミ、ヤマトシジミ、ヤマトシリアゲ

その他・・・アオダイショウ、ニホントカゲ、メダカ、ヤマアカガエル

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年8月20日(日)に開催いたします。

 行先は「小山田緑地(東京都町田市)」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。