雨の中での新規スポット開拓(花をたずねて鎌倉歩き・5月) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

5月の「花をたずねて鎌倉歩き」より。

この日は予報に反してあいにくのだったため

当初予定していたハイキングは一旦午前中は見合わせ

まずは鎌倉歴史文化交流館に足を運ぶことになりました。

もっとも、その雨も11時頃には上がりましたので

写真のように交流館の庭園を歩いたりもできました。

ちなみにこの施設、何気に私は初めて来た所です。

 

 

 

 

 

 

庭園内には鎌倉らしく横穴(?)が。(左写真)

右は、現在大河ドラマにも出ている

畠山重忠の鎧らしいです。

今年の大河の主役が北条義時ということもあり

この手の博物館では特別展示が催されていることもしばしば。

 

あくまで「花をたずねてry」であるため

基本的には人の集中しない静かな屋外スポットを

巡ることが多く、こういう雨天でもないと

博物館に足を運ぶことはほとんどありません。

故に長らくこういう庭園があることも知らなかったので

結果的には良い経験になったかもしれません。

 

 

 

 

 

斜面の岩盤からはシランが生えている所も。

まあ、恐らく園芸種が自然に生えてきたものでしょう。

 

その後、上記の通り無事雨が上がったので

当初の予定通り源氏山公園方面へと向かいました。

 

 

 

 

 

雨上がりのモミジイチゴ

この実はキイチゴの中でも甘味が強く

(熟したクワの実より若干劣るくらい)

人気が高いとされています。

結構道中のあちこちに生えていましたので

参加者の皆さんで1つずつ食べさせていただきました。

 

 

 

 

 

 

北鎌倉界隈でも有名な「くずきり・みのわ」へ。

名前の通り、黒蜜で食べるくずきり(右)が人気。

暑い夏にはピッタリですが、人気店ということもあり

すぐに席が埋まってしまうこともあるので要注意です。

 

 

 

 

 

「くずきり・みのわ」には日本庭園も。

奥にある独特な樹形の庭木がやはり気になります。

庭にはシジュウカラが下りてきたりもしました。

 

 

 

 

 

これは庭園内ではなく、

道中の水路で見かけたヨシノボリ

海と川を行き来する魚ではありますが

海から数キロ離れたこういう所でも

結構目にする機会があります。

 

 

 

 

 

巨大ムカデが出現。

アカズムカデかトビズムカデか?

ちょっと判然としませんが、いずれにしても大物。

恐らく全長10cmは超えていたのではないかと思います。

 

なお、自然好きな方が多く参加されている

「花をたずねて鎌倉歩き」ではございますが

さすがにコレを嬉々として撮影するのは私くらいなものです(爆)

 

当たり前ですが毒がありますので

噛まれないよう注意が必要です。

 

 

 

 

 

移動中のナミギセル。何気にこうして

カタツムリ然とした姿を見たのは久しぶりかも。

一般的なカタツムリと同じく乾燥に弱いため

これまた「雨のおかげ」で撮れたと言えるかも?

 

 

 

 

 

【豆知識】

カタバミの葉っぱと錆びた10円玉を用意します。

揉んだカタバミの葉で10円玉を擦ると

葉に含まれるシュウ酸が化学反応を起こすことで

錆が落ちるのだそうです。(写真はイモカタバミ)

 

 

 

 

 

 

軽く何度か擦ってみましたところ

確かに錆が落ちて光沢を取り戻したように見えます。

(左が擦る前、右が擦った後。わかりやすく中央だけ擦りました)

 

錆を落とす要因となったシュウ酸ですが

これは主に虫に食べられるのを防ぐために

カタバミ自体が保有していると考えられています。

 

カタバミであれば、在来のものでも

上記のような外来のイモカタバミなんかでもOKみたいなので

皆さんもぜひ一度お試しあれ。

せっかくなので日本の自然のためにもこういうことは外来種でやりましょう

 

 

 

 

 

木の頂に現れたヤマガラ

天候が回復したため、活動を再開したようです。

 

 

 

 

 

さて、この日は源氏山を経て

もう1つハイキングスポットに行きました。

山崎・台峯緑地といい、今年の4月にようやく

全面開園されたとのことです(2020年に一部開園していた)。

オープンしたらぜひ足を運びたかったとのことで

先生の引率の下、私も初めて行ってまいりました。

 

ここは鎌倉中央公園に隣接していますので

そちらと併せて散策してみるのもいいかも?

ただ、あちらの公園とこの緑地を

直接行き来するルートはどうやらないらしいので

これから足を運ぶのであれば要注意(?)です。

 

 

 

 

 

 

直前まで雨が降っていたためにぬかるんでいましたが、

中央公園や源氏山公園以上に高い自然度で

私のようなタイプにはまさにうってつけのスポット。

この先、真夏→秋と季節が移ろうに連れて

見られる昆虫の数・種類なども増えていくことでしょう。

 

 

 

 

 

円覚寺などの北鎌倉界隈が見下ろせる

展望スポットもあります。

 

 

 

 

 

ヤブキリの幼虫。大分大きくなってきました。

この時期であれば素手で捕まえても問題ナシ。

(大人の個体は肉食傾向が強いので下手すると流血します)

 

 

 

 

 

帰る途中にも、道端の植物を観察。

ちょうどユキノシタが開花期を迎えていました。

この先、鎌倉は道端でも各種アジサイが開花し

最も散策のし甲斐あるシーズンに突入します。

 

 

 

最後になりますが、上記の山崎・台峯緑地につきまして

この日は時間があまりなく雨上がり直後だったので

昆虫の類はほとんど見られませんでした。

そこで後日、天気のよい時に私1人で足を運んでみましたので

そちらの様子を次の更新分で紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年6月19日(日)に開催いたします。

 行先は「舞岡公園(予定)」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。