まだケ〇シが降ってきた方がマシなのかもしれない(生田緑地) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

秋ヶ瀬公園ミドリシジミが撮れなかった件で未練たらたらだったため、

この日は最初にミドリシジミを撮影・登録したスポット 生田緑地へ。

ハナショウブの開花期だったほか、フリマやキッチンカーなども出店。

面白そうなものを見つけたのでちょっと買い食いしてみました(右写真)。

結構美味でしたし、甘さ控えめでした。

 

 

 

 

 

 

オカトラノオ(左)が開花し始めていたほか

ヤマモモが結実していました(右)。この実は甘酸っぱくて美味です。

いずれも郊外の公園では珍しい植物ではありませんが

(ヤマモモは都心部で街路樹として使用されることも多い)

夏らしい気候になってきたことを実感します。

 

 

 

 

 

シマサシガメです。大きさ比較用に指を添えてみました。

見ての通りの指先サイズですが、うっかり口元に手を出せば

名前の通り口吻で刺されます。↓

 

 

 

 

 

可能な限りクローズアップしてみると

丸まった口吻がしっかりと確認できます。

これで刺されると激痛が走るらしいので

迂闊に手は出さない方がいいでしょう……。

 

 

 

 

 

飛ぶ、オオシオカラトンボ

シオカラトンボも出始めている昨今ですが

既に真夏が本場の本種も出現しつつあります。

 

 

 

 

 

 

ミドリシジミを求めてハンノキ林へ。

そういえばここに咲いていたスズランみたいな花(右)

一体何なんでしょう? ちょっと識別できませんでした。

ご存知の方いらっしゃいましたら教えてくださいませ。<(_ _)>

 

 

 

 

 

ブラブラしていたら、木の幹に何やら怪しいものが。

遠目で見る分には木の枝が引っかかっているか

それでなければ巨大なコウガイビルかと思いましたが……↓

 

 

 

 

 

正体は、久々のシマヘビでした。

アオダイショウが木登りできるという話は聞いていましたが

シマヘビもできたのは思わなんだ……。

ちなみにこの後、地上にいた「何か」に狙いをつけ

音を立てて飛び降りていきました。(藪に入ってしまい追いかけられず)

 

しかし木登りできる上に飛び降りることも可能ということは

運が悪いと森林浴中に上空から降ってくる可能性もあるということか?

それはさすがに心臓が止まるかもしれないのだが……。

 

 

 

 

 

 

ヒメギス(左)とヤブキリ(右)に遭遇。

ヤブキリはまだ成虫ではないかな?

しかし、もうタンポポの花粉を食べる段階ではないはず。

そろそろ肉食傾向が出てくるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

この日何度か遭遇したビロードカミキリ

地面を歩いていた個体を捕まえ、手に乗せてみました。

ビロードツリアブやビロードコガネなどと同じく

体表はまるでビロードのような質感だったりします。

 

とは言え、現地で撮影した時には種名がわからず

後で図鑑で確認したんですけどね(汗)。

ちなみに新顔ではなく、過去に撮影記録がありました。

 

 

 

 

 

少し大きめの蛾で、こちらは新顔。

オオアヤシャクといいます。

 

遭遇率・・・2 (希少種というわけではないらしい)

インパクト・・・4 (サイズは大き目で白く、目立ちやすい)

美しさ・・・3 (お洒落な模様で、蛾の中ではきれい)

俊敏性・・・3

知名度・・・1 (図鑑見ないとわからないし、明日まで覚えているかも不明)

 

よく見ると翅の模様が波状で美しく

とまり方もチョウのそれのように見えます。

蛾の仲間は種類が多く、まだ新顔登録できていないものも多いですが

今後も行く先々で新顔に遭遇するかと思われます。

 

 

 

 

 

そして、かなり遠方ではありましたが

どうにかお目当てのミドリシジミにも遭遇できました。

木の枝を歩いて移動していましたが……何をしていたのか?

翅を開いていなかろうと、ちゃんと存在を確認できたのが嬉しいです。

(何分、秋ヶ瀬公園ではケ●シの洗礼という酷い目にあいましたので……)

 

 

 

 

 

翅を開いてくれたけど……違うだろ方向が(汗)。

ちなみにちらとだけ表側が見えたのですが

どうやらメスだったらしく、地味な配色でした。 じゃ、いいや

 

この日撮れたのはこの1頭だけだったのですが

近くに同じく昆虫狙いらしいカメラマンがいて

ミドリシジミがいたか確認してみたところ

「いっぱいいたよ」とのことでした。

実際、写真も見せてもらいましたので

どうやら本当にたくさんいた模様。

見つからなかったのは時間帯の問題か

それとも私の探し方がザルなだけなのか……。

 

 

 

 

 

こちらも久しぶりに撮影するキイロトラカミキリです。

樹木の数・種類が豊富な生田緑地では

カミキリムシもまた数・種類共に豊富な模様。

 

そういえば大分前にミドリカミキリを撮ったことがありますが

また会う機会があるんだろうか?

 

 

 

 

 

 

大人しくてほとんど動かなかったので

正面からも撮ってみました。いい顔です。

あまりサイズの大きいカミキリムシではないですが

樹皮を嚙み切れる鋭い顎は健在です。

 

 

 

 

 

帰りがけに、向ヶ丘遊園駅前の植え込みにて。

ヤマトシジミのいる風景です。

都会でもお馴染みのカタバミを食草とするヤマトシジミは

都心部でも広範囲に生息し、普通に観察できるシジミチョウ。

どこにでもいるからこそ、逆に愛おしくなることがあります。

 

 

 

 

【6/13 生田緑地で撮影した生きもの】

鳥類・・・ウグイス、ガビチョウ、ツバメ

昆虫類・・・アメンボ、イオウイロハシリグモ、オオアヤシャク、オオシオカラトンボ、カマキリの幼虫、キイロトラカミキリ、キタテハ、キマダラセセリ、クロウリハムシ、クマバチ、クロヒカゲ、コミスジ、ササグモ、サトキマダラヒカゲ、シオカラトンボ、シマアメンボ、シマサシガメ、スジブトハシリグモ、ダイミョウセセリ、タンザワフキバッタ、ツバメシジミ、ナナフシ、ニジュウヤホシテントウ、ハエトリグモの一種、ヒカゲチョウ、ヒメギス、ビロードカミキリ、ベニシジミ、ミドリシジミ、ムシヒキアブ、ムラサキツバメ、モンシロチョウ、ヤブキリ、ヤマサナエ、ヤマトシジミ、ヤマトシリアゲ

その他・・・シマヘビ、ニホンカナヘビ、ミスジマイマイ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2021年7月17日(土)18日(日)に開催いたします。

 (19日はお休みとさせていただきます。ご了承ください)

 行先は「天神島(神奈川県横須賀市)」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらをご覧ください。

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。