【6月の講座ご案内】酒匂川河口と大磯で、コアジサシとアオバトに会いましょう! | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

4月・5月と第3週に講座『首都圏生きものめぐり

開催してまいりましたが、現在6月の講座参加者を

募集しております。行先はコアジサシの繁殖地として有名な

酒匂川河口域と、時間を見てアオバトの飛来する

照ヶ崎海岸(大磯町)にも向かう予定です。

(上の写真は酒匂川河口域です。中州にはウミネコが飛来しています)

 

 

 

 

 

絶滅危惧種として知られるカモメの仲間 コアジサシ

しかし繁殖地においては決して数の少ない鳥ではありません。

ここ酒匂川の河口域では毎年のように中洲に営巣し

繁殖行動を行うコアジサシの集団が観察されています。

 

岸辺からは少々離れた位置にいますので、

もし双眼鏡等をお持ちの方は、ぜひご持参ください。

また、飛んでいる個体も多数観察できますので

そちらは肉眼でも十分に見ることができます。

時には、結構な集団で飛び回ることも……!

 

 

 

 

 

運が良ければ、求愛行動が観察できるかも?

オスがメスに魚を持ってきてアピールしているところです。

これはカワセミなどでもよく見られる行動ですね。

 

 

 

 

 

河口域といっても結構広いのですが

中州から、海と接する最河口まで満遍なく分布しており

写真は2020年、本当に海近くで撮影したものです。

この年は長雨で川がかなり増水しており

中洲の面積がかなり狭まっていたのですが

それでも残った足場を活かして元気にしておりました。

 

また、荒波が押し寄せる中でも俊敏に跳び回っており

野鳥のたくましさを改めて実感しました。

 

 

 

 

 

 

海近くだけに、河川敷にはカニが出没することも。

同時に広い緑地帯にもなっているため、

昆虫もそこそこの数・種類が観察できます。

(左:ベンケイガニ 右:ハグロトンボ

 

 

 

 

 

中洲はコアジサシのみでなく、

ウミネコなど他のカモメの休憩地にも利用されます。

これらのよく知られたカモメたちに比べると

コアジサシは二回りほどサイズが小さいので

中洲でジッとしているとなかなか見つけられないかも?

現地にて、探し方などもレクチャーいたします。

 

 

 

 

 

続きまして、こちらが照ヶ崎海岸です。

大磯町の一角、ほんのわずかな岩場なのですが……。↓

 

 

 

 

 

夏になると毎年ここにアオバトという

緑色のハトが群れを成して飛来します。

大体15分置き……くらいでしょうか?

 

 

 

 

 

岩礁に降り立つアオバトたち。

これでも氷山の一角で、多い時には20羽以上が一気に降り立ちます。

 

 

 

 

 

控えめながら美しい緑色が目を惹くアオバト

彼らの目的は「海水」です。岩の窪み等に溜まった海水を飲んで

ミネラル分(つまり塩分)を摂取しているらしく

尾羽などにつけて巣(山の方にある模様)に持ち帰ることも。

こうした行動を1日に何回も繰り返しているのです。

 

砂浜でジッと待機し、飛来するのを待ちましょう。

(多い時には5分置きくらいで来ることもあります)

 

 

 

 

 

大磯駅前にて。アオバト飛来地として有名なためか

街のマスコットキャラクターのモチーフにも使用されています。

 

 

東海道線で2ヶ所を巡るという濃密なツアーとなります。

興味をお持ちいただけましたら、ぜひこちらよりお申し込みください。

(お申し込みの際には、6/19(土)または20(日)

いずれか参加希望の日にちをご記入ください)

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2021年6月19日(土)20日(日)に開催いたします。

 行先は「酒匂川河口&大磯 照ヶ崎海岸」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらをご覧ください。

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。