【小記事】噂以上(夜の本厚木駅前) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

ちょっと仕事で本厚木まで来たのですが

17時過ぎた頃、駅前の街路樹から

ギャアギャアギャアと鳴き声が……。

 

 

 

 

 

トップ写真の向かって左側の木。

鳴き声で察しはつきましたが、

ムクドリの群れが「ねぐら入り」していました。

(要するに皆で集まって眠りに来たということ)

 

中央上に1羽だけ顔を見せている個体がいますが

あとはもう寝の態勢に入ってしまっており、顔が見えません。

ちなみに上の写真はもちろん氷山の一角。

この木1本に全部で何羽止まっているのか?

いやぁ……とても数えられません。 発狂したいなら話は別だが

 

 

 

 

 

対する右側の木ですが、こちらにはハクセキレイの集団が。

写真に写っている白い塊がすべてそう。

この木に関して言うならムクドリより数は少なく

加えてお上品なのか、喧しい鳴き声も発していなかったので

ムクドリほどのインパクトはありませんでした。

この木に限っては。

 

 

 

 

 

駅前からバス停に向かう途中の街路樹。

もうこの時点でアレなのですが

何?もっと間近で拝みたいと?

 

 

 

 

 

ヒェッ!

 

こういう木がまだ他にも何本かありました。

駅前だけでも一体何羽生息しているのか?到底計り知れません。

本厚木の駅前がハクセキレイのねぐらになっているという話は

鳥好きの間ではそこそこ有名な話ではありましたが

実際に見てみないとその圧倒的なインパクトは伝わらないでしょう。

無論、私の写真なんかでも満足には伝わりません。

機会があったら一度見に行ってください。百聞は一見に如かずです。

 

調布駅前でも確かにハクセキレイの群れを見かけましたが

ここまでは多くなかったはず。近くに大きな川がありますので

彼らにとっては過ごしやすい場所なのかもしれません。

 

 

 

 

 

ちなみにハクセキレイが人の暮らす場所の近くで

集団でねぐら入りする理由は諸説あり、一番有力なのは

天敵であるカラスからの襲撃対策と言われているようです。

他にも色々な説があるようなので、興味があったらググってプリーズ。

(確実に「これだ」と言い切れる説はまだないみたいです)

 

いずれにしても偶然などではなく、野鳥 ハクセキレイとしての

生き残り戦略の一環であることは間違いないでしょう。

ある意味では生き残るために、人を利用していると言えそうです。

 

 

 

 

 

近くのビルにもハクセキレイがたくさん。

多分、見えない所にもっとたくさん隠れているものと思われます。

 

 

 

 

 

その結果、こうなることは避けられず。

まあ、本気で「自然共生社会」とやらを目指すのであれば

このくらいは許容するしかないような気もしますが。

毎朝掃除されている方々、本当にありがとうございます。

 

 

そういや私のねぐら(戸田市)ではこういう所はあるんだろうか?

あんま夜間に出歩かないのでよくわかりません。

セミの発生地はありますが……。