早く鎌倉めぐりに行きたい(戸田市内/戸田ボート→笹目橋→氷川町→妙顕寺) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

再び戸田市内の散策レポートです。今回は浮間公園方面ではなく

荒川の土手をさかのぼって笹目橋方面まで向かいました。

 

上みたいな写真を投稿するとまるでベネチアか何かのように

ウォーターフロントな町に見えてしまうかもしれませんが

残念ながら(?)そこまでではなく……。ただ、いくつかの水路はありますし

南西部で荒川と接しているので、水辺の町といえばそうなのかもしれません。

 

 

 

 

 

戸田ボートにいたお馴染みのヨシガモ

後からなのが甚だ残念ですが、羽ばたいた瞬間です。

頭部だけでなく、羽の付け根にもメタリックグリーンの部分があります。

 

 

 

 

 

同じく戸田ボートにいたスズガモの集団。

こちらも冬鳥として飛来しているものなので

ヨシガモ共々、さすがにそろそろお別れかなと思っております。

(と、数週間前から思っている割には大分残っている気もしますが)

 

 

 

 

 

戸田ボートにあった、どえらく急な階段

お年寄りはこんなところ絶対に登れないので

素直に迂回しましょう。ガーン

 

 

 

 

 

競艇場の目の前にいたハトたちの中に、1羽だけ白味の強い個体が。

鎌倉の八幡宮にいるような真っ白なハトではありませんが

グレーのドバト集団の中にいると非常によく目立ちます。

 

 

 

 

 

土手を降りたところ。荒川に面した船着き場です。

あくまで災害時の緊急輸送手段として使っているものらしく

ここに遊覧船が止まるわけではないようです。

 

 

 

 

 

 

河川敷。地平線が見えそうなほどの真っ平で長い道。(左)

ふと対岸に目を向けると、河岸にヨシ原が確認できます。(右)

 

荒川の河口にはあの葛西臨海公園があり、そこにはヨシ原があります。

毎年ではないですがあそこにはチュウヒが飛来しますので

もしかしたらこちらのヨシ原に来ることもある……かもしんない(弱気)

 

 

 

 

 

荒川親水公園。戸田競艇場の建物の目の前にあります。

それほど広い公園ではなく、遊具もないからか人の姿は全くありません。

(明言は避けますがちょっと治安的な意味でも不安がありましたので)

 

最近、公園に親子連れが密集することが問題視されていますが

あれの最大の要因は、やはり「遊具」によるところが大きい気がします。

実際、浮間公園にも子供向けの遊具が多数あり、

人はその周辺とサクラの周りに集中していたように見えました。

(テニスコートなどの運動場は閉めていました)

 

とは言え、遊具が問題になっているのはあくまで今のこの状況だからであり

平時にはやはり高い集客力を発揮します。残念ながら「生きもの」よりも。

ゆえに、期間限定の使用禁止はともかく「撤去」はお勧めできません。

 

 

 

 

 

と、公園内でタンポポなどを探してぶらついていると

小さな虫が私に体当たりし、その勢いで地面に墜落しました。

死んでいるように見えるかもしれませんが、ちゃんと無事(?)です。

 

これは一体何なのか?↓

 

 

 

 

 

起き上がった後、地面でジッとしていてくれたので

極限までクローズアップしてみました。

見ての通り、妙に盛り上がった胸部背面と腹部が鮮やかなオレンジ色。

前回記事に登場した「ケバエ」の一種で、候補に挙がっていた2種の1つ

メスアカケバエメスで間違いありません。

こんなの登録してどうするのか?という思いも拭えませんが

まあ、ここは平等に新顔登録させていただきましょう……。

 

遭遇率・・・4 (この時期の公園・草原では普通に見られます)

インパクト・・・2 (一般的なハエよりも大きめ)

美しさ・・・2(オレンジの部分は鮮やかですが、やっぱハエなので)

俊敏性・・・4(風条件などにもよりますが、なかなか止まってくれません)

 

 

ハチやシオヤアブなどによく似ているので

「刺しそう」なイメージがありますが、そういう攻撃手段はなく

人にとっては不快に感じる人はいても至って無害な存在です。

ただ、幼虫が大量発生すると相当グロいので(画像検索は自己責任で)

カブトムシやチョウ、カマキリのような立ち位置を担える未来は

未来永劫当分来ないと思われます。m(_ _)m

 

なお、先日撮影したのがメスアカケバエかどうかは、まだ判断しかねます。

まだハグロケバエの可能性がありますので……。

 

 

 

 

 

戸田競艇場の建物内。今は休館中につき使われていませんが

最近ここにボーネルンドの子供用の遊び場が作られたと聞きます。

事態が収束したら一度見てみたいものです。

 

 

 

 

 

上記の荒川親水公園を、土手の上から。

一休みできるようなベンチも設置されていますが

やはり利用者の姿は見当たりません。

 

 

 

 

 

笹目水門。間近で見るとかなり大きく、ポケGOのジムにも指定されていました。

この水門から水路をずっと遡っていくと北戸田駅に辿り着くそうです。

 

 

 

 

 

トンネルの上に作られた公園。

ここには遊具の類は設置されていないためか、

これまた人の数は少なめでした。

 

 

 

 

 

上記の公園に咲いていたタンポポ(セイヨウタンポポ)に

ニッポンヒゲナガハナバチが飛来していました。

ちなみに、ここまで極端に触角が長いのはオスの特徴。

メスはもっと短く、ぱっと見ただけではミツバチと区別がつきません。

 

外来種問題は我々のような人間にとっては避けて通れない件ですが

昆虫にとっては花粉や蜜さえ入手できれば「出どころ」は気にならないようです。

 

 

 

 

 

吸蜜するニッポンヒゲナガハナバチ♂をクローズアップ。

口吻を花に差し込んでいるのがよくわかります。

こういう場面に興奮するこの心理……なかなかご理解はいただけません(汗)。

 

 

 

 

 

 

こんな看板が設置されていました。三十景とありますので

恐らく同様の看板が下流域に30ヶ所設置されているのでしょう。

看板にはイラストマップが設置されていますが

この内容が結構「攻めて」います。(右写真)

 

 

 

 

 

笹目橋まで行くと時間が掛かりすぎるので、引き返して戸田競艇場に。

競馬もそうですが、無観客ながらレース自体はやっている模様です。

ただしこの日はレースの日ではなかったので、恐らく練習中でしょう。

 

 

 

 

 

笹目水門から川を遡ります。道中、プランターに目をやると

恐らくプリムラと思われる花(右手前の赤やピンクの方)がちらほらと……。

 

3月に発売したうちの雑誌でサクラソウとプリムラの特集を組んだたため

今も街歩きなどの際に継続的にプリムラの情報を集めているのですが

この植物、暑さと湿気に弱いらしく(もちろん例外もあるそうですが)

プランターならまだしも関東平野だと地植えにはあまり適さないそうです。

 

 

 

 

 

ある程度川を遡ったところで、東方向に曲がって自宅に向かいます。

写真は道中で通りかかった新曽氷川神社(逆光で写りがイマイチ)。

社殿の鈴の緒は、残念ながらこういうご時世もあって

不特定多数が触れないよう、一時的に撤去されていました。

 

 

 

 

 

 

また、この新曽氷川神社に隣接する形で、花のある参拝路(?)が設けられています。

左写真に「オープンガーデンとだ」という看板が写っているのが非常に興味深い。

ここもそういう“一般公開している住宅(?)の庭”という立ち位置なのでしょうか?

あと「本日の見学はご遠慮ください」などとも書いてありましたが

特に囲いも仕切りもない中、こちらもどう受け止めればいいのやら……(汗)

 

右は、誘引せずにこんもりと仕立てたモッコウバラ

「つるバラ」というイメージが強いですが、バラはあくまで「木」であり

朝顔やクレマチスみたいに何かにもたれかからないと生きられないわけではないので

何にも這わせなければこうやってコンパクトにまとめることもできるのです。

 

 

 

 

 

 

処変わって、ここは妙顕寺(みょうけんじ)。入口は車の多い中央通りに面していますが

中まで入っていくと都会な雰囲気はまるでなく、至って静か。

こうして写真だけ見ると、それこそ鎌倉の寺社にいるかのようです。

 

お寺自体も、鎌倉時代の日蓮上人に縁があるとか。

(というか日蓮が生きていた時に建立された日蓮宗のお寺)

右写真の像も、もちろん日蓮上人のものでしょう。

 

日蓮上人縁のお寺は、毎月参加している「花をたずねて鎌倉歩き」でも

散策中によく訪れます。残念ながら事態が収束しないため、

もう3月中旬からずっと鎌倉市街地は避けており、江の島にも足を運べず、

「鎌倉歩き」も4月は中止になってしまったので大分ご無沙汰です。

 

こうして寺社巡りをしていると落ち着く反面、ちょっと空しくもなります。

 

 

 

 

 

境内の周りには高層マンションなども見当たらず、スッキリしています。

自然な草庭ではなく、管理の行き届いた日本庭園という雰囲気です。

 

 

 

 

 

そんな中で見つけたささやかな「自然」とでも言いましょうか、

カントウタンポポをいくつか見かけました。

本当に、戸田市内のあちこちに根付いているようです。ニコニコ

 

 

 

 

【4/14 戸田市内で撮影した生きもの】

鳥類・・・オオバン、カルガモ、カワウ、キジバト、スズガモ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ムクドリ、ヨシガモ

昆虫類・・・ニッポンヒゲナガハナバチ、メスアカケバエ

 

※ポケGOの記録はお休みです