人から離れたい、そんだけ(戸田市~荒川堤防~浮間公園)※後編 | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

前回の続きです。荒川土手から浮間公園へ。

実はほぼ直結しているルートもあるのですが

今回は少し外れた住宅街を歩きました。

 

街路樹はハナミズキです。

ちなみによく似ていることで有名なヤマボウシとは

写真のように花弁の先がくるっと丸まっていることで識別できます。

(ヤマボウシは尖っています。また、開花期もハナミズキより遅くなります)

 

 

 

 

 

浮間公園ではちょうどツツジが開花期を迎えていました。

カラーバリエーションが豊富です。青紫色のものまであります。

 

 

 

 

 

ナミアゲハが吸蜜に訪れていました。

前編で紹介したキアゲハとの違いは、前翅の黒い紋の有無。

また、名前の通りあちらの方が若干全体的に黄色味を帯びていますが

微々たるものですし個体差もあるので、

やはり黒紋の有無で見分けるべきでしょう。

 

 

 

 

 

前回の浮間公園の記事で紹介した、公園管理センター前の『メダカの家』

水槽前に飾られているプランターがサクラソウに変わっていました。

サクラソウは荒川近郊にかつて自生していた植物。

浮間公園では毎年必ず「さくら草祭り」が開催され

愛好家の鉢の展示などが行われていたのですが、今回は案の定中止です。

 

 

 

 

 

 

なお、園内の一角にもサクラソウは地植えされています。

フェンスで仕切られているので触れたりすることはできませんが

(そもそも基本的に手で触れるべきではないのでしょうが)

最近のスマホなら十分きれいに撮影できる距離です。

 

 

 

 

 

花壇ではアネモネも開花。キンギョソウやヒナギク等と組み合わせています。

ただ、こちらの花壇ではチョウやハチの類はあまり見られません。

土手と違い、蜜源はともかくとして食草があまりないため、

なかなかこちらの方までは来られないのかもしれません。

(ハチの類はやはり嫌がる人も多いでしょうが)

 

 

 

 

 

園内のカントウタンポポです。セイヨウタンポポに圧されていますが

ちゃんと生きているところには生きています。

 

しかし、そろそろシーズンも終わりでしょう。

GWが終わった頃には、もう花は見られなくなっているかも。

 

 

 

 

 

近くに来ていたオナガ。集団性の高い鳥で都会にもよく進出し、

戸田市内でも通勤ルートなどでよく見かけます。

 

 

 

 

 

頭の黒いユリカモメ(左)に、腹が黒そうな表情のホシハジロ(右)。

で、それを撮影する俺は心の底まで真っ黒け。

 

 

 

 

 

飛翔するユリカモメ。ただ、それより何より気になるのが奥にいる来園者。

公園としてはお花見などを自粛するよう強く要請しているのですが

なぜかビニールシートを敷いてお花見してしまう方がちらほらと。

また、集団で固まっておしゃべりしている方も多数いらっしゃいました。

公園側も危機感を感じたのか、人が多くなりすぎていることをアナウンスし

集団にならないよう呼び掛けていましたが、それでも動かない方が多数。

 

少々きつい言い方になるかもしれませんが

こうした方々は「3密を避けろ」という要請の「文言」だけを見て

なぜ3密環境を避けなければいけないのか」

ご自分で考えていないのではないかと思われます。

 

密環境を避ける理由は、言うまでもなく人から人への接触・飛沫感染を防ぐためです。

ならば風通しのいい屋外であろうと、近距離でくっちゃべっていれば唾が飛び

感染する可能性が高まるのは当たり前。これは科学の知識などなくとも

政府・省庁の発表やニュース等を見て「自分で考える」ことをすればわかる話です。

そして考えればわかるだけの材料は、厚労省も各メディアも既に2月から多数出しています。

「不特定多数が触っているから、遊具に触れたら手を洗わなくてはいけない」

「ゴミ収集の方が感染しないよう、マスクは袋等で包んで捨てなきゃいけない」

こうした論調は一見最近ようやくメディアに登場したように感じるかもしれませんが

いずれもウイルス感染とは如何なるものかを「自分で」考えれば、

遅くとも3月初頭の段階で見当がつくことではないでしょうか?

それが正しく怖がるということです。

 

今後、仮にこれで公園内でクラスターが発生した場合、

「話が違うじゃないか!」「政府やマスコミは嘘つきだ!」

「ニュースでダメって言ってないじゃん!」「あのニュースキャスターが人類を~♪ry」と

彼らは喚き立てるのでしょうか? そして、外野は公園を封鎖しろと吠えるのでしょうか?

正直、安全を熟慮しながら利用している方々には堪ったものじゃありません。

 

すみません、楽しい情報を伝えたい気持ちはあれど

これだけは言っておきたかったものでして。(誰も他に言わないだろうし)

 

 

 

 

 

とはいえ、常に同じ屋根の下で濃厚接触せざるを得ない家族なら

この場で顔を合わせて談笑してもリスクに大差はないかもしれません。

「お友達同士」が問題なのだろうなと感じますね。

(つまり井戸端会議は厳禁と考えられます)

 

 

 

 

 

 

公園を後にし、再び土手へ。

このまま再度歩いて戸田の方に戻りました。

 

右は、橋の上から見かけたカンムリカイツブリです。

やはり今冬(はもう終わりましたが)は遭遇率が高い気がしますね。

 

 

 

 

 

戸田市側の河川敷。俯瞰で見ると人はそれなりに多いようですが

さすがに一定以上の距離は保っていますし、ほとんどマスク着用です。

テント型のシートが密環境を作りやしないかと少々気になりますが

家族のみでの利用ならあまりリスクは変わらない……のか?

(ちょっとその辺りは判断しかねますね)

 

 

 

 

 

なお、戸田市内に限ったことではないのかもしれませんが

フェンス等で仕切られたり利用申請の必要な運動場などは

軒並み使用できないようにしているみたいです。

 

妥当な判断なのは間違いないでしょうが

ここが使えなくなったことで、空いている公園方面に人が流れ

かえって人口密度が増してしまう可能性もゼロではない……など

なかなか一筋縄でいくものでもないので、役所の皆さんも大変でしょう。

ところで最近の子供はゲームばかりで外で遊ばないとかいう論調が面白いほど見事に消えましたね

 

 

 

 

 

道中で見かけたカマキリの卵のう。

恐らくチョウセンカマキリのものではないかと思われます。

写真だとわからないでしょうが、実は同じ枝に2つ卵のうがありました。

 

そろそろ「ふ化」する頃かもしれません。

(もしかしたら今すでにしているかもしれません)

 

 

 

 

 

戸田市内。例の戸田競艇場まわりの桜並木です。

こちらでは前回訪問時に続き、お花見している輩はいませんでした。

 

 

 

 

 

………

 

 

 

 

 

濃厚接触(口)

しかもディープキスと見た

 

 

 

 

 

濃厚接触(下半身)

 

まあ、春ですからね(棒)。

鳥がキスするシーンっていうのは初めて見ました。まるで人のよう……。

 

 

 

 

 

ヨシガモもまだ残っていました。この日観察できたのは1つがいだけでしたが

3日後くらいに再訪問した際には、もう1つがい確認しています。

しかし、さすがにもうそろそろお別れかもしれません。

 

 

 

 

 

その後、駅前のケーキ屋さん「パティスリーローブ」

初めてケーキを買い、帰宅しました。

イチゴのムースです。大変美味でした。

こんなご時世ですが元気に営業されているようで、応援しております。

 

 

 

ケーキ屋さんで人の温かさに触れた一方、

最近、正直テレビやネット、新聞記事等を介して否応なく届いてくる

汚い「文句」と、日常的にそれを吐かないと意思疎通できない連中に

ほとほと愛想が尽き、最近はニュース等を見る回数も大幅に減らしました。

が、それでもちょっとした隙間から「文句」「悪口」は流れ込んできます。

それこそまるで見えないウイルスのように。

 

私としては、こうしたご時世でも近所で楽しめる生きものの情報を届けたく

近場に限られたものの積極的に散策し、ブログにアップしてまいりました。

ただ、本音を言うなら恐らくずっと

「自分も含めた“人間の世界”から離れたかった」んだと思います。

それくらい、人様の悪口や嘲笑に執心する連中が嫌になりました

こうまで荒んだのは散々耳にしてきた横行する悪口の「積み重ね」が原因で

正直、コロナは1つの切っ掛けに過ぎません。

 

この先、検温はもちろん、マスク着用や手洗い・消毒は引き続き徹底しますし

仕事であろうとも、熱があれば決して外に出ないことを徹底しますが

どこぞのバカのごとく汚い文句や悪口を言わない野生動植物と一定以上触れ合わないと、

コロナに感染する前に私の頭がどうにかしそうなので

完全な外出自粛はしないつもりです。

 

ちょうど、押谷教授がテレビ(再放送)で人と人との接触を避けろと仰っていましたが

今は正直、言われなくとも人と接触したくないです。

 

 

 

申し訳ありません。これだけは吐き出しておきたかったもので

反感を買うかもしれないことは承知の上で書かせていただきました。

(推敲を重ねた上での書き込みです。後悔はしません)

 

 

 

 

【4/11 戸田市~荒川堤防~浮間公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、オオバン、オナガ、カルガモ、カワウ、カワラヒワ、カンムリカイツブリ、キンクロハジロ、コサギ、シジュウカラ、スズガモ、ハクセキレイ、バン、ヒドリガモ、ヒヨドリ、ホシハジロ、ムクドリ、モズ、ユリカモメ、ヨシガモ

昆虫類・・・キアゲハ、キタキチョウ、キンケハラナガツチバチ、セイヨウミツバチ、ツバメシジミ、ナミアゲハ、ニッポンヒゲナガハナバチ、ニホンミツバチ、ハグロケバエ(メスアカケバエ?)、ベニシジミ、モンシロチョウ

その他・・・アカミミガメ、メダカ(飼育)

 

 

【4/11 戸田市~荒川堤防~浮間公園で捕獲したポケモン】

アチャモ・・・2

アノプス・・・1

イーブイ・・・2

ガーディ・・・1

カブト・・・1

キャモメ・・・2

ケイコウオ・・・1

タネボー・・・4

ナマケロ・・・1

ピカチュウ・・・5

ポカブ・・・4

マメパト・・・1

マリル・・・5

ミズゴロウ・・・1

メリープ・・・22

ラッキー・・・4

リリーラ・・・1

 

<総括>

本来レア度の高いメリープが多数出現するなど、

何らかの補正がかかっていることがわかります。

それと別にポケGOを室内で楽しめるよう、色々な工夫をしている模様。

くわしくは公式ブログなどをチェックしてみましょう。