【新年のご挨拶に代えて】ある意味、23区最強のスポット(浮間公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

少し遅くなってしまいましたが、

新年明けましておめでとうございます。

今年も首都圏の方々に足を運び、

生きもの情報をお届けしたいと思いますので

何卒よろしくお願いいたします。

 

新年のご挨拶もかねて……ということで

最初は軽めに、浮間公園の小記事をお送りいたします。

ちょうどカモのシーズン。飛来数は先日お送りした都内のカモ場と比べても

池の面積の割に明らかに密度が高く、特にホシハジロの数が多いです。

 

 

 

 

 

次点がキンクロハジロ……でしょうか?

ここは海から大分離れていることもあり

類似種のスズガモはまず観察できません。

 

数年前、ここにアカハジロという超のつくレア種が飛来しましたが

その時は近似種であるホシハジロの群れの中に紛れ込んでいました。

 

 

 

 

 

 

カモメはほとんどがユリカモメで、一部ウミネコが紛れ込んでいます。

手すりやフェンスなどに乗っかってくることも多く、常に賑やかです。

 

 

 

 

 

この日は風も強くて寒かったためか、

物陰で羽を膨らませて堪えているハトの姿が。

ちなみにこれは12月22日の姿です。

このあと28日にも訪れたのですが、その時にも似たように複数で蹲っていました。

 

 

 

 

 

浮間公園では、その日確認できた野鳥の一覧が

ホワイトボードに記載されています。

来園者の方が自由に書き込めるらしいので、

もちろん多少信憑性が怪しい面もありますが

1つの参考にはなりますね。

 

そんなボードに、気になる鳥の名前が。

アメリカヒドリ?この公園にも来ているのでしょうか?

 

 

 

 

 

アカハジロがホシハジロの集団にまぎれていたように

アメリカヒドリはヒドリガモと行動を共にしているもの。

この日も風車の下で食事をしている集団を見かけましたが

果たしてアメリカヒドリの姿は……?↓

 

 

 

 

 

おお!いましたいました。それらしき個体が。

(まだ羽の色が変わりきっていなかったようですが)

食事中の集団とは少し離れたところにいましたが

通常のヒドリガモではこんな配色にはならないはずです。

 

この公園、前にもお話しましたとおり

駅からのアクセスがよく(浮間舟渡駅から徒歩1分)

起伏が少なくて広過ぎないので歩きやすく(ぐるっと回っても30分かかりません)

そのくせ鳥との距離が近くて撮影しやすい割に

レア度の高い生きものが結構な頻度で現れる、かなり優秀なスポットです。

 

もし「都内で初心者でも楽しめる鳥見スポットを案内してくれ」と頼まれたら

自分なら間違いなくここをおススメしたいと思います。

 

 

 

 

 

これは12月28日の様子です。打って変わって晴天となったこともあり

カモのいる風景も見栄えがします。数も増えたかもしれません。

 

 

 

 

 

左手前にオナガガモが、石の上にユリカモメコサギがいます。

多様な水鳥がこれだけわっと集まる姿は、まさに圧巻です。

北の果てとは言えどここも立派に東京23区の一角(北区です)。

都内のカモ場としては最も優秀かもしれません。

 

 

 

 

 

コサギ(左)とダイサギ(右)。

この他にはサンクチュアリがゴイサギの住処になっています。

そして夏にはシンボル種とも言えるササゴイが飛来し、繁殖を始めるのです。

 

引き続き、今年も春夏秋冬と追いかけていきたい公園です。

 

 

 

 

【今日のカワセミ君】

28日に撮影したカワセミ……なのですが

如何せん太陽の位置がアレだったもので真っ黒に(汗)。

先日の泉の森で撮ったものとの差が……。

 

 

 

【12/22&28で撮影した生きもの】

アオサギ、アメリカヒドリ、ウミネコ、オオバン、オナガガモ、カルガモ、カワセミ、キンクロハジロ、ゴイサギ、コサギ、ダイサギ、ハクセキレイ、ハシビロガモ、バン、ヒドリガモ、ホシハジロ、マガモ、ユリカモメ