“五感で楽しめ”と簡単に言うけど……(新宿御苑) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

いや、自然体験の話です。

環境省も「五感で学ぼう!自然体験プログラム」なるものを提唱していて、

実際関東でも、その手の体験教室はよく開かれているんですよね。

里山系の公園とかで、昆虫に触れたり、野草で料理を作ったり……。

 

ただ、そうしたものはあくまで期間限定の“イベント”であって、

365日の中で体験できるのはせいぜい1日から数日といったところ。

かといって、各公園でその手のイベントを渡り歩いていては

時間が(場合によっては金も)いくらあっても足りないんじゃないでしょうか?

 

でも、自然の面白さを体感するだけならば、

何も遠出したりイベントに参加しなくても

都心部の公園で十分股間五感を通じてやれるんじゃないか?

こうして何年も首都圏の公園・緑地を歩いて写真を撮っている内に

ふと、そんなことを感じる瞬間が多々あります。

 

 

 

 

 

それは、新宿御苑でも同じこと。

最近入園料が値上げされてハードルが若干上がりましたが

まとまった緑と豊富な花、そして水鳥の集まる池など

動植物とそれらの集まる環境が多岐にわたるので

山手線沿線ゾーンでは屈指の優秀なスポットなのではないかと感じています。

 

写真はアオジ。森が深いためか飛来数が多く、

里山系の公園さながらにかなり近くを「歩く」こともザラにあるので

より「見る」面白さが身近に感じられるんじゃないでしょうか。

もちろん、鳴き声も方々から聞こえるので「聞く」楽しみもあるはずです。

(バードウォッチングスポットの中には、色んな意味で素人には敷居の高い場所も多いので……)

 

 

 

 

 

毎年オシドリの訪れる池には、親子らしきカイツブリも。

 

 

 

 

 

毎年お馴染みのオシドリも、ちゃんと姿を見せてくれました。

ただ、あまりにも遠方過ぎてズームできるカメラがないと厳しく

間違ってもスマホのカメラで鮮明に撮れるものじゃありません。

(ズームしたって上写真のようにくすんでしまうくらい、光が足りません)

 

森を好む性質上仕方ないのですが

少しくらい表に出てきてくれと思うことも多々あります(汗)。

これでは、カメラのない方には「見る」楽しさに繋がらないかも……?

 

 

 

 

 

極限までズームアップしてもコレです。

もうあと5メートル手前に出てきてくれれば鮮やかに撮れるんですが

ここでは大抵こんな写りになってしまいます……。

 

例によって、これでも先代カメラより遥かにマシだったりします(汗)

 

 

 

 

 

 

五感といえば「視覚」「味覚」「触覚」「嗅覚」「聴覚」が該当し

当然食事は味覚に該当します。通常、自然体験で味覚を刺激するとなると

野山の木の実や野草などを食べることを想像すると思われますが

自然度にこだわらず「公園で味を楽しむ」ということならば、

こうして園内のレストラン・食堂で食べるのも該当するといえるかもしれません。

 

実際、このレストラン「ゆりの木」は江戸東京野菜やジビエなどの

ちょっと稀有な食材をいただけるスポットなので、ぜひ一度は寄ってもらいたいところ。

ちなみに右はエゾシカのカレー、左は入口で育てられていた内藤とうがらしです。

 

 

 

 

 

調理においても、環境に気遣った手法を用いているそうです。

レストラン内には江戸東京野菜の件をはじめ、

色々と役立つ情報が掲示されています。

 

 

 

 

 

これはカリンの実。薬用としてのど飴に配合されることが多いですが

硬くて生食には適していないらしく、果物としての知名度は低めですが……。

 

 

 

 

 

 

木の根元に割れたカリンの実が落ちていたので

ちょっと拾って嗅いでみました。落ちて大分時間が経っていたのか

随分傷んでいましたが、香りは甘くさわやかで非常によかったです。

めちゃ甘ったるいツワブキの花と違い(汗)万人受けしそうな香りでした。

 

公園・庭園などでは高い木に生っていることがほとんどなので

こうして鼻を近づけて嗅ぐ機会はあまりないかもしれません。

それだけに落ちている実は、「嗅覚」で自然を楽しむ素材としてはピッタリです。

(当たり前ですが、苑内の木に生っている実をもぎ取ってはいけません)

 

 

 

 

 

もう真冬で年越し寸前だったにもかかわらず、

まだ結構バラの花が残っていました。

ちなみに秋に咲くバラは初夏のものより数が少ない分

花1つの香りが一層強くなるそうです。 前にも同じことを書いたかもしれませんが(汗)

 

 

 

 

 

 

ニホンズイセン(左)にクリスマスローズ(右)など

ツワブキ以外の花も本格的に咲き始めました。

ただ、クリスマスローズの本番は最短でもあと1ヶ月は先。

名前に反して、クリスマスにぶわっと開花することはまずありません。

 

ちなみにフクジュソウは、まだツボミすら見られませんでした。

本格的な開花期は2月に入ってからではないでしょうか?

 

 

 

 

 

落ちた木の実に惹かれるのは、もちろん人だけではありません。

メジロが、風で落ちた枝に集まって実を啄ばんでいました。

ここの林道では野良猫くらいしか危険な天敵はいませんので

こうして安心して地面に降りてこられるのでしょう。

 

 

 

 

 

前にも撮影したことがある、食事中のヒヨドリ

……あーいけない、またこの実の名前忘れました……

 

 

 

 

 

 

シメ(左)とシロハラ(右)にも遭遇しました。

特にシロハラは数が多く、林の中に身を隠していることもありますが

直射日光の当たりにくい林道を重点的に歩いていれば

特に苦労することなくエンカウントできるはずです。

アオジと同様、間近で見て楽しめる「視覚」を刺激する鳥ですね。

 

 

 

今回ここで紹介した一連の散策記録は、普段のものと別に大差はありません。

でも意識してみると、普通に五感を刺激されていることに気づけます。

国とか教育機関とかがかしこまって「大事なこと」だと提唱していると

何となくハードルの高さや説教くささを感じて、敬遠したくなるかもしれませんが(汗)

「ちょっと五感を意識すれば、実はどこでもできること」だと感じてもらえたら幸いです。

そして五感を意識すると、より日々の散策も面白くなるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

ちなみにポケGOでは、ようやくサカキと戦うことができました。

2回目で無事撃破。シャドウサンダーも捕獲成功です。

まあ、ポケGOも1つの新しい公園の楽しみ方……かもしんない。

(五感云々は別としまして)

 

 

 

 

 

【今日のカワセミ君】

オシドリの飛来している池で、1羽オスに遭遇しました。

かなり距離があったので、先日の泉の森の記録と比べると

さすがに鮮明度は二回りほど落ちますね……。

 

 

 

【12/28 新宿御苑で撮影した生きもの】

アオジ、オシドリ、カイツブリ、カルガモ、カワセミ、キジバト、キセキレイ、キンクロハジロ、コゲラ、シジュウカラ、シメ、シロハラ、ツグミ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ホシハジロ、マガモ、メジロ

 

 

【12/28 新宿御苑で捕獲したポケモン】

アサナン・・・1

ウリムー・・・10

クマシュン・・・8

ケイコウオ・・・1

タマアラシ・・・12

デリバード・・・4

ニューラ・・・3

パールル・・・1

ピカチュウ(帽子)・・・3

ホエルコ・・・1

ポカブ・・・36

ミジュマル・・・1

ユキカブリ・・・15

ユキワラシ・・・12

ラプラス・・・1

 

≪総括≫

キャンペーン期間中につき、こおりタイプのポケモンが大量に沸きましたが

一方で対照的な存在であるほのおタイプのポカブの巣になっていたらしく

この日だけで最終形態のエンブオーまで進化させることができました。

相変わらず、狩り場としては優秀なスポットのようです。