焦熱地獄のトンボ捜索記(国営昭和記念公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

台風接近中で外出できないため、こんな時間から記事を書いています。

外出できない休日ほど忌々しいものはありません。

仕事でも入っていたほうがまだマシです(呪)

 

来週は天気崩れないでほしいものですね。

 

 

 

 

 

寒気が被さっているせいか今日はあまり気温が上がりません(エアコン不要)が

この日はとにかく暑かった。恐らく35℃を超えていたんじゃないかと思われますね。

そうした中ではありますが、前回の浮間公園でササゴイを撮った後

その足で昭和記念公園に向かいました。

 

写真だとわからないでしょうが、焼けるような暑さに見舞われています。

(暑過ぎるせいか、芝生広場に人がいませんね)

 

今日は写真がやたら多いのでサクサク進めたいところですが

新顔との遭遇もありましたので大分長くなるかもしれません。

皆様、お付き合いいただければ幸いでございます。m(_ _)m

 

 

 

 

 

今年の初カナブン

 

 

 

 

 

……の、すぐ近くにこんなカメムシがいました。

ウシカメムシといい、この日の新顔その1です。

 

遭遇率・・・2

インパクト・・・2

美しさ・・・2

俊敏性・・・3 

 

薄暗かった上に忙しなく歩き回っていたので、写りがイマイチなのがちょっと残念。

角のような突起物が方から飛び出していますね。ゆえにいかつい外見ですが、

サイズは全長1センチに遠く及ばず、見つけるのは結構困難です。

やや珍しいという話も聞きますが、絶滅危惧種ではないです。

 

 

 

 

 

さらにその近くにいた新顔その2、ホソハリカメムシ

名前そのままで、こちらも肩から出ている突起物が特徴。針のようですね。

 

遭遇率・・・3

インパクト・・・2

美しさ・・・2

俊敏性・・・2 

 

イネ科の植物を食害するため害虫と見做されることが多いようですが

そう多くはないので良くも悪くも注目されることはあまりなく、地味な存在です。

嫌われるカメムシというと(まあカメムシは基本どれも農園では嫌われ者なのですが(汗))

筆頭は多分洗濯物にくっつくアレでしょう。名前、何て言ったっけな……。

 

 

 

 

 

 

カマキリの幼虫も大分大きくなってきています。

あまり暑さは気にならないのか、左のオオカマキリはアスファルトの上を歩いていました。

腕の付け根が黄色くなっており、これならチョウセンカマキリと見分けるのも簡単か?

 

右のハラビロカマキリは、幼虫期でも簡単に見分けられますね。

ヤマトシリアゲのように腹部をクルリと上に巻き上げているのが特徴です。

 

 

 

 

 

橋の上で遭遇した、サナエトンボの仲間。

生きてはいましたがまるで動こうとしなかったため

サイズを測るべく指を添えて撮影してみました。

ヤマサナエなんかと比べると明らかに小型ですね。

 

背中の模様などを基に調べてみましたところ、

どうやらオナガサナエではないかという結論に至りました。これまた新顔ですね。

 

遭遇率・・・2

インパクト・・・3

美しさ・・・3

俊敏性・・・4(本来は速いはず)

 

 

 

 

 

腹部の先端と胸部背面(つまり背中)

ここが、サナエトンボ科を識別する際のポイントとなります。

とはいえ、こんな間近でよい角度からトンボを撮れる機会なんてそう多くはなく、

識別には毎度苦労させられています。

 

 

 

 

 

丘陵地の赤トンボ ミヤマアカネも確認できました。

上のオナガサナエは、これとほぼ同等かやや大きいくらいのサイズです。

 

 

 

 

 

 

ちょうどユリ(カサブランカ)ハスの見頃を迎えていました。

なお、ちょっと意外に感じるかもしれませんが

園芸種のカサブランカは日本自生のヤマユリと比べると香りがやや弱めです。

 

まあ、ヤマユリの香りはとても甘く豊潤なので

あれより強いと臭害扱いされてむしろ嫌われる可能性がありますが(汗)

 

 

 

 

 

 

ポケGOも起動していました。よく出ることで有名なポッポやコラッタは現れず

ヒンバスなどのレア種が結構な確率で出現しました。

これで暑ささえなければ非常に優秀な狩り場なんですけれどね……。

 

1匹だけですがプテラ(右)も出現。

ハイパーボール+金のズリの実で確実に捕獲しておきます。(それでも逃げられることはありますが)

 

 

 

 

 

本当です。

下手すると火傷する恐れすらあります。

休憩するなら室内で、そうぞ。

 

 

 

 

 

暑さでげんなりしていたのか、

地面付近をよろよろ蛇行しながら飛んでいたジャノメチョウを素手で捕獲。

こうして持ってみると結構大きいことがわかりますね。

 

翅をケガしていたわけでもなくあんなフラフラでは

ちゃんと子を為すまでに到れたのかちと心配です。

 

 

 

 

 

ジャノメチョウはともかくとして、明らかに暑さでげんなりしている姿も見られました。

何てことのないその辺にいるカラスなのですが、

この日はこうして口をあんぐりと開けている個体がほとんど。

以前にカワウでもこういうシーンを見たことがありますが

あまりに暑いとこういうだれた顔をしているシーンをよく見かけます。

 

熱を吸収しやすい黒色というのはさぞかし辛いだろうと、お察しします。

(その割に日陰に避難する様子があまりなかったのが気になりますが)

 

 

 

 

 

人がいない。いるわけがない。

でも、この猛暑にもかかわらず来園者自体は結構いました。

 

 

 

 

 

カワラナデシコはちょうど開花期。

この近くにキキョウやオミナエシなど、秋の七草仲間が植えられていました。

オミナエシはまだですが、キキョウはちょうど今くらいが見頃。

後述の日本庭園では白い園芸種のキキョウが見られます。

 

 

 

 

 

暑さ(というか日差し)関連で、ここもチェック。

実はここ、以前にUPしましたセツブンソウを育てている場所なのですが

この日訪れたら黒い遮光ネットがかけられていました。

早春の花だけに、今はまだ葉っぱすら出ていませんが

根っこはちゃんと残っているはずですので、暑さ対策は大事ですね。

(クリスマスローズでも同じような対策をしますが、あちらは今の時期も葉が出ています)

 

 

 

 

 

 

日本庭園は昨年工事をしていましたが、無事リニューアルオープンしていました。

休憩がてら、茶室で抹茶と和菓子のセット(確か600円)をいただきます。

この日の和菓子は「朝露」というタイトルでした。

露を思わせるゼラチン質に覆われており、確かにそれらしさがありますね。

 

 

 

 

 

で、この日の目的種だったのがこちらのキイトトンボ

昨年も撮りましたが、この公園の自然度の高さを象徴する種として

毎年欠かさずチェックするようにしています。

運よく交尾シーンを撮影することに成功! と思いきや……↓

 

 

 

 

 

もう一組カップルが出てきました。

これすら氷山の一角に過ぎず、この日は園内の各所で出没し、

水辺では交尾(恐らく産卵も)しているシーンを何度も見かけました。

 

ちょうどドンピシャのタイミングだったのかもしれません。

猛暑につき池の水は結構熱くなっているはずですが

彼らはお構いなしに尾(?)を水に突っ込んでいました。

 

 

 

 

 

おっと、近づき過ぎると飛び立ってしまいます。

ただしすぐにまた着地し、交尾を続けていました。

 

身体が小さくてあまり飛翔能力が高くないため、

飛んでもすぐ近くに下りることが多く、行動半径も広くありません。

にも拘らずあれだけ随所で見られたということは

個体数が相当多いということなのでしょう……きっと。

 

 

 

 

 

しかし身体が小さいとはいえ、コイツもれっきとした肉食昆虫

小昆虫を捕らえて食べているシーンも見ることができました。

もう一部しか残っていないので、何食べているのかはちょっとわかりませんね……

白いゴミみたいなものを纏っているように見えるってことは

もしかしたら以前UPしたクサカゲロウの幼虫だったのかもしれません。

 

 

 

 

 

一方でこの日撮影に苦労したのが、こちらのチョウトンボ

キイトトンボに並ぶここのシンボル的存在なのですが

この日はやけに数が少なく、、いても上空を飛びっぱなしでなかなか撮れず、

ようやくマトモに撮影できたのは午後2時過ぎでした。(開園時間からいたにも拘らず)

 

一応、この後何回か見かけましたので(というか水鳥の池周辺では結構いました)、

激減したというわけではないと思いたいです。この日はトンボの湿地からこもれびの里周辺を

優先して見て回り、水鳥の池は後回しになっていましたので

生息エリアのチェックが単純に遅れただけかもしれません。

 

 

 

 

 

 

一通り目標のトンボを撮り終えたので、帰る前に「こどもの森」をチェック。

実はこの広場、先日UPした台湾の羅東運動公園を担当したランドスケープ事務所が

設計・デザインした所だったりします。

今見比べてみると、確かに所々に共通点らしきものが確認できます。

 

 

 

 

 

高台から見下ろしてみましたが、一部工事中につきカラーコーンが置かれていました。

雑誌用に撮影する際には、設計者の意向もあってこういう写真は極力避けるのですが

間違ってもプライベートの撮影で勝手にコーンをどけたりしちゃいけません(戒め)

 

 

 

 

 

最後に、カルガモ親子のいる風景

夕方17時を回っても暑かったので、水浴びしているようでした。

この親子は朝訪れた際にも噴水池にいましたね。

 

 

非常に暑く、本来であれば外出するべきではない(とされている)猛暑日ですが

それでもなお貴重な休日を無駄にしたくないのか、人は結構来ていましたし

その後も行く先々で普通に人とすれ違っています。無論、自己責任ですけどね。

 

ただ、どうあっても暑さ対策は必要になってきますので、飲み物はもちろんですが

塩飴や塩タブレットなどの、ミネラル分を摂取できる菓子類を持ち歩くといいでしょう。

個人的には、溶けないのでタブレットのほうがお勧めだったりします。

(塩分を摂取すると喉の渇きが抑えられ、お財布にも優しかったりします)

 

 

 

 

【7/14 国営昭和記念公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、カイツブリ、カルガモ、カワラヒワ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ムクドリ

昆虫類・・・アオイトトンボ、アオメアブ、アカボシゴマダラ、アメンボ、イチモンジセセリ、イボバッタ、ウシカメムシ、ウチワヤンマ、オオカマキリ(幼虫)、オオシオカラトンボ、オナガサナエ、オンブバッタ、カナブン、キイトトンボ、キマダラカメムシ、クダマキモドキ、クマバチ、クルマバッタモドキ、クロイトトンボ、コミスジ、シオカラトンボ、シオヤアブ、ジャコウアゲハ、ジャノメチョウ、ショウジョウトンボ、ショウリョウバッタ、セグロアシナガバチ、セスジスズメ(幼虫)、センチコガネ、チョウトンボ、ツバメシジミ、ツマグロヒョウモン、ナナホシテントウ、ニイニイゼミ、ハナグモ、ハラビロカマキリ(幼虫)、ヒシバッタ、ベニシジミ、ホシササキリ、ホソハリカメムシ、マメコガネ、マユタテアカネ、ミヤマアカネ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ヤマトシジミ

その他・・・アカミミガメ、ウシガエル、ミミズ、メダカ

 

 

【7/14 国営昭和記念公園で捕獲したポケモン】

アチャモ・・・16

ウリムー・・・8

オオタチ・・・1

オドシシ・・・1

キノココ・・・1

キモリ・・・11

ココドラ・・・3

サボネア・・・12

タマザラシ・・・2

ナックラー・・・3

ハスボー・・・5

ヒメグマ・・・3

ヒンバス・・・4

プテラ・・・1

ホエルコ・・・3

ポポッコ・・・2

マグマッグ・・・3

ミズゴロウ・・・8

ユキワラシ・・・7

ラルトス・・・2

リングマ・・・1

 

≪総括≫

暑さに加え、あまり課金しておらずポケモンの最大収容数も少ないため、

負担を軽減するためにこの日は「江の島方式」を採用しました。

要はレア種や有用種のみを捕獲し、他は無視するというスタイルですね。

ここでは初めてだったので心配でしたが、最終的にはなかなかの成果が挙がりました。

特に「超レア種」とされるヒンバス×4とプテラは大収穫。

また、雨天でもないのにハスボーがそこそこ出たのも面白いですね。

ポケストップも多く散策しやすいので、江の島についでおススメのスポットです。

ただし暑さ対策だけは忘れずに。あと、スマホ起動しっ放しだとオーバーヒートします(汗)