東高根森林公園の帰りに、ついでに生田緑地に寄りました。
最寄駅が向ケ丘遊園なので、徒歩ではキツいですが割と近いんですよね。
この日はあくまで「ついで」だったので滞在はせいぜい2時間程度。
また、GW中のことなのでまだゼフィルスは飛んでいませんでした。
訪問時点で15:00をまわっていましたが、その割には結構人が残っていましたね。
GWらしく家族連れが多かったです。午前中雨で外に出られなかったからでしょうか?
エントランス近くの華であるハナショウブ園も、まだこの時期はほとんど花がありません。
なお、例のカラカラコロコロという鳴き声はこちらでも健在。
来園者の皆さんもカエルの鳴き声であることには気づいていらっしゃるようでしたが
シュレーゲルアオガエルという名前はご存知ない方が多かった模様。
また、結構な人数がいたにもかかわらず、結局誰もカエル本体を見ることはできなかったようです。
ヒトリシズカならぬ、フタリシズカという植物が生えていました。自生です。
株から2本の花が生えているからフタリシズカ……かと思いきや、
実際は3本以上生えている株も多かったりします。
見ての通り地味ですので、山野草としてはあまり人気はなさそうです。
分布は恐らくヒトリシズカよりも広いものと思われます。自然公園では結構見るかも。
限られた時間の中でも、ハンノキ林などを歩いていればそれなりに昆虫に出合えるもの。
ナナフシ(左)もエサキモンキツノカメムシ(右)も、ここでは非常にありふれた存在です。
特に手摺をチェックしているとよく見つかりますが、当然ケ●シなどにもエンカウントするので
慣れていない人はある程度覚悟を決めましょう。
ハンノキ林にて。
フェンス越しの離れた地面に、涼しげな色の甲虫を発見。
幸運にも飛び上がってきて、近くの葉にとまってくれました。
調べたところ、アオジョウカイというジョウカイボンの仲間であることがわかりました。
遭遇率 … 2
インパクト … 3
美しさ … 4
俊敏性 … 3
手持ちの図鑑には普通種とありましたが、会ったのはこれが初めてですね。
広葉樹林によく出没するそうです。森では今まで葉っぱなどの細部までは調べなかったので
いたのに気付かなかっただけかもしれません。
体色はメタリックな青色でとても美しく、アオオサムシなどにも引けを取らないほどです。
ちなみに今回図鑑で調べて初めて知ったのですが、
コイツも含めてジョウカイボンの仲間は皆肉食性なんだそうですね。
カミキリムシに似ていたのででっきり朽木でも食うんだろうと思っていましたが、
でも見方を変えればハンミョウ(肉食)にも似ているんだよなぁ……確かに。
おっと、翅の透けた羽虫がまた現れました。
でもジンガサ……ではないですね。ヒメカメノコハムシというそうです。
遭遇率 … 3
インパクト … 1
美しさ … 3
俊敏性 … 3
片方翅を怪我しているようで、そのためか飛ぶことはできないようでした。
大きさは7㎜くらいといったところ。よく葉っぱをチェックしないと見つけられないでしょう。
写真では乗っている葉の一部が破けていますが、コイツが食べたのかどうかは不明。
東高根で見たムーアシロホシテントウは実際のところ黄色でしたが、
こちらは確かなゴールドメタリック。正真正銘の金色です。
この美しさからしてさぞかし人気が高く希少価値も高いのだろうと一瞬思いましたが、
おあいにく様手持ちの図鑑にはハッキリ「普通種」と書かれてありました。(^ ^;)
正体はヒメアシナガコガネといい、名前の通り後足が妙に長かったりします。
遭遇率 … 3
インパクト … 2
美しさ … 4
俊敏性 … 2
丘陵地から山地を好むコガネムシらしく、クリなどの花に集まるそうです。
クリの花は基本的に樹上すなわち高い所に咲くため、近くでチェックすることができず、
今まで見つけられなかったのはこのためと考えていいでしょう。
この日は偶然にも園内の手摺に降りてきており、何故か複数の個体が交尾中でした。
生田緑地といえば、もうそろそろゼフィルスが発生している頃ですね。
今年こそちゃんとしたミドリシジミの写真を撮りたいところです。6月になったら行ってみましょう。
【5/4 生田緑地で撮影した生きもの】
鳥類・・・ヒヨドリ
昆虫類・・・アオクサカメムシ、アオジョウカイ、アオスジアゲハ、アカスジキンカメムシ、アメンボ、エサキモンキツノカメムシ、キタテハ、クマバチ、クロヒカゲ、サビキコリ、シオヤトンボ、ナナフシ、ヒメアシナガコガネ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメカメノコハムシ、ベニカミキリ、ヤマトシリアゲ
……2時間弱でも結構見られるもんだな。
ケム●も何十回見たかわからんが(呪)