年末のご挨拶に代えて(みなとみらい21 ※臨港パーク~山下公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 
先程ようやく実家の大掃除が終わりましたので、本年最後の記事をUPいたします。
1年のまとめっぽい内容の記事は一昨日書いてしまいましたので、
大晦日ではありますが通常の更新です。2014年最後の週末の記録をお送りします。

この日は、時間がなかったので横浜みなとみらいへ。
言うまでもなく市街地のど真ん中ですし、自然公園のような成果はあまり期待できませんが、
過去に上の草原で、他の公園では撮ったことのないマヒワという鳥を撮影したことがあります。

年の最後にみなとみらいを持ってきても個人的に違和感を感じないのは、
やはり埼玉に越してもなお、私は横浜市民だということか……。



新規に開発の進められているみなとみらいは、公園や草地がかなり多く、
そこに生きものがやってくるケースは多々あります。しかし、草原はあくまで開発前の空き地。
道路を挟んだ反対側にはご覧の通りビルが建っていますし、
あと数年もすれば本格的に工事が始まるはずです。



草原にて。今日はマヒワはいませんでしたが、ホオジロが多数飛来していました。
渡良瀬などのヨシ原で定番の鳥ですが、近年は市街地でも割と見られます。
ただ、鳴き声はしても保護色でとにかく目立たないため、探すにはちょっとコツが必要です。




横浜駅からパシフィコ横浜方面へ。
効果的に配置された植栽は、最早近年の遊歩道づくりの基本です。




遊歩道沿いの工事現場のフェンスにも一工夫。
みなとみらいの歴史が、写真を交えた年表形式で紹介されています。



 
シンボルであるランドマークタワーから、2013年開業のマークイズみなとみらいまでズラリ。
マークイズは昨年オープン時に取材に行かせていただきました。もう1年半近く前の話ですね。




過去の栄光(泣)

いや、しかしきっと中畑なら今年こそやってくれる……はず(弱気)




遊歩道をさらに南へ。途中から植栽のスタイルが変わりました。
中央のラインに花の咲く植物を配置し、より緑を身近に感じられる空間になっています。
花はパンジーが主体。多分季節ごとに植え替えをすると思いますが。




先程名前の出ましたマークイズみなとみらいです。
屋上やテラスの緑化が美しいので、お買い物ついでに覗いてみるといいかも?
その他、横浜の歴史・文化などに着目したコンテンツが随所に見られます。



 
パシフィコの裏側にある臨港パークへ。みなとみらいでは最もまとまった緑地を有する公園です。
目の前が東京湾。ベイブリッジや大桟橋などもしっかり見えます。



 
こうした海にも、冬のカモが飛来することはあります。
特にスズガモ(左)は臨海域を好み、三番瀬などには大群を成して訪れるほど。
この日の臨港パークでは10羽ほどが海岸線に浮いていました。
右はカワウの若い個体ですね。頭部の白色が目立ちます。




ベイブリッジを背景に、みなとみらいのカモたち。
スズガモだけでなくオナガガモも交じっているのがわかりますでしょうか?




時間があまりなかったので早々に場所を変えます。
ワールドポーターズから赤レンガ倉庫方面へ。
道中の遊歩道は、緩やかに傾斜のついたより公園らしいものに。
奥に見える赤レンガ倉庫のレトロな外観にもよく合います。




植栽はパンジーを始め、シクラメン、ハボタンなど、冬に咲く花が主体です。
もちろん、ここもまた季節に応じて植え替えをするものと思われます。


 
赤レンガ倉庫を経て山下公園へ。
さすがにこの季節ですのでバラ園に花はありませんが、ここもパンジーの植栽がきれいです。



きれいといえば、特筆すべきなのが海の水質。
写真を見ての通り、実は意外と透明度が高いのです(多少ゴミは浮いていますが)。
魚も見られましたし、これなら冬鳥が飛来するのも不思議ではないかもしれません。

水質が改善されてきたのは恐らくここ十年ほどの話。
かつて小学校の写生大会で訪れた際には、まだ淀んでいましたので……。



山下公園のユリカモメ
スイカ……もといインターコンチネンタルホテルをバックに。
来園者がエサをあげてしまっているせいか、人を怖がりません。先日の手賀沼と同じですね。



この距離で人と向かい合っても、なかなか逃げません。



横浜で撮影した証拠写真(笑)
これを撮るために至近距離まで寄って下から覗きこんだりしましたが、
それでもやはり逃げ出す様子はありません。




夕暮れで少々くらいですが、ヒヨドリも至近距離から。
しかし、冬季の間ほぼワンスポットに定着するユリカモメやカモらと違って、彼らは行動半径が広く、
あまり人の恩恵にあずかることはありません(人と接する機会が多くないため)。
よって、市街地に現れる個体であっても接近すれば大抵逃げてしまいます。

こっちを見ていますが、果たして威圧しているのか無関心なのか?
そして何を隠そう、2014年の本ブログを締めくくる最後の生きものはこのヒヨドリでございます。
「人は生きものじゃないのかYO!」みたいな厨2くさいツッコミは無しの方向で。




帰り道で、何となくアイスを購入。金ないのにこういう間食はするらしい。
パッケージにある横浜馬車道は、日本のアイスクリーム発祥の地として有名です。
残念ながら日が暮れてしまい、この日は馬車道にまでは足を運べませんでした。




最後に日没前の元町を通り、石川町駅に向かいます。
クリスマスは過ぎていますが、こういう洋風テイストの街にはイルミネーションがよく合います。
なかなかこういう洒落た街で買い物したり彼女とデートしたりする機会はありませんが
まあ……とりあえず1年を無事過ごせたことに感謝しましょう。

これから年末番組を見つつ、2014年の写真データをスライドショーでゆっくり楽しむとします。
皆々様、今年も本ブログをご贔屓いただき誠にありがとうございました。
良いお年を。来年もまた、何卒よろしくお願いいたします。m(_ _)m

【12/28 横浜みなとみらい21で撮影した生きもの】
オオセグロカモメ、オナガガモ、カワウ、スズガモ、ツグミ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ホオジロ、ムクドリ、ユリカモメ